作品タイトル不明
第三百五十九話 死刑
《私は意外と義母に好かれていたのだな》
焔将がそんなことを口にした。
《本当に話さなくていいのか?》
《ああ、私は死んだ。人の専用装備になったなどと口にしたところで義母は喜ぶまい。それよりも大事にしてあげてくれ、そしてできれば義母を信じてほしい》
そんなこと言われるとさすがに弱い。俺は自分のプランをラフォーネに教えた。焔将のストーリーを見たのと、焔将がそう言うのだ。裏切る可能性はかなり低く思えたし、心が読めない相手だとしてもレベル823は欲しい。
すでにバルガレオルという戦力がある。ここにラフォーネが加われば、俺が考えていることももっと有利になってくる。何よりも超越者であるラフォーネは、他の超越者の情報もかなり持っているようだ。
俺が自分の作戦を伝えるとラフォーネは、しばらく考え込んだ後『一緒に行動させてほしい』と言ってきた。
「レダ」
「なんだ?」
「ひょっとしてラフォーネは【赤い糸】が繋がった人なのか?」
気になったのでレダの部屋にいる俺が、尋ねた。それならそれで十分助かる。そう思ったから聞いた。内容によっては答えてくれないレダだが、今回はすぐに答えてくれた。
「いや、違うな。今現在考えられる可能性の中でお前にとってもっとも役に立ち利益を生む相手と【赤い糸】は繋がるのだ。その観点から言ってラフォーネは"弱すぎる"。お前よりレベルは上だが、階級が上なわけではない」
「そりゃそうだけど、高望みは良くないだろう」
「いいや、【赤い糸】というのはその特性上、繋がる時、自分の階級よりも大抵上の階級のものにつながることが多い。それに【赤い糸】は繋がった相手と出会った時に必ずそうだと気づくものだ。それがない以上、ラフォーネと【赤い糸】が繋がった可能性はない。まあ【赤い糸】はこの特性ゆえに会いに来ない可能性もかなり高いアイテムだ。よしんばダイヤモンド級などに繋がった場合、まず間違いなく無視される」
「なんだよそれ……」
会いに来ないのでは意味がないじゃないか。それなら、会いに来てくれる同じ階級の人間と繋がる方がマシなぐらいだ。アイテムの階級はゴールド級だし、無駄に高望みするなよ。アイテムにそんなツッコミを入れたくなった。
いやでもよく考えたら、ゴールドエリアで俺より階級が上となるとセラスしかいないじゃん。
「セラスって女?」
ふと気になって尋ねる。聞いたのはラフォーネに対してだ。横に並んで歩いてくれていた。雪の降り積もる森の中を特に慌てるわけでもなくゆっくりと。米崎はまた姿を隠してしまい、ラフォーネと二人で元の場所へと歩いていた。
セラス。なんとなく女なんだと思っていたが、別に女だと聞いたわけではない。セラスと【赤い糸】で繋がるのは何だか嫌だなと思った。
「何を言ってる。セラスは女に決まってるだろう。セラスなんて名前の男が居るか?」
「ああ、そうなんだ……」
だからってセラスと必ず繋がってるわけじゃない。分かってはいるが迦具夜やミカエラやアウラ。意外と敵対者の女と仲良くなりがちな俺はほっとする。そもそもゴールドエリアに限って繋がるアイテムではない。
対象はダンジョンの全てである。どれだけ広いのか知らないが、ダンジョンの中の全てとなると俺だと誰になるんだろう。
「お前何か残念そうな顔をしてないか?」
「あ、いや、そんなことないよ。ただセラスと繋がっていると嫌だなと思って」
そもそもラフォーネに【赤い糸】の話をしていないんだから、こんな言葉自体が意味不明である。それなのにラフォーネは少女の可愛い眉間にしわを寄せて俺を疑わしげに見てくる。
「言っておくがやめておけよ」
「何を?」
「魅力値の高いものによくありがちなことだ。異性は全て自分を好きになると思っている。違うか?」
「ち、違う!」
誠に残念なことに俺の人間性についての誤解がここでも発生している。今まで俺に全く興味を示さない女性には何人か会ったことがある。エルフさんとか翠聖様とか摩莉佳とか。だからそんな勘違いなんてこれっぽっちもしていない。
「本当か? ちなみに私もお前には何の興味もないから口説くなよ」
「分かってる!」
焔将の義母を口説いたら、俺の人間性を疑っていい。そもそも俺は女性を口説いたことなど一度もない。気づけば相手が俺を好きになっている。ただそれだけのことで、ハーレムになってしまうのは俺が好きになった女性から告白された時、断るのが非常に苦手だからだ。
せっかく女性から告白してくれたのに断るって何様だと思ってしまうのだ。決して、美女や美少女に告白されて、断るなんてもったいない。そんなことできるわけがないと思ってたわけじゃない。
「ところで他意は全くないんだけど、ラフォーネって年齢は?」
「まだ62歳だな。人より3倍生きる通常のエルフと考えても二十歳になったところだ。結構若手だぞ」
「そうなんだ」
それで超越者でレベル800越えとか。ラフォーネも結構天才肌なんだ。何気にパーティーメンバーの中でラフォーネだけ生き残ったのも運が良かったというより、ラフォーネが一番強かったからなのかもしれない。
それに炎耐性が俺以上に強そうだ。バルガレオルにラフォーネの攻撃が効かなくても、バルガレオルの攻撃もラフォーネには効きにくいと思える。
「本当に口説こうとしてないだろうな?」
「してない!」
ちょっと年齢を聞いただけでそんなに警戒しなくていいじゃないか。
俺は傷つきながらもクミカから、祐太様に口説かれるほどのこの世の喜びが他にはないというのにこの人は何を言っているのでしょう? というちょっとずれた思いを伝えられながら、森から出る。雪が止んでいて空は晴れていた。
避難していた人が10名ほどだけ、先だって帰還してきたようで、その一番手にゼオンがいた。
そしてゼオンがバルガレオルを見てポカンとしている。
「こいつマジかよ……」
ゼオンがドン引きしているのがわかる。ラフォーネも改めて、煉獄獣の姿に複雑な表情を浮かべている。
「やっぱり生かしたままは気に食わないか?」
「い、いや、お前が飼いならせるって判断したんならそれでいいけどよ……。ラフォーネ。これ、マジで大丈夫だよな?」
それでも信じられない様子でゼオンは俺の次にラフォーネを見た。
「ゼオン。私に大丈夫か大丈夫でないかを判断する権利はないだろう。私はバルガレオルを殺せなかった。それが全てだ」
ゼオン以外の人たちも、かなり遠巻きに見ていて決して近づこうとはしなかった。
「まあそうなんだよな。なあ、ロクジョウ様。こんな化け物飼い慣らして、なんか使い道でもあるのか?」
「ギルド長。それは分かってもらえてると思ってたけど?」
俺はバルガレオルを全面戦争のコマの1つにするつもりだ。バルガレオルとラフォーネが加わることで人数的な格差はほとんどなくなる。後はどれだけ計画通りに進められるかだ。
「ああ、まあそうだよな。そっちに使うってことだよな。ここに来るあんたらみたいなやつらの目的からしてそれ以外ありえないわな」
「それが終わったら今までと同じだ。煉獄迷宮の下で大ボスとして居座ってもらう。こいつがいるだけで炎属性のモンスターが煉獄迷宮で現れやすくなるらしいしな。それと今までみたいに勝手気ままに暴れさせるよりは1年に1回、定期的に俺が相手をする予定だ。そうしないとストレスが溜まって暴れかねないしな」
「年に1回こいつと戦うあんたのストレスは大丈夫かよ……」
ギルド長ゼオンは俺を正気を疑う目で見ている。バルガレオルの今までの行動から考えて、罰を与えるとしたら、それこそどんな法律と照らし合わせても、死刑だ。後ろにいる他のエルフたちも殺してほしそうだ。
俺は完璧な理解を得るのは難しいと判断していたが、
《祐太様》
そこでクミカがゼオンの心を読んだ。
《ゼオンは『あんたはセラス様や勇者とも争うつもりだろう。結構な確率で死ぬあんたに従っているからってどれほど当てになるんだよ』そう考えているようです。ゼオンはまだましな方で後ろの9名に反抗的な反応が見られます。バルガレオルに対する処置に腹を立て、ここから離れればすぐにセラスの元に密告する気です》
《レベルは?》
《そのもののレベルは247。バルガレオルが暴れ出してからでは遅いと義勇心に駆られているようで、海を自分で泳いでできるだけ急いで行くようです。片道6時間ほどでセラスのところまで行けると考えています》
《それはちょっと"厳しく"いかないとな》
クミカが教えてくれた住民の本音を知ったとしても腹は立たなかった。俺が死なない可能性が、高いとは言えない。自分でもやばいと思ってる。それでも計画をつぶされては困る。
「あんた達の心配には見当がつくよ。だから一応約束させよう」
「まさかバルガレオルにか?」
ゼオンが目をぱちくりさせた。
「そうだ。こっちもそれは譲歩する。でも、それで納得できてもできなくてもこのままでいく。それと……」
「それと?」
「反逆の意志は許せないな」
答えは決まっている。探索者の世界で中途半端は罪だ。セラスへの連絡なんて何があってもさせない。そして支配者への反逆は、日本で言えば外患誘致罪と同じだ。いわゆる国家反逆罪である。この場合の日本の刑罰は決まっている。
死刑だ。
「バル! 起きてくれ!」
「うん?」
巨大な頭がのっそりと起き上がった。そしてバルの赤い瞳が俺を見つめた。誰もが巨体が動き出したことに恐怖している。俺はこの反応を期待していた。俺が欲しいのは自分のレベルが上がるまでの時間である。
「バル。お前は俺に負けて死んだ。俺はそれを生き返らせた。その時お前は俺に従うと言ったな?」
「確かにそう口にした」
「俺が死んだら約束を破るか?」
「破らない。こちらにもプライドがある。違える気はない」
「じゃあ一番大事なことを命令しておく」
「なんだ?」
「もし俺が道半ばで倒れて死んだとしても、相手から襲いかかってこない限り、もう二度と人を襲うのは禁止だ。1年に1度バルガレオルと戦う約束。俺は自分が生きている限りきちんとそれを守る。だからお前だって俺とした約束を守れ」
「ふん、この世界は強ければ強いほど不自由になる。退屈しすぎてうんざりしていたところだ。主との最高に楽しい時間が1年に1度約束されるなら、その約束は守ろう。主が死んでその約束が守れなくなったとしても守ろう。それでいいか?」
「OKだ。それともう一つ用事がある」
《クミカ。ゼオンが顔を知っている中で、俺に対して最も反逆の心が芽生えているのは誰だ?》
《エルダーリア派遣行政官です》
《どういう立場の人間だ?》
《エルダーリア森林州中央機関というものがあります。行政官はそこから派遣されます。主な任務は中央における決定事項に各地方が従っているか。きちんとした行政は行われているか。地方が暴走しないように見守る。至極真っ当な機関です》
《どこにいる?》
クミカが狙いを定めたのは、悪人ではないようだ。だが俺がしようとしているのは"侵略戦争"である。悪人に喧嘩を売って、勧善懲悪に解決できるようなことをするわけじゃない。だからこれは、
"意見が合わない"だけだ。
《そこです》
そうすると避難していた住人の中でファッションだろうか。メガネをかけた女性が俺の目に入った。綺麗な瞳をしていた。長い耳はエルフの証拠だ。顔の容姿は整っていた。胸の大きな女でもったいないとも思えた。
しかし、反逆心のある全員を罰するよりは1人を見せしめた方が早い。
「主よ。もう1つの用事はまだか?」
「ああ、すぐだ」
【 叢雲焔(むらくもほむら) 】
俺は魔法を唱えた。静寂な空が一瞬にして変わる。空高くから焰の雲が現れる。その雲は、まるで燃え盛る炎の海のように赤く、金色の光を放ちながら、周囲を照らし出す。そしてまるで生きているかのように動き始める。
【叢雲焔】の対象であるエルフの女に目を向ける。彼女は驚愕の表情を浮かべ、俺と目があったことに恐れと混乱に包まれている。胸の大きな女が、殺意を感じたのだろう。俺に背を向けて走り出した。
「お、おい、何をする気だ!?」
ゼオンが焦った声を出す。
「裏切りの心が芽生えたものがいる」
俺は人差し指をクイッと動かすと、できるだけ威力を加減して炎の糸が眼鏡をかけた胸の大きな女の腰に回る。
「きゃ、ぎゃああああああぁッ!!」
女の体が燃え上がりだす。
「お、お願い、誰か助けて!!」
残酷だがここの住人はバルガレオルが嫌いだ。それを生き残らせた俺を喜べない。こちらの体制が整うまでは恐怖で無理やりでも動けなくしておく。胸の大きな女が【叢雲焔】の糸で空中に吊るし上げられていく。
「バル。いいぞ。殺せ」
「いいのか?」
「何度も聞かないでくれ」
そう俺が口にした瞬間。バルにとっては大した作業ではなかったのだろう。赤い瞳が光る。そうすると胸の大きな女の体が燃え上がり出した。燃えながら苦しんでいる。断末魔のような声も聞こえた。可哀想なことをしている。
だが逆らっても見逃してくれる。逆らおうとしていることに気づきもしない間抜けだと思われたら、支配者は終わりだ。みんなに喜ばれる支配者ならば、必ずその国は繁栄します。そんなことはない。そういう国から滅びていく。
断末魔の声も聞こえなくなった頃、胸の大きな女はその体の魅力的なことなど何の意味もなく塵すら残さず消え去った。そして俺はレベル680になった威圧を全開放した。そして【羅刹】を抜くと天に掲げた。
「貴様たちに言っておく! 反逆の心を芽生えさせるな! その時誰一人見逃さず俺は必ずそのものを殺す! 慈悲はない! いいか! 慈悲はない! このものは俺を裏切ろうとしたから真っ先に殺させてもらった! バレないなどと思うなよ!?」
クミカから反逆の心が、芽生えているもの全員の名前が頭の中に流れ込んできた。
「ローガン・ヴァルカン! リリィ・ヴァレンティア! カイナ・アーシャ! アルカディウス・ファルノス! ローガン・ヴァルカン! ゼファル・セリオス!!」
そして残り全てに声と【意思疎通】ではっきりとこれから言う言葉を送った。
「《見ているぞ! 行動に移さないなら許してやる! だが移した瞬間死ぬと思え!》」
《どうだ?》
《6名全員恐慌状態です》
「返事がないぞ! 返事がないということは裏切るということか!?」
「ち、ちちちち違います!」「お、おおおおおおお、許して許して許して!」「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」「ほ、本当です! 私は行動に移すつもりなどなかった!」「ち、父がバルガレオルに殺されたのです。そ、それでどうしても憎む心が!」「私も同じです! ですが二度とそんな心は起こしません!」
あちこちから断末魔のような声が響いた。今すぐにでも自分の体が燃え上がるかと思うと怖くて仕方がないのだろう。
「お、おいおい、もうマジで許してやってくれ」
ゼオンが俺に言ってきた。
「今名前を呼んだやつら、全員別に悪人じゃない。でも俺とは意見が合わないみたいだ。だからしっかり教育しておいた。この街は俺に助けられた。この街は俺に味方するしかない。いいな?」
「あんた【心眼】持ちかよ。おっかねえ……分かった。絶対暴走するやつは出さないように気をつける。あんたがちゃんと世界を支配できるまでこっちはあんたの味方だ」
「そんなに長くなくていい。体制を整えるまででいいんだ。1週間ほどだ。信じてるからなゼオン」
「お、おう。わかったよ」
《ゼオンは大丈夫です。超越者にしてはまだ穏やかな方だ。程度に思っているようです》
《そうか。かなり酷いことをしたつもりなんだが……》
自分の行動に気分が悪くなりながら首を振った。1人が絶対的に強いこともありうる探索者の世界である。しかし1人は1人だ。いくら強い力を持っていても逆らってくる相手が多くいれば、かなり面倒なことになってしまう。
それを補うのが恐怖である。日本でなら警察機構があるいは、捕まるという恐怖で人を縛る。探索者がそれを1人で実行するなら、理不尽な暴力は見せておく。俺の結論はそういうことだった。
「もういいか?」
バルが聞いてきた。
《バル。お前が本能のままに生きてきただけなのは理解する。でもお前はこの街の人間から嫌われてる。それはお前がこの街の人を散々殺してきたんだから仕方ない。だからあんまり刺激しないように頼むぞ》
《分かってる。弱い人間にはもう興味がない》
「寝ていいぞ」
バルは鼻息を大きく出して再び眠り出した。どうやら基本的には眠っていることが多いようだ。
「バルに関してはこれでどうだ?」
ゼオンに声をかける。
「ああ、まあ十分だろう。モンスターでも知能の高いやつは意外と約束を守りやがる。あいつらにとっては約束事というのは結構大事らしい。ここまでやってくれたんだ。俺の方で後はまとめるから心配するな」
ゼオンは大変なやつに目をつけられた。この船は降りようと思っても降りられない。そんな覚悟も決めてくれているようだ。その反面少し面白いとも感じてしまっているようで、それが冒険者のサガというものかとも考えた。
「助かる」
「は、はは、助かるも何もないぜ。バルガレオルに関しては助かったのはこっちだ。しかしここから先をまだ本当にやるんだよな?」
「ああ、ちょっと帰って完全に体制を整えてくる」
「そうか……まあここの支配者はもうあんただ。あんたがここで最強である限り誰も逆らう権利なんかねーよ」
ゼオンともう少し会話して、俺は離れた。残りのエルフからは恐れられているようだが、理解を求めるのはまた後でいい。勧善懲悪などこの世にはない。ほとんどが己の正しさのぶつかり合いである。そして人は殺し合う。
だが俺は伊万里をそれでも放置できない。絶対神セラスかなにか知らないが、伊万里に手を出した。本来ここにいないはずの伊万里をここに呼び寄せた。俺はそうとしか考えられないと思えた。
だから、俺は悪くない。
俺の大事な伊万里に手を出して喧嘩を売ってきたのはお前たちのトップだ。
最も高く買うしかないのだから、買うまでだ。
「俺は帰るけど、雷神様はどうしますか?」
「面倒ごとが起きる可能性はゼロではあるまい。こういう時期のゴールドエリアは厄介だ。我が残っておいてやる。さっさと行って帰ってこい」
「ありがとうございます。玲香、このまま残ってダンジョンのこととか進めてくれるか? シャルティーと切江も頼む」
「了解。裏方は任せておいて。2人とも忙しいわよ。しっかりついてきてちょうだい」
「「畏まりました玲香様」」
この二人に関してはそれこそ俺よりも玲香に仕える方が慣れているだろう。エルダーリアはとりあえずこれでいいとした。そうして俺は米崎とクミカを連れて【転移】するとシルバーエリアのゲートから【千年郷】に帰った。