軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

3-14

「あの、ブラッド様」

「ありがとう、メイベル! 俺は君のやっていることを散々馬鹿にしてきたというのに、俺のために身を挺して庇ってくれるなんて……!! 感動したよ……」

「いえ、ブラッド様のためというか」

私はドレクスモルの被害者が出すわけにはいかないと思っただけで、ブラッド様だから助けたわけではないのだ。

このことでまた婚約し直そうとしつこく言われたらどうしようと、私は慌てて掴まれた手を引こうとする。

しかし、その手をさらに強く握り絞められてしまった。

「メイベル、俺が悪かった。君がここまで魔法に本気だとは知らなかったんだ。簡単にやめられるはずないよな」

「わかっていただけてよかったです。とりあえず、手を離していただけませんか?」

「今までの自分が恥ずかしいよ……。俺では到底メイベルに釣り合わない。メイベルはもっと自分より強くて能力の高い男がよかったんだな……」

「え? いや、そういう理由では」

私はしんみりした顔で言うブラッド様に困惑しきった目を向ける。

気落ちしている様子だったブラッド様は、突然きりっとした顔で私を見て言った。

「メイベル、今まで悪かった。もう婚約し直そうだなんて言わないよ。今の俺では君に到底つり合わないことがよくわかったから」

「そ、そうですか? それはよかったです。でも、別につり合うつり合わないの問題ではありませんので、どうか私よりぴったりなお相手を見つけてくださ……」

「俺、メイベルにふさわしい男になれるよう頑張るよ! 俺がもっと成長した暁には改めてプロポーズさせてくれ!」

「いえ、いいです! いらないです!!」

ブラッド様がまったく冗談に見えない顔でそう言うので、私は怖くなって駆け出した。

ブラッド様は待ってくれと言いながら追いかけてくる。

ドレクスモル相手に散々魔法を使って体力消耗しているというのに、私はさらに身体強化の魔法を使って逃げるはめになった。

ようやくブラッド様を撒いたところで、ドレクスモルを床に置いたままだったのを思い出して大急ぎで職員室まで向かう。

中に残っていた先生たちにドレクスモルのことを伝えると、職員室は騒然となった。

それから私は再び先ほどの廊下に戻り、先生たちに状況を伝え、それでようやく帰れることになったのだった。