軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

2-13

「メイベルさん! 大丈夫!?」

私が呆然としていると、レナード様が息を切らして駆けてきてくれた。レナード様は群がるフォスティをかき分けながらこちらへ近づいてくる。

レナード様がすぐそばまで来ると安堵に力が抜けてしまった。その瞬間、パチンと音がしてガラスの膜が弾ける。

あっと声を上げる間もなく、フォスティが襲い掛かってきた。

しかし、フォスティはレナード様の魔法であっさり気を失わせられていた。

「あ、ありがとうございます、レナード様……」

「ううん。すぐに助けに来れなくてごめん。けがはなかった?」

「はい。バリアは全て壊れていたはずなのに、なぜか発動して無事でした……」

自分でもわけがわからないまま答える。一体、なぜ壊れていたはずのバリアが発動したのだろう。いや、あれは本当に魔道具の力だったのだろうか。

すると、茂みの陰からちらちらこちらを窺っているフォスティの姿が目に入る。

フォスティ退治は終わっていないこと思い出し慌てて姿勢を正した。

「メイベルさん、僕から離れないでね」

「は、はい……!」

レナード様は私の肩を抱き寄せ、自身のマントに隠すようにした。

フォスティに群がられていたエイデン様も、慌て顔でこちらへやってきて防御魔法を使ってくれる。

私たちはフォスティの攻撃に警戒しながらどうにか魔法で倒し続け、ようやく全てのフォスティの意識を失わせることに成功した。

フォスティが気絶したのを確認すると、休む間もなく檻に入れて回収する。

全てが終わった後、私たちは全員くたくたになって地面に崩れ落ちた。

「つ……疲れた……!!」

「死ぬかと思った……」

私もレナード様もエイデン様も、もう息も絶え絶えだった。

バリアの保険がない状態で狂暴なフォスティを退治するのは、体力的にはもちろん精神的にもかなりきつかった。

すると、エイデン様がふらふらした足取りでこちらへ近づいてくる。私の目の前までやってきたエイデン様は、しゃがみ込んでいる私に向かって、土下座する勢いで頭を下げた。

「メイベル嬢!! 危険な目に遭わせて悪かった!! 時間を惜しんでフォスティを一か所に集めようとした私の責任だ!!」

「えっ、いえ、エイデン様! 頭を上げてください!」

私は慌てて両手をぶんぶん振る。

「エイデン様のせいではありませんから」

「いや、私の責任だ。レナード君が危惧していたように、大勢のフォスティを一度に呼び寄せるのは避けるべきだったんだ。時間はかかっても園内を少しずつ回って退治していくべきだった」

「いいえ、私も成功すると思っていましたから……。バリアが壊れていることに気づかなかった私が悪いんです。前日に念入りに確認したはずだったんですが……」

私は懐からヒビの入ったバリアのプレートを取り出して言う。

今日のために念入りにチェックを行ったのに、なぜ壊れてしまったんだろう。移動中に割れてしまったのだろうか。魔道具はそんな柔な造りをしていないはずなのだけれど……。

私の出したプレートをエイデン様とレナード様が覗き込む。レナード様はプレートをじっと見た後、眉間に皺を寄せた。