二度目の人生では妃候補になりません
作者: 秋月 もみじ
あらすじ
薬杯の底に沈んだ紫の澱を、彼女は一度知っている。公爵令嬢オフィーリアは、妃候補の推薦状が届く朝へ戻った。華やかな招きの先には、声を奪われた冬の恐怖が残っている。今度こそ王宮を遠ざけるため、彼女は薬草院の門を叩く。だが、施療のために届いた薬に、あの紫の澱が現れる。冬白花の花束を携えた侯爵夫人も、彼女の前に現れた。薬より先に、彼女の言葉を確かめる監督官がいた。恐怖に黙るのか、手元の記録を信じるのか。同じ薬はなぜ、選ばなかった道の先にも現れたのだろう。
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