軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

80.閉架図書の整理整頓2

八海山のポータルで、ローレンガに飛ぶ。案山子と柚子は賑やかしにしかならないらしい。

『素材が多いのじゃぁ……』

『香辛料ストックがッ!!』

生産職大変。

『今度セツナくんが買った鞄屋さんを紹介してもらいたいわ』

『お金あればオーダーメイドも受け付けてもらえそう』

『まあ、それなりに貯めてはいるけど、えーゴリゴリ水着また欲しいのよね~水着職人さんから、メール来てたの。新しいのできそうって』

なぜか防御力の高い水着を作るプレイヤーがいるそうだ。

『私は万年金欠じゃ……ただ、もう少しで規定納品量を超えるから何か次の道筋があるとみておる!』

『規定納品量?』

『うむ。そのー、掲示板情報になってしまうが、NPC相手の商売は交流好感度というか、信頼度が深まるためにこまめにお仕事のやりとりが必要なのじゃ。その値が掲示板で算出されていて、多分ここら辺ってのがある。そこを超え出すと次のミッションというかイベントというかそういったものが提示されることがままあるそうじゃ』

『へええ!!』

楽しそうだな。スキル使い続けると次が生えてくるみたいなもんか。

もう夕方暗くなってきているので渡し船で急いでタカヒロのところへ。

「こんばんは!」

「ああ、みなさん。お待ちしておりました。ファマルソアンさんからご連絡いただいております」

ということでつめつめ大会。

をしながら談笑だ。

「最近ローレンガはどうですか? 雨もすっかり上がったみたいですね」

「ええ、おかげさまで。冒険者の方々がよくいらっしゃるようになって、街も活気づいてきました。日本酒の売れ行きもなかなかです」

大人が多く利用するVRMMOだ。酒好きも多いだろう。

「冒険者が増えて困りごとはないですか?」

「今のところは。街の見回りは強化しておりますが。どうしても人が増えれば荒事も起きますからね」

荒事起きてるのかなぁ~?

『そういえば、耐睡眠アクセサリーを漆黒とロジックが買っていったよ』

『そこへ2つか』

『まあ、ちゃんとオークション形式にしたし、一応納得してもらった。セツナ君、後でお金渡すね』

『あーいや、クラン資金にしてもらっても。俺クランでの狩りに行けないし』

『うーん、まあ後でしっかり金額見てもらってからにしようかな』

6人は定期的に狩りをしているのだ。俺はそれに参加できない。レベルが違いすぎて!

『セツナ、金持ったらまたなんか買っちゃいそうで怖い。貯めておかないだろ……』

『クランでセツナっちの貯金しておいたらー?』

『まあそれもアリ』

なんとクランハウスには金庫があるらしい!

リーダーとサブリーダーだけが触れるという。

その方がありがたいな。金って思った瞬間、次は絨毯敷く? とか考えちゃったからね。

ちなみに明かりはランタンを買いました! とっても素敵です。

こっそりちょいちょい金は減っていく仕様。

「本当に、冒険者さんたちの物を収める能力は羨ましい限りです」

「何かお手伝いできることがあったらしますから、呼んでください」

「ありがとうございます」

タカヒロに別れを告げ、イェーメール酒屋直結のポータル。

そうそう、酒屋の名前は『チェシャー・キャット』。チェシャ猫亭、かな?

どういった趣味の末かはわからない。キャットじゃなくてチーズならチーズの種類にあるし、確かそういったバーかパブかがイギリスにあったはず。

まあ、俺らが決めたのではない。

もうすっかり日がくれていて、店は静かだった。たぶん、今日の分の日本酒はもう売れてしまったのだと思う。

子どもに買わせようとするとんでもない 小人族(ドワーフ) は1ヶ月の出禁になっていた。

酒が必要ではない来訪者に買わせようとする輩もいるらしいがまあ、そこまでは厳しく取り締まりはしていないようだ。ぼったくればいい、とファマルソアンは笑顔で言っていた。

店の裏口から入り、中の店員さんに次々酒を渡していく。

「今回はまたたくさん……ありがとうございます。在庫が本当にもう少しだったんですよ。 小人族(ドワーフ) の皆さんも頭をようやく使って、当番制にしているようです。毎日少量仲間内で分け合って飲むという方向に切り替えたらしいですね。アランブレから買いに来る 小人族(ドワーフ) たちもいますし、店はとても盛況です」

その中の1人はこの建物建てた人だな。

「また在庫が寂しくなったら連絡を入れます」

「こちらも空いている日にお伺いするようにしますね」

いい関係でバイトを続けたいものだ。

アンジェリーナさんの下僕である俺は、ログインして平原で狩りをして、日が昇って人々が動き出す頃に、再び貸本屋に向かった。

タイミングよく出くわすアンジェリーナさん。

これはもう、運営が狙っておる!! 何をさせたいのか分からないが、まあ、アンジェリーナさんの好感度が上がるなら俺はやるよ!!

「おはようございます」

「セツナくん。もしかして行ける?」

「はい、大丈夫です」

ということで図書館アルバイト第2回です。

ちなみに前回アルバイト代もらいました。1日働いて8000シェル。頭だいぶ使ったんですけどおお!!

下水道バイトより安い。

入館証をもらって、ここでアンジェリーナさんとお別れ。いやだー!! 一緒にいたいのに〜!

そして閉架図書09へ。数字が少し飛んだ。

また倉庫番と思ったら……クロスワードパズルと、スケルトンパズルだぁぁ!! 単語がたくさんあって、それを上手く規定のマス目の中に嵌めるやつ。

重なる部分があるのを6文字と8文字をクロスさせて〜てやつですね。知ってます知ってます。こっちは出来るけど、クロスワードパズルがぁぁ……。

「またよろしく。期待してるよ」

運営にパズル好きがおる……。

クロスワードパズルは、一応メインクエスト関連なので振り返るでログを調べればわかるやつ。

『ヨコ1 アランブレで少女がカラスに取られたものは?』とか、割と簡単なものから、

『第3都市で招待された貴族の執事の名は?』と、単語に触れてさらにその先のポップアップに触れてしないといけないものまで。

まあ、第3都市までしかなかったし調べればいつかは見つかった。

それでもやはりかなり時間を使ってしまった。

やれやれだ。

終わった頃にアンジェリーナさんも現れた。まさか! 待たせてた?

「私もちょうど終わったところなのよ」

本当かなぁ……。

「セツナさん、ありがとうございます!! ぜひまた!!」

また機会があれば。

2日連続ログインがここに費やされるのやだー!

アンジェリーナさんも全然視界に入ってこないし。

ミュス狩りで憂さ晴らししよー。