軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

15章 → 16章

―― とある森の中

「うう……ここは……お父様、お父様はどちらに……? あっ、マリアンロッテ、アミュエリザ、起きて」

「ん……ううん……。あ、フォルシーナ……ここは?」

「くぅ……、一体なにが……」

「よかった2人とも。身体の方は大丈夫? 怪我とかはない?」

「私は大丈夫よ。アミュエリザは?」

「私も大丈夫だ。しかしここは……どこかの森の中か?」

「そのようね。でも『万魔の森』ではないと思うわ。樹木の大きさも種類も違うから」

「確かにそうだな……。しかし一体何が起きたのだろうか?」

「正確にはわからないけれど、直前でお父様は『ソウルバーストボム』と口にしていたのよ。ということはあのネファリスが爆発して、同時にお父様が『転移魔法』をお使いになったのだと思うの」

「なんと……。しかしそれなら国王陛下たちも近くにいらっしゃるはず。急ぎ合流をしなければ。……マリアンロッテ、どうした?」

「あちらから声が。多分オルティアナ様だと思う。あっ! オルティアナ様! こちらです! こちらにいます!」

「リン将軍にローテローザ公爵様、あちらにはミアールたちもいるようね。どうやら皆揃いそうだけれど……。ああ、お父様だけがいらっしゃらないわ!」

「大丈夫だフォルシーナ、姉上が『通話の魔導具』を持っている。もしここにいらっしゃらなくても、それで連絡が取れるだろう」

「そ、そうね。しかし、お父様が想定していないことが起こるなんて、そんなことがあり得るのかしら」

「国王陛下は常々『自分はお前たちが思うほど完璧な人間ではない』とおっしゃっていた。そういうこともあるのだろう。しかしそれでもこのように対応なさるのだから素晴らしいのだ」

「本当にそうね、お父様に感謝を。とにかく今はここがどこかを確認して、お父様に連絡を取らないと。近くにいらっしゃるといいのだけれど」

「そうだな。だがその前にやることがありそうだ」

「やること? ……これは、モンスターに囲まれている!?」

「大丈夫だ。この程度なら相手にならない。フォルシーナ、いつもの通り指示を」

「わかったわ。皆集まって円陣を組んで! まずはこのモンスターを倒して、落ち着ける場所に移動しましょう。マリアンロッテ、オルティアナ様、補助魔法を」

「任せてフォルシーナ」

「フォルシーナ、こういう時こそ落ち着いて参りましょう」

「はいオルティアナ様。こういう時に慌てていてはお父様に呆れられてしまいますね。では先制魔法参ります。公爵様あわせてください。『スプレッドアイスジャベリン』!」