作品タイトル不明
第三百八十六話 Side千代女 潜入調査
潜入捜査をする時の極意が何かといえば、それは相手に気づかれないこと。その一言に尽きる。気づかれたら格段に調べるのは難しくなるし、相手は私に調べられていると気づいた時点で、警戒度を上げてしまう。
「そう考えて慎重にしているわけですけど……」
調べにくい。私でもそう思った。セラスが住んでいるという【天壌無窮の神域】を探す。それ自体は難しくなかった。何しろ、ラフォーネから、
『その場所の見つけ方があるとすれば帝王ロガンだ。私はローレライにあまり信用されてないから、【天壌無窮の神域】への行き方を教えられていないが、あの男は違う。かなりの頻度でセラスに表敬訪問をしているようだ』
そう聞けたからロガンをつければそれでなんとかなった。私の目はとても良くて、侵入者に対して警報が鳴るシステムがあることも見抜いた。だからロガンと全く歩調を合わせて同時に入った。
これで後は調べて帰るだけ。なのだが、米崎ちゃんの白い研究棟のような場所に、さらに侵入を拒む警戒魔法が何重にもかけられていた。それでも私がレベル999なら絶対に気づかれなかった。でも、今の私のレベルは低い。
祐太さんがすぐにレベルを上げてくれて748にはなったが、本来のレベルより251も低い。気配を隠す精度もここまで低いと下がってしまう。バレてしまうとローレライという男が本当に米崎ちゃんなら厄介だ。
どうも私よりも長生きしている可能性があるようだ。私より長生きした米崎ちゃんを侮る気にはなれない。そんなわけで私は【天壌無窮の神域】の外側の地の底の部分にぷかぷかと浮かんで、どうしたものかと考えていた。
「相手は私に気づいてはいない。だからって調べたいところまで行こうとすると、すぐにローレライが動いた気配がするんですよね。伊万里さん、セラス、ローレライの姿も確認できました。でも、確信部分が全くです」
ただこの感じ、建物の形から、からくり族の見た目。それらを見る限り米崎ちゃんが関係しているのはもうほぼ間違いない。それは確かだと思った。これはかなり悪い知らせだ。
「そういえばまだもう一人いましたね。死神はどこにいるんでしょう?」
潜入して結構な時間が経ってしまった。私は隠れ続けることは苦にならないのだけど、さすがにそろそろ結果を出したい。祐太さんからは、事実を聞いた。それでも1日でも長く祐太さんと一緒にいる。そのために頑張る。
覚悟決めているのだけど、私も気になってることが、東堂伊万里と米崎秀樹の2人は正気である限り、祐太さんの不利益を望むだろうかという点である。東堂伊万里は言うまでもなく米崎ちゃんもああ見えて、祐太さんを裏切らない。
「それでも2人は祐太さんに敵対的なことをしたまま……」
それが気になる。
「とはいえそれもこれもセラスたちの目的がわからないと、答えを導けないんですよね」
色々考えていると答えを知るのが怖い気もした。もしも自分まで祐太さんが死ぬべきだと思ったらどうしよう。正直そんな世界で生きてる価値があるのか。余計なことを考えている時だった。私がもう一人気になっていた人物。
黒い服を着た薄気味悪い老人。
その年寄りの声が聞こえたのは……。
《千代女。貴様がいるのか?》
そんな声がした。私の連絡先を知っている男。その声に覚えがあった。ローレライを警戒しすぎて、他が疎かになったか。
「死神のようですね。こっちが見つけてないのに見つけられるとは屈辱ですね」
この死神もまた自分独自の人の気配を感じる術を持っているようだった。私が返事をしないでいると、
《話をしないか? どうせお前でも、白い研究棟に入り込めずに困っているのだろう。それならば有益な情報をやろう》
そんな申し出だった。死神を私は信じられるか? いや信じられない。死神コシチェイは自分の国のため家族のために生きる男だ。そのためなら平気で人を裏切るし、殺しもする。嘘だって平気だ。
そんな生き方をしているのに、薄気味悪い姿から、母国でも他の英傑の方が人気があるという。未だに資本主義を嫌い、共産主義万歳なじいさん。しかし死神はその生き方ゆえに、ローレライの仲間とも思えない。
死神は誰の仲間でもない男だ。そうすると交渉次第では私の利害と一致するかもしれない。だが祐太さんが10年も未来に飛ぶ理由にもなった。祐太さんの命に一番手をかけた。そして今も祐太さんの命を狙っている。
こいつから情報をもらっていいのか。
…………。
………。
……。
「このままじゃ期限内での進展は無理そうなんですよね」
迷ったがこのまま行き詰まり続けるのも、不毛すぎる。祐太さんのレベルが上がってきて私がもっと自由に動けるようになったら、白い研究棟に侵入できるようにはなるだろうが、その頃には、きっと、全て終わってる。
「それじゃ意味ないんですよね」
情報は鮮度が大事なのだ。情報を手に入れるのが遅すぎて何の役にも立ちませんでは話にならない。そこまで考えて、死神はできるなら殺したいが返事をすることにした。
《死神ですか?》
《……おお!》
反応があったことに驚いているのがわかった。私がいる確信は持てていなかったようだ。まあそりゃそうである。いくらレベルが落ちている上にローレライに集中していたとはいえ、こんな爺さんに完璧にばれるほど耄碌してない。
《くく、やはり居たか。気配の消し方がお前だと思ったぞ》
《お元気ですか? よく私に気づけましたね》
《我だから気づけるのだ。何しろお主には何度も殺されかけたからな》
《記憶にないですね》
《いつでも覚えているのは被害者の方だ。それでも我は怒りはしない。それに何度も殺されそうになったから、しっかりお主の感じを覚えていた。暗殺される経験も役に立つものだな》
《本当に有益な情報を持っているのですか?》
そういえば日本人以外の英傑はだいたい1回は暗殺したことがありました。他の国の有望そうなやつはできるだけ暗殺するようにしてたんですが、本当に優秀なのはみんな結構生き返っちゃうんですよね。
《まあな。こう見えてここに来て長い。それだけに知っていることも多いぞ》
《対価は?》
ただで何かを教えてくれる人間ではない。こちらの方が多く取られたのではと思えるほど、こちらから奪い取らないと交渉などしてこないとても強欲なお爺さんだ。だから密かに気合を入れた。それにこの死神、ずっとどこにいたのだ?
《対価はそうだな……【六条を殺させろ】でどうだ? それならいくらでも私の知ることを教えてやる》
《話になりませんね》
《そうかな? 我もここが長い。六条という特異点が死んだ方がいい人間だということを知っているんだよ。とても素晴らしいことにそれは我の目的と同じだ》
《あなたはその確信部分を知ってると?》
《残念だが確信には迫れていない。そして我もそこには迫りたい。そのためにもお前と交渉したいのだ》
これだ。祐太さんは死んだ方がいいとかどうとか、どうでもいい。普通にこんなことを言ってくるやつは問答無用で殺す。でも、どうして祐太さんは殺した方がいいと言われるのか。腹立たしいがそれは知りたかった。
《あなたはどうしてそこまで祐太さんを殺したいのですか?》
《勘だよ。あの男は生かしておくと後々の災いになる。それほどにあまりにも危険に見えた。我のそういう勘はよく当たる。あれは殺せる間に殺しておくべき存在だ。放置するとウジ虫のようにどんどんと対処できなくなってくる。そんな予感がするのだ》
この爺さんの考えは論外だ。考察に値しない。しかし問題は東堂伊万里と米崎秀樹だ。この2人の考えは知りたかった。
《やはりあなたとの交渉は価値がないように思います》
《まあ慌てるな。せっかちは損をするぞ。我はここを見つけてから、ここにずっと居座り続けている。それなりにはここのことに詳しいぞ。どうだ? 現状、私が今わかっている限りの情報をやるということで?》
《それで祐太さんを殺させろと?》
我慢しようとしたが怒りの感情がどうしても漏れ出た。
《そう怒るな。【意思疎通】から強烈に意思だけで殺せそうな思いが伝わってくるぞ。長生きのくせに短気なやつだ。さすがに多少譲歩するさ。貴様が受け入れられる範囲までな》
《最初からそう言え》
《くく、失礼した》
《それであなたの持つ情報は何ですか?》
《ローレライとセラス、そして東堂伊万里について知っている限りだ》
悪くないな。その情報はできれば欲しい。何しろ私にここを何年も見張る時間はない。侵攻作戦はもう間もなく始まってしまう。
《……その情報が欲しくないとは言いません。でも、祐太さんを殺させろなんて条件は絶対に飲めません》
《では、六条がレベル999になった場合、私と六条を単独で戦わせろ》
一度殺そうとした相手がまだ生きている。それでプライドが傷ついているのか? 死神は異様なほど祐太さんに固執している。自分の大事な国にもほとんど帰らず、ゴールドエリアに居座り続けているようだ。
『六条と単独で戦わせろ』
レベル999の祐太さんは死神に勝てるだろうか。この爺さんは自分の人を殺す能力に絶対の自信を持ち、それなのに正々堂々と戦うことへのこだわりはない。いくらでも卑怯とも思える手を使ってくる。
まあ私も真面目で正義感が強いなんて言う人間ではない。簡単に人を殺す方法があるなら正面から戦うよりも不意打ちを選ぶ。だから私は死神のそういう部分は否定しない。だからって死神とは何かが違うのだけど……。
さすがに祐太さんに聞いてからやった方がいいか、でも祐太さんの性格上、こんなこと聞いたら間違いなくOKとしか言わないのは分かってる。だからそんなことをOKされては困るので私はもう1つだけ条件を追加することにした。
《死神。“私も一緒でいい”ならその話をOKしましょう》
《ふん、よかろう。それで構わんぞ》
それでも勝てるというか。すごい自信だ。でも良かった。これでこの爺さんから情報を引き出した上に殺せる。
《契約書でも交わしますか?》
《お前は嘘をついてない。もしそれが嘘ならその時は覚えておくことだ》
この言葉軽くは聞けない。というのも死神は呪いを多用する男だ。そして、こういうことにかけては、呪いが有効だ。呪いは相手に過失がある場合、呪いやすくなる。ただ、私はその対抗手段を持ってる。
祐太さんも鳳凰での最高レベルならなんとかできる。夫との初めての共同作業で、最初にこいつを殺してやろう。
《いいでしょう。きっちり殺してあげますから安心しなさい》
《まず、セラスの話だ。あれはおそらく“造られた存在”だな。そして驚くべきことに私より強い。しかも造られているなら、おそらく呪いでもセラスは殺せんだろう。しかし、相当無理をして造っているようだ。今すぐではないだろうが、かなり弱っているように見えた》
《……からくり族ですか?》
《八洲の言い方であればそうだな。それで間違いないと思える》
《造ったのはローレライですか?》
《他に誰がいる》
誰もいない。でもローレライが米崎ちゃんなのかも気になっていた。祐太さんはローレライがあまりにも長生きであることを気にしていた。
もし米崎ちゃんがレベル1000を超えたのだとしたら、その可能性はありますけど、その場合、不安定なセラスを造り出す必要があったのでしょうか。
《そしてセラスは恐ろしく強い。健康であれば南雲ですら勝てないだろうな》
レベル1500以上という情報も嘘ではないか。死神も楽に入り込めると思っていたのに相手が強すぎて入り込めないから、イラついていたのか。とりあえずそれは納得できる。でも祐太さんが知りたい確信から、まだ遠い話だ。
《そしてローレライだがな。あの不健康そうな男はずっと何かを造り続けているようだ》
《何かとは?》
《最初はゴールドエリアにしては異常なほど多い、ルビーモンスターを造っているのかとも思った。しかしそれはもうお前も知っての通り、この世界には過ぎたほどいる。それを造っていたのなら、実験は成功していると思える。しかもレベル1000を超えたからくりも造り出している。それなのにあの不健康そうな男、焦っているようにも見える。どうもそれでも納得がいかず、どうしても造りたいものがあるようだ》
《……レベル1000を超えたモンスターとかですか?》
単純に考えればそうなる。しかしどうも自分で口にして違うような気がする。こちら側にいる米崎ちゃんはこの世界が壊れかけていると口にしていた。壊れかけの世界。それは本来のゴールドエリアのあるべき姿。
しかし表向きはこの世界は安定している。それでも、あの子は頭脳労働にかけては私よりも優秀ですからね。
《分からん。しかし強力な何かを造りたいのだということがわかる。ローレライの様子を見る限り大量のエネルギーを必要とする何かであることは間違いなさそうだな》
《ふむ……大量のエネルギー? エネルギーも集めてる様子があるんですか?》
《ある。あの男、この世界の中心【聖勇国中央管理球】のエネルギーの全てをそれにつなげているようだ。たまにエネルギーの波動が漏れ出る時がある。その時恐ろしく大きな何かを感じる。ここが見つからないように施されているバリアも、半分以上はその波動が外に漏れないように気をつけているからだと思える》
それは米崎ちゃんが『この世界は壊れかけている』と口にしたこととも整合性が取れている気がした。
《1つ聞きたいのですが、ローレライはレベル1000を超えていますか?》
《いいや、あの男はルビー級だ。近くで見れば分かる。あれは神になどなる器ではない》
《そうですか……》
それも私の知る米崎秀樹という男の情報と整合性が取れる。私から見たところ、米崎ちゃんも本来、レベル1000を超えるどころかルビー級になることすら難しいと思った。やっぱりローレライは米崎ちゃんか。
だとするとどうやって500年以上の寿命を手に入れたのだろう。寿命の縛りはダンジョンのシステムに直接関わってくることだと思うから、よほどのことがない限り、破ることは無理だと思う。
やっぱりローレライは米崎ちゃんではない。祐太さんが専用武器のストーリーで見たものから考えて、最初はそうだったかもしれないけど、米崎ちゃんは途中で死んだんじゃないだろうか。
だとすると米崎ちゃんはすでに祐太さんを殺すために命をかけてしまったのか。
《最後に東堂伊万里だがな》
《はい》
これが一番気になっていた。祐太さんは絶対に東堂伊万里を殺したりできないし、もし他の誰かがそれを代行しようとしても、全力で止める気がする。私も直接はよく知らない子だけど、徹底的に調査した。
東堂伊万里は出会った当初、六条祐太との仲はかなり悪かったようだ。しかし、ある時期から、何かが起こって、急激に仲を修復し、お互いに切っても切れない関係性を築いている。
育児環境が悪かったことも2人の絆を強くしたのだろう。当時近所に住んでいた人間から調査した証言によると、
『あれは絶対虐待だったわ』
『助けようとは思わなかったのですか?』
『だ、だってねー。父親は弁護士よ。下手なことを言ってこっちが悪者にされたらたまったもんじゃないでしょ。も、もちろん死にそうだったらちゃんと助けたわよ。でも2人とも逞しくてピンピンしてたの。意外と身綺麗にしてたしねー』
ちょっとイラっとする女だった。金使いが少々荒く、旦那には秘密にしているが少なくない借金があるようだ。その辺を祐太さんの父親に相談したこともある。どうも弱みを握られていたこともあり、育児放棄を見逃してたようだ。
そしてこの女は積極的に周りに、
『夜遅くに弁護士の六条さんが帰ってきてるのを見たことあるわ。とても忙しくされてるそうよ』
『奥さんがとんでもない女で、六条さんも男手一つで子育てして大変よねー』
というような発言をしていたのも、把握していた。祐太さんの父親はこの女に協力などお願いしてないようだ。それでも、この女が積極的に協力した。どうもこの女、祐太さんの父親が好みでもあるらしい。
祐太さんの父親についても調べたが、さすが祐太さんの父親というべきか。かなり策士のところがあり、女誑しな面もあったようだ。女性関係にだらしなく、死ぬ直前にも正式? な浮気相手とは別に、あと2人別の女がいたようだ。
いずれも結構な美人であった。その調査結果に私は、祐太さんは意外とダンジョンに入らなくても、女には困らなかったのかもしれないと思った。
『ありのまま言いなさい。余計なつけたしはいりませんよ』
『は、はい。わ、私は別に悪意があったわけじゃ』
『余計なことを言わないと言いましたね? 今の言葉は余計なことだと思いませんか? あなたもう一度首を切り落として再生させたいのですか?』
『い、いえ、もう許してください。は、はい。言います。ど、どうも中学生ぐらいからだったと思います。急に仲が良くなって、正直ちょっと中学生同士で、思春期だし、いけないことしてるんじゃないかって噂になってました』
殺して帰ろうかと思いましたが、我慢できるようになった私は成長したなと思います。
『ど、どうして私を呼び出されたのでしょうか?』
『あなたは東堂伊万里の教師ですよね。当時のことを教えてください』
彼女が通っていた中学の関係者にも色々と確認したが、東堂伊万里は祐太さんと2人でいられる時間を何よりも優先させていた。祐太さんと一緒にいるために、中学の友達とも遊んだことがないようだ。
いつも気づけば家に帰っていて、その付き合いの悪さから【神秘の美少女】などと呼ばれていたらしい。進学先も祐太さんの進学先がはっきりするまでは、あの手この手で義父をはぐらかしていたそうだ。
そして祐太さんの進学先がダンジョンだとはっきりしてからは、義父の言葉に従うフリをしているようだ。さらに祐太さんがダンジョンで結果を出し、金銭面で義父を頼らなくて良くなってからは、祐太さんと義父の関係を切ろうとしている。
というのも義父はまだ祐太さんの面倒は、見なければと思っていたのに、祐太さんが経済的自立を望んでいると誘導した形跡がある。祐太さんへの愛情などないおじさんに、祐太さんと2人だけの世界を邪魔されたくなかったのだろう。
その考え方は私にも痛いほどよくわかる。そして、祐太さんのために探索者の訓練を始め、最終的にはレベルを上げないまま熊狩りを行っている。
この部分も理解できる。
私も祐太さんのためなら、いくらでも何でも殺せる。
だからこそ、
《あの女には六条に対する未練しかない》
捨てられないことも知っていた。
《それでも殺さねばいけないと思っているようだ》
だからこそ、
《しかし実際に目の前に来たら殺せるとは思えんな》
理由が気になる。確信部分をどうすれば調べられる。
《死神さん。正直今の話では情報として不足しています。これでは何も分からないのと同じです》
《ふむ、そう言われてしまうと確かにそうだな》
《でもいくつか大事なことは知れました。そのことは評価します。ですが私に約束の行動をさせたいなら、もう少し協力しませんか?》
《聞こう》
《私はあなたよりは隠れるのが上手です。ですからそこに長年いるあなたに聞きたい。ローレライに隙はありませんか? 私はどうあってもローレライの行動の確信を知りたいのです》
《それはこちらも望むところだ……。では我がお前の潜入に協力してやる。ということでどうだ?》
《悪くない話ですね》
《ただし、全て分かった情報を我と共有しろ。それが条件だ》
《強欲な爺さんですね。ですが分かりました》
作戦開始まであと1日。何か光が見えそうな気配だった。