妹に奪われた婚約者は、私が支えた優良物件でした 〜結婚相談所で働いていた私が支援をやめたら、妹の理想の婚約者ではなくなりました~
作者: 上下左右
あらすじ
「お姉様、私……セドリック様を愛してしまったの」アステリア伯爵家の令嬢ヴィオラは、双子の妹ノエルに婚約者を譲るよう迫られる。婚約者である公爵家嫡男セドリックは、これまでも何かとノエルを優先してきた。観劇の約束も、レストランの予約も、庭園での散策も、ノエルが涙を浮かべればすべて後回し。それでもヴィオラは、婚約者として彼を支え続けてきた。夜会で話す話題、贈答品の選定、食事の手配、さらにはノエルが喜ぶ花や菓子まで。セドリックが社交界で「気配りのできる優良な公爵家嫡男」と評されていたのは、すべてヴィオラの支援があったからだった。そんな、ヴィオラには前世の記憶があった。日本で結婚相談所のカウンセラーとして働き、数多くの縁談を見てきた彼女には分かっていた。婚約者より別の女性を優先する男。相手の我慢を当然だと思う男。自分を支えてくれる人の価値に気づけない男。この縁談は、すでに破綻していると察した彼女は婚約解消を受け入れたただし同時に、宣言した。「婚約者としての支援も本日もって終了いたします」ヴィオラの支援がなくなった途端、セドリックの評判は崩れ始める。選ぶ店は外れ、贈り物は好みからずれ、夜会では場違いな服装で自慢話ばかり。やがてノエルも気づく。自分が欲しかったのはセドリック本人ではなく、ヴィオラが作り上げていた理想の婚約者だったのだと。そんなヴィオラの前に現れたのは、以前彼女に縁談を申し込んでいたグランヴィル辺境伯アレクシス。彼は、かつてヴィオラが選んだ贈り物の意味を見抜いていた。「私は、あなたの観察眼と調整力が欲しい。どうか、私の右腕になってほしい」誰かを優良物件に見せるためではなく、自分自身の力を認めてくれる人の隣へ。婚約者を妹に奪われた令嬢が、前世の知識と冷静な判断力で悪縁を断ち切り、本当に自分を評価してくれる辺境伯に選ばれる、逆転溺愛ファンタジー
目次
- 1 -