軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第三百六十七話 勢揃い

「もういいのか? エヴィーにはまだ会ってないぞ」

南雲さんがニューヨークから帰る前に確認してくれた。

「いいんです。少しでも様子を知れたならそれで十分です。それよりもロロンとゲイルに気づかれると面倒なことになるんだから早く帰りましょう」

再び南雲さんに触れられると、俺はまた一瞬の違和感の後、桜の木の下にいた。南雲さんはと思うとすでに姿はなかった。

《頑張れよ》

とだけ頭の中に届く。

「南雲さんって現れる時も突然だけど、消える時も突然なんだよな」

《ありがとうございました》

今の南雲さんが呼んですぐに来てくれただけでも奇跡だったのかもしれない。今はほぼダンジョンの中でレベル上げをしてるようなことも言ってたし、英傑が日本に1人しかいないことで、日本が危なくならないように気を張っている。

レベルをあげなきゃ他の英傑に舐められる。そんな思いもあるのだろう。ともかく南雲さんがアメリカに渡ってくれたおかげで、エヴィーのことが少しだけ分かってよかった。俺は桜の木の下にいた。

桜千の姿も今は見えない。その時だった。不意になぜか頭の中に奇妙なものが浮かぶ。

『白虎。あまり痛くせずに殺してあげなさい』

なんだ?

自分の頭がなくなっている姿が、奇妙なほどリアルに脳裏に浮かんだ。

「白虎様……」

《あ、やっと繋がった。祐太! シルバーゲートの入り口前! 全員集まってるよ!》

俺が帰ってきたことに気づいた美鈴から【意思疎通】が入った。そちらも重要だが今の映像がかなり気になった。何が自分の目に見えたのだ? いや、見えたというよりも頭の中に最初からあったような奇妙な光景。

自分の過去の中にあんな光景は一度もなかったはず。

「レダ。わかるか?」

「ふむ……。翠聖の召喚獣に殺される映像……。奇妙なものを見るものだな。外からの干渉を少しだけ感じた。あの場所を訪れたことで、誰かがお前に何かを教えたかったのかもしれんな」

「誰かって?」

「さて何であろうな。お前に悪意がある相手ではないように感じたが。私でも誰かわからなかった」

「お前でもわからない。なんだよそれ……」

《祐太! おーい、聞いてる!?》

「ああ、もうくそ。それどころじゃないんだった」

《ごめん美鈴。すぐに行くから!》

今考えても仕方がないと首を振る。エヴィーに関わることなら、今は後にするしかない。でも自分の頭がなくなっていた。そんな映像、誰が送ってくるんだ。俺は自分の頬に触れた。確かにちゃんと頭がついている。

それなのに妙に首筋あたりが寒気に襲われる。考えたところであんな映像だけでは分からない。悪意のない相手が何かを俺に伝えようとした。そうだとしても情報が足りなすぎて何も分からない。

「そもそもエヴィーまでいなくなるから、解決しなきゃいけないことが渋滞するんだよ」

愚痴りながらも、エヴィーとしてもそうしなきゃ仕方なかったことは理解している。母親と2人の妹はちゃんと生き返ったんだろうか。3人とも俺の目の前で死んだ。俺が巻き込んだようなものだった。

それを生き返らせてくれたのならロロンとゲイルには恩もある。戦争の時のように敵対しなければいけない。そんなことにならなければいいのにと思えた。

「これ以上考え出すとキリがない」

俺はエヴィーを放置していいのか不安に思いながら、みんなの元に急いだ。

会津若松城の広場がある場所。美鈴の言葉通りだった。六条パーティー全員が揃っていた。美鈴は通常モードなのか黒髪黒目に戻ってた。榊は猫耳と尻尾のある人間の姿。米崎も姿を現していて人間の白衣姿だった。

ヒノエはその後ろにいて、俺と目が合うと会釈してきた。ジャックは田中が悪神に堕ちたと聞いて、どんな気持ちだったんだろう。相変わらずのスカジャンを着ていて、後で話を聞かせて欲しいと思った。

そして俺が来てほしいと思った全員がちゃんといた。まずそのことに安心した。

「祐太! 元気だったかこの野郎!」

頭に角が生えていたマークさんが最初に抱きついてきた。俺も嬉しくて抱きしめ返した。

「もちろん元気だよ」

「相変わらずお前はどんなペースで強くなるんだよ! 帰ってきてすぐに【転生】とか早すぎだろ!? お前、俺がこんだけレベルアップしたのにすぐに追いつかないでくれよ!」

「それはマークさん次第でもあるよ。レベルは?」

「聞いて驚け! 906だ!」

マークさんは鬼との兼ね合いで、かなり難儀したようで、それでもレベルは906になるらしい。そのレベルを聞いて、マークさんもよほど俺がいなくなってからも努力を重ねたのだと思えた。

「元気そうだな六条」

摩莉佳さんが挨拶してくれる。他にも、

「土岐も来てくれたんだな」

「当然。僕はそんなに恩知らずじゃないよ」

「恩か?」

こっちの方が土岐のお世話になったような気がする。

「そうだよ。僕ね。君のおかげでルビー級まで来られたって思ってる。まさかまさかこの僕が猫寝様と同じ、お貴族様になれるとはね」

「それは土岐が努力したからだろう」

「貴族は努力でなれるもんじゃないんだよ。どうしてか普通すぐには出ないはずのダンジョンクエストが結構ポンポン出てくれてさ。まあもちろんそれは僕が命をかけて頑張ったわけなんだけど、ダンジョンクエストが出てくれたのは間違いなく君のおかげだよ」

「うん……」

俺の話を全部しても土岐がこの言葉を言ってくれるのかと思えた。

「こう見えてかなり感謝してるよ。でも、今回、君に恩を返せたら、ジャックと僕でゴールドエリアは誰かにまかして世界を回らないかって話もしてるんだ。だから君はこれが僕に会える最後かもしれないよ。もっともっと君は上に行くだろうけど、その時は土岐も居たって覚えておいてよね」

「嫁はどうするんだよ」

「時々は帰るさ」

「その時にまた会えるじゃないか。絶対帰ってくるたたびに会いに来てくれ。俺は男友達が少ないんだ。土産話も聞きたいし、それに二人だけで行くとかずるいぞ。俺も一緒に世界の旅について行ってみたい」

「君が一緒だと色々人数が増えちゃいそうで……」

「いいから。あと、土岐。言っておくけど今回のこと命を懸けてもらわなきゃいけなくなる。それでもいいか?」

「いいも何もないよ。君が関係してる時点で、命懸けのことなんだろうと覚悟してる。それで死んだところで後悔はない。それぐらい当たり前だろ」

土岐が小さい体で豪快に笑ってくれた。昔と違う。小さい体をしているのに化け物のように強くなってる。種族を聞くと 幻猟狼(げんりょうろう) という種族に転生したそうだ。その姿は極限まで薄れて、相手を幻で惑わす狼が本来の姿なのだそうだ。

それに関しては専門であるだけに米崎を越えて千代さんに近いようだ。千代さんと土岐。どちらも忍者に向いた種族を持っているのだという。そんな話を聞いて、改めてみんなを見渡した。

美鈴、榊、ジャック、土岐、マークさん、摩莉佳さん、米崎、ヒノエ。

とりあえずそれだけの人がいた。千代さんもいるのだが俺には見えなくなっていた。ただ後ろから抱きついてきている。その感覚だけはしたのでよくわかった。

「みんな集まってくれてありがとう。じゃあまず、ゴールドエリアに入る条件として召喚獣になってもらわなきゃいけない。レベルは680まで落ちるが、玲香の支配地域を譲渡してもらえば、700は超えると思う。それは了承してもらえるか?」

「もちろん。私たちの方が探索者の経験長いんだから了承済みでここにいるよ」

「私もOK」

「さっさとしようぜ」

「嫌なら来ない。それだけだ」

「分かった。じゃあさっさと、契約を終わらせてしまおう」

全員の下に魔法陣が浮かぶ。向こうが受け入れる気なので、なんの問題もなく召喚獣契約は終わった。とはいえ召喚士より召喚獣の方が強い場合の召喚獣契約の効力はかなり薄い。それにこのやり方は悪用がしやすい。

ずるには厳しいダンジョンシステムの中で、穴になっている部分とも言える。

「なんか繋がった感じはするな」

「へえ、人の召喚獣になったのは初めてだけどこんな感じなんだ」

「エヴィーみたいに祐太のピンチで、私たち召喚獣がパッとそばに【転移】できたりするの?」

「それは無理だ。あれは召喚士としての能力だからな。俺にはそんなもんない。だから俺の召喚獣になることのメリットは"聖勇国に入ることができる"。それだけだと思ってくれ」

「まあ当然か。そうじゃなきゃ誰でも召喚士になれるって事だもんね」

「しっかし、よくこんなの認められるわね」

榊が声を出す。まあその感想も無理はない。この行為が、ダンジョンシステムの中の穴になっているのは、召喚獣になった側の人間にメリットが何もないという理由が大きいかもしれない。それでも悪用の方法はある。

今回も聖勇国というかなり攻略の難しいゴールドエリアの攻略を、強引に仲間に手伝わせてやってしまおうというのだ。これが許されるとわかればみんな真似し出すだろう。しかし、俺は俺に限って見逃されると思った。

そんな気持ちを代弁するように米崎がすーっと空間から染み出すように姿を現し口を開いた。

「おそらく彼だから許されているんだろう。どう考えても聖勇国の支配難易度が他のゴールドエリアと比べて桁違いに高い。龍神様が入るまで超越者が20も存在していたというのが信じがたい。ここに伊万里君と死神を数に入れれば22だ」

「私たちの 七猫(ななねこ) 国は魔王が二人だったな。それから考えると10倍以上か……」

「何がどうなってそんなバグが生まれたのかわからないが、伊万里君がその世界を支配した過程の不可解さ。これらを考慮するとかなり奇妙なゴールドエリアと言える。ふふ、まあそんなわけで、どうしてこんな状況が許されているのか実に興味深い。それにちょっと僕としては気になる相手がいるんだ」

米崎は気に入っているのか骸骨に聖衣をまとった姿になる。それにしても米崎の口ぶりからして聖勇国には何かあると考えているようだ。特別許される理由。平等を重んじる機械神がこの状況を受け入れる理由……。

「相変わらずあんたの周囲は一筋縄でいかないことばかりね」

榊が言った。

「迷惑をかける」

「いいのよ祐太!」

美鈴に腕を組まれた。千代さんは相変わらず後ろから抱きしめてきたままで、それでいて美鈴にも気づかせていない。まだまだ千代さんの方が上手か。そんなことを考えながら俺はみんなを促してシルバーエリアへのゲートをくぐった。

全員がそれに続き、さらに【転移】を何度か繰り返し、エルダーリアに全員を移動させる。エルダーリアは相変わらず焼け焦げた家々と雪が降った森の中だった。

《桜千、何か変わったことは?》

《何もございません。ですが主様。色々とやりすぎない支援ということで、玲香様とも相談して考えたのですが、住宅建設に必要な資材の供給を行うというのはどうでしょう?》

《家を建てること自体は自分たちでしてもらう形か?》

《そうです》

《お金はどうする?》

《もちろん有料です。ただ主様の復興支援 ということで、エルダーリアの住宅資材価格より1/4ほどの値段に抑えようかと思っております。金銭の返済は無利子無担保を考えているのですが、よろしいでしょうか?》

《ああ、冬場だから、レベルが上がっていない人は暖かい場所がないと寒いだろう。その辺どうするかもう一度考えてくれ》

《それだと現地の人間に話を聞くのが一番良さそうですね》

《クミカが心を読んだ限りゼオンは信用していい人物のようだ。相談してどのぐらいがいいか決めてくれ。こちらの事情も多少は話していい》

《畏まりました。ではゼオン様ともう一度相談して、それから動くことにいたしましょう》

全てがまだ元のままかと思ったが、桜千によって下へと続くダンジョンの穴は再建されたようだ。バルガレオルを地下に戻すのはもう少し先という感じらしい。戻すとどうしてもバルガレオルの気配につられて眷属が寄ってきてしまう。

そうすると工事がやりにくいのだそうだ。人の目など全く気にしないバルガレオルは帰ってきた俺の気配に気付いたのか目を開けてこちらを見ていた。構ってほしそうだが今は時間がないので無視した。

「祐太! あれ何?」

興味深そうに美鈴が聞いてくる。

「煉獄獣バルガレオル。何時間か前に殺してそれから生き返らせて仲間にした」

「……あんた相変わらずね」

「祐太。あれルビーモンスターでしょ?」

「そうだよ」

「簡単に言ってるわね。あんたそんなの普通仲間にしないわよ。というか仲間に出来なかった時のリスクが高すぎて、生き返らせて仲間にするという発想がなかったわ。よく簡単に従ったわね」

榊がなんか変わったことしてる。みたいな顔で見てくる。

「さっすが相棒だ!」

ジャックは面白がって背中を思いっきり叩く。

「痛い。やめろ」

「おい、お前めっちゃ強いだろ俺ともやろうぜ!」

「バカやめろ! バル、お座り!」

バルガレオルが暴れていいのかと立ち上がり凄まじい熱を放ち出そうとしたところで俺は静止した。

「ダメなのか?」

バルが残念そうにこっちを見てきた。

「もうすぐ暴れさせてやるから今は大人しくしててくれ」

「そういうことならいいが」

「ジャック。セラスと伊万里にばれないように動きたいんだ。この時点で騒がないでくれ」

「ハハ、すまんすまん」

「まあ私でも我慢しているのだ。大人しくしておけ」

ふっと雷神様が現れた。

「お、お前もいるのかよ!?」

ジャックは雷神様をライバル視していたようにも見えたが、苦手意識もあるようで、雷神様が現れて一歩引いた。美鈴と榊、マークと摩莉佳さんはバルガレオルの見学に行ってる。

「お前人型にぐらいなれないのか?」

マークさんがフレンドリーに聞いてる。

「そんなものは軟弱者がする姿だ」

「軟弱者……なんかあいつと気が合いそうなやつだな。お前そんな考え方でよく殺した相手に従ったもんだ」

そして何か思い出すところがあるようだ。まあ考えるまでもなく大鬼を思い出しているのだろう。米崎の話だと大鬼にマークさんは呑み込まれかけたらしい。それを自分自身の専用装備が銃という能力の強化と魂を鍛えること。

更に摩莉佳さんとの愛で乗り切ったらしい。

そこにはかなり摩莉佳さんの献身的なサポートがあったようだ。そしてなんとか大鬼と共生できているらしい。魂が混じってうまくいくのはかなりレアケースらしいから、クミカもそうだけど結構すごいことを成し遂げた。

今となっては火力も防御力も回復能力も、超一流と言える存在に成長した。晴れてルビー級最高位の一角に名を連ねることになったマークさんだから、何度もアメリカに帰ってくるように誘われてもいるらしい。

今ならエヴィーと並んで国の英雄扱いだろうが、摩莉佳さんを理由にことごとく断っている愛妻家である。

「あいつは我をレベル650で見事に殺してきた。【絶火】。あれは美しい殺し方だった。殺されたもののなかなか気分が良かったのだ。それがあっさり完璧な蘇生術まで使う女を従えてる。直感で、こいつに従った方がこれから面白そうだと思ったのだ」

「ああ、その気持ちは理解できるな。俺もぶっちゃけ祐太が理由でアメリカに帰らないってのもかなりあるしな。そもそも俺が強くなったのってあいつのおかげなんだよ」

「ほお、聞かせろ」

バルガレオルは意外なことにマークさんと話し込みだした。バルという化け物を挟んで、みんな結構楽しそうに話してる。俺はこれで良いのか悪いのか悩んだが、暴れる様子もないので放っておいた。

だがラフォーネは複雑そうな顔をしている。小さなエルフの少女の見た目をしているラフォーネに声をかけた。

「騒がせて悪いな」

「……構わん。煉獄獣が暴れまわるよりましだ。ただ……私がもっと早い段階でお前のようにできていればと思えるだけだ。そう考えると自分に腹が立つ」

「そっか……」

人間は何に一番腹を立てるだろう。嫌いな相手に腹を立てる。理不尽なことに腹を立てる。うまくいかないことに腹を立てる。でも全ての根っこにあるのは、結局のところそれをどうにもできない自分に一番腹が立つ。

俺も池本に腹が立っていたんじゃない。あんなクズに何もやり返せない自分が一番腹立たしかったのだ。それを殺すという形でやり返した。それでもまだあの時の自分の不甲斐なさを思い出すと腹が立ってくる。

「人間って結局怒るのは自分に対してだよな」

「かもしれんな。私がもっと早く……」

ラフォーネは自分の腹立ちを抑えるように目を閉じた。きっと息子の焔将を思い出している気がした。

「ロクジョウ。もう動くのか?」

ラフォーネは目を開けると聞いてきた。

「いや、少しやらなきゃいけないことがある。ちょっとまだ待ってくれ」

俺はそう言うと雷神様にも聞いた。

「雷神様どうでした?」

「静かすぎて不気味なほどだな」

セラスはまだ俺たちの動きに気づいていないか。それとも気づいていて見逃されているのか? 考えてみても結論が出るはずもなかった。それが分かるなら苦労しない。ともかく先に終わらせるべきことを終わらせる。俺は口を開いた。

「全員聞いてくれ!」

かなり大きな声を出した。パーティーメンバーの全員がこっちを見てきた。焼け焦げた街にいたエルフたちも見てきたので念のために【機密保持】に切り替える。

「ここはエレダーリア森林州にある煉獄迷宮街という場所なんだが、隣の地域にレッドという州がある。そこはだいたいアメリカぐらいの広さがある地域だ。そのレッド州は南雲さんによって支配され、今は玲香が【管理球】に登録されている。その【管理球】に登録されている支配者を玲香から俺に名義変更してくる。それで全員のレベルを上げることができる」

全員が頷いたので話を続けた。

「そんなに時間はかからない。悪いが全員少しだけ待っててくれ。それと、この煉獄迷宮の変化に気づく超越者がいないとも限らない。全員、今から作戦行動中だと考えてくれ」

「「「「「分かった」」」」」

全員の返事を聞く。それと同時に探索者としての本来の動きに全員が戻っていく。気配が限りなく0に近くなっていく。それをさらに千代さんと土岐が消してしまうと、それぞれの居場所は俺じゃ分からなくなる。

森の中に隠れるように姿を消した。これでセラスに攻められて、一気に戦力が全滅するということはないだろう。一抹の不安があるとすればラフォーネだ。

《米崎、大丈夫だとは思うが、一応気をつけておいてくれ》

《僕がしなくても千代女様がマークしてるよ。彼女は裏切った瞬間に死ぬ。それだけだ》

《そっか……》

そういうことはだいたい米崎に任せてきたから、つい米崎に頼もうとしたが、それ以上の適任者がいる。千代さんなら万が一ということもない。俺はさっさとレッド州の支配者変更を終わらせるため、玲香に【意思疎通】を送った。