作品タイトル不明
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翌週の月曜日、ラネル魔術院に向かうと、教室の前でレナード様と出くわした。レナード様はこちらへ駆け寄ってくる。
「メイベルさん! よかった、待ってたんだ」
「レナード様。どうかなさいましたか?」
「この前の展示会のこと改めて謝ろうと思って……。僕のせいで巻き込んでしまって本当にごめん。カレン様本人だけでなく、カレン様の家にも連絡を入れておいたから、さすがにもう近づいてこないと思う」
「まぁ、そこまでなさらなくてもよかったのに。カレン様も悪気はなかったのでしょうし……」
「いや、あれは絶対悪気しかないから」
レナード様は真面目な顔をして言う。
そうなのだろうか。カレン様が意地悪のつもりで私をステージに呼んだのならちょっとショックだ。
「全然気づきませんでした……。私は察しが悪くてだめですね」
「メイベルさんに全く非はないよ」
レナード様はすぐさまそう否定してくれる。それから申し訳なさそうな顔になって言った。
「メイベルさんがカレン様に呼ばれたとき、僕はスタッフにとある男爵が呼んでいるからと言われて離れていただろ? 実際に行ってみると、その人はいなかったんだ。スタッフは途中で帰ってしまわれたのかもなんて言っていたけれど、多分呼び出されたところからカレン様に仕組まれていたんだと思う」
「まぁ。そんなことまで」
「それと、ショーの演者が急に体調不良になったというのもカレン様の計画のうちだったみたいだ。元々出演予定だった子はカレン様の知り合いで、話を合わせていたらしい。代理を探しているスタッフたちに、カレン様が自分が連れてくると言って強引にメイベルさんを呼んできたと後から確認できた」
「まぁ……。最初から全て仕組まれていたんですね」
「うん。あっさり騙されて情けないよ……。本当にごめん。もう絶対こんなことはないようにするから」
レナード様は心底申し訳なさそうに言う。私は慌てて首を横に振った。
「レナード様は悪くありませんから気にしないでください。そもそも、警戒していたレナード様をお誘いしてしまったのは私の方ですから」
「でも、元々僕の知り合いだし……」
「本当にお気になさらないでください! それより、レナード様が魔法で変えてくれたドレス、家で改めて見てみたんですけれど、すごく素敵ですね! 繊細なレースにキラキラした宝石に、あんまり理想通りのドレスなので見惚れてしまいました」
私はドレスをうっとり思い浮かべながら言う。
会場では動揺していたのでじっくり見られなかったけれど、お屋敷に帰って改めて眺めると、本当に綺麗なドレスだった。どうしてこんなに私の好みにぴったり合うんだろうと驚いてしまうくらいに。
すると、レナード様は照れたように言った。