作品タイトル不明
第5話 守ると決めたもの
裸足の裏に、石畳の冷たさが噛みついてきた。
神殿の長い廊下には、昼間の祈りの声も、神官たちの足音も残っていない。ステンドグラスを抜けた月明かりだけが、青白い欠片になって床に落ち、俺の影を細く引き伸ばしていた。
俺は息を殺し、握りしめた針金が掌に食い込む痛みを感じながら、図書室の扉の前で立ち止まった。
高校一年生の瀬野龍夜が、異世界の神殿で、夜中に鍵をこじ開けようとしている。
冷静に考えれば、完全にアウトだ。
地球にいた頃なら、先生に呼び出されるどころじゃない。親にも学校にも警察にも怒られて、人生の黒歴史として一生残るやつだ。
でも、ここには学校も、親も、警察もいない。
あるのは、俺を勝手に召喚した神殿と、俺を「救世主」と呼ぶ人たちと、肝心なことになると口を濁す神官たちだけだった。
昼間、神官長は笑顔で言った。
伝説の救世主様。あなたには、この世界を救っていただかねばなりません。
帰れるのかと聞くと、答えは曖昧だった。
俺が本当に救世主なのかと聞くと、誰も目を合わせなかった。
右肩にあるはずの証について問いただそうとした瞬間、話題は食事と寝室と修行にすり替えられた。
俺は、ただの高校生だ。
剣もまともに振れない。昨日まで通学路を歩いて、コンビニでアイスを買って、明日の小テストを面倒くさがっていた人間だ。
そんな俺を、この世界は救世主に仕立て上げようとしている。
本物ならまだいい。
でも、もし違ったら。
もし俺が、都合よく呼ばれただけの失敗作だったら。
役に立たないとわかった瞬間、どう扱われるのか。神殿の人たちは優しい顔をしている。けれど、優しい顔のまま人を縛ることだってできる。
それを確かめるには、誰かが教えてくれるのを待つしかない。
待てなかった。
扉に手をかける。重い鉄の感触が、指先から腕へ伝わった。
鍵穴は昼間に見た。神官が開ける時、ほんの一瞬だけ。あの形なら、細い針金で奥の引っかかりに届くはずだ。
こんなことをした経験なんてない。地球で自転車のワイヤーロックが壊れた時、友達がふざけて針金でいじっていたのを横で見ていただけだ。見よう見まね。成功する保証なんてどこにもない。
針金を差し込む。
金属の先が、鍵穴の奥で小さく震えた。
息を止める。指に力を込める。硬いものに触れた。少し押す。戻される。角度を変える。もう一度。
カチリ、と小さな音がした。
大きすぎる音に聞こえて、俺は肩をすくめた。
廊下の奥を見る。誰もいない。蝋燭の火が壁で揺れ、影が一度だけ伸び縮みした。
扉を押すと、古い木と鉄の匂いが、暗がりの奥から流れてきた。
中は、昼間とは別の場所みたいだった。
高い天井。壁一面の本棚。埃をかぶった羊皮紙。月明かりは細く差し込み、本の背表紙を白くなぞっている。積み上げられた古文書の影が、うずくまる獣の背中みたいに見えた。
俺は音を立てないように中へ滑り込み、背後の扉をゆっくり閉めた。
蝶番が、かすかに軋む。
その音が消えるまで、動けなかった。
目的の場所は奥だ。
昼間、神官長が俺を案内しながら、あそこだけは近づかないでくださいと言った。禁書棚。召喚、呪い、魔族、失われた神託。そんなものを集めた区画だと聞かされた。
言われれば言われるほど、そこに答えがある気がした。
俺がこの世界へ来た理由。
右肩にあるはずの証。
帰還の方法。
救世主という名前の裏側。
知りたいことは山ほどある。けれど、一番知りたいのはたった一つだった。
俺は、ここで生き残れるのか。
本棚の間を進むたび、埃が足元でかすかに舞った。裸足の指に紙片が触れ、ひやりとした。遠くで窓が鳴っただけで、背中に汗が浮いた。
禁書棚の手前には、細い鉄格子があった。
鍵はかかっていない。
昼間、神官が本を戻したあと、きちんと閉めていなかったのを覚えている。神殿の人間にとって、ここは守られて当然の場所なのかもしれない。夜中に忍び込む馬鹿がいるなんて、思ってもいないのだろう。
その馬鹿は、今ここにいる。
格子を押し開けると、冷たい空気が頬を撫でた。
棚には、革装丁の分厚い本が隙間なく並んでいる。背表紙の文字は古く、ところどころ金の箔が剥げていた。それでも、召喚された時に頭へ流し込まれたこの世界の言葉のおかげで、意味は拾えた。
異界門記録。
勇者降臨の儀。
救世主判定書。
指が止まった。
重い本を棚から引き抜く。埃が舞い、喉の奥がむずがゆくなった。咳を飲み込み、床に座り込む。
月明かりの届く位置まで本を引きずり、ページを開いた。
古い紙が、乾いた音を立てた。
そこには召喚陣が描かれていた。
あの夜、俺の足元で光っていたものと、同じ形だった。複雑な円と線。中心に刻まれた文字。周囲を囲む白い羽根の紋様。
俺は息を詰め、ページをめくった。
救世主は異界より来たりて、星の剣を呼ぶ。
救世主の証は、右肩に刻まれし光の紋。
その紋なき者、真なる器にあらず。
文字を追う指が止まった。
右肩。
俺は無意識に自分の肩へ手をやった。
何もない。
布越しに触れても、そこにあるのは骨と皮膚だけだ。神秘的な熱も、光る刻印も、選ばれた感じもない。
喉の奥が乾いた。
なら、俺は何だ。
救世主じゃないなら、どうして召喚された。
間違いなのか。失敗なのか。それとも、誰かが失敗を隠しているのか。
ページをめくる手が荒くなる。紙の端が爪に引っかかり、細く裂けた。
次の記述。さらに次。右肩の証。星の剣。適合者。偽りの器。魔族の接近。召喚陣の反動。
言葉が頭に入ってくるのに、意味がつながらない。
俺はもう一冊を取ろうと立ち上がった。高い棚に手を伸ばす。届かない。近くにあった梯子を引き寄せ、音を殺して一段ずつ登った。
足元が冷たい。
指先が震える。
背表紙に触れる。重い本を引き抜く。
その瞬間、下で何かがずれた。
さっき床に置いた本だった。
暗がりで見えなかった本の角に、足が引っかかる。
「――っ」
体が傾いた。
棚にしがみつこうとした指が滑り、梯子が横へ逃げる。視界が回った。月明かりと本棚と床が一つに混ざる。
背中が床に叩きつけられ、肺の中の空気が全部押し出された。
声が出ない。
左足首に、熱い鉄を押しつけられたような痛みが走った。遅れて、手の甲に鋭い痛みがきた。棚の角で切ったらしい。血が滲み、指の間を伝って床に落ちる。
起き上がろうとする。
足が動かない。
「くそ……」
小さく吐いた声が、図書室の闇に吸い込まれた。
もう一度、膝を立てようとする。足首の奥で何かがずれた感覚がして、歯を食いしばった。痛みで視界の端が白くなる。
このまま朝になれば、終わりだ。
禁書棚に忍び込んで、勝手に本を漁って、怪我をして動けなくなった救世主。
笑い話にもならない。
救世主じゃないかもしれないと疑ったことも、神殿を信用できなかったことも、全部知られる。
俺は床を這い、壁まで体を引きずった。冷たい石に背中を預ける。息が浅くなる。血の匂いが鼻についた。
俺は何をやっているんだ。
帰りたいだけだった。
利用されたくなかっただけだった。
自分が何者か、知りたかっただけだった。
それだけのために、こんなところで一人、動けなくなっている。
その時、扉の向こうで、小さな音がした。
衣擦れ。
裸足が床に触れる音。
「……りゅうやくん?」
眠たげな声が、隙間から落ちてきた。
俺は息を止めた。
図書室の扉が少しだけ開いている。そこから、ミユウが顔を覗かせていた。
白いナイトガウンの裾を片手で握り、長い銀髪を肩に流したまま、目をこすっている。月明かりを受けた髪が、薄い光をまとっていた。
「なんで……ここに……」
ミユウはぼんやりと瞬きをした。
俺を見た。
床に散らばった本を見た。
俺の手から落ちる血を見た。
眠気の残っていた瞳が、一瞬で大きく開いた。
「りゅうやくん……血……!」
「ミユウ、声出すな」
止めるより早く、ミユウは駆け寄ってきた。
小さな足音が石畳に跳ねる。俺の前に膝をつき、震える手で俺の手を取った。それから足首へ視線を落とし、唇を噛む。
「だめ……こんなに腫れてる……」
「大丈夫だ。朝になったら――」
「だいじょうぶじゃないよ」
ミユウの声が、震えていた。
怒っているようにも、泣きそうにも聞こえた。
俺は言葉に詰まる。
ミユウは俺の足首に両手を添えた。細い指が、そっと痛む場所を包む。
「ミユウが、治すから」
「待て。こんな時間に無理するな。誰か呼んで――」
「呼んだら、りゅうやくん、怒られちゃう」
その言葉に、喉が詰まった。
ミユウは気づいていた。
俺がここにいてはいけないことも、誰かに見つかれば困ることも。
それでも、真っ先に心配したのは俺の怪我だった。
「ミユウ、いい。俺が悪いんだ。自分で――」
「だめ」
ミユウは首を振った。
銀髪が頬にかかり、月明かりがそこを滑った。
「りゅうやくんが痛いの、いや」
小さな手のひらから、金色の光が溢れた。
柔らかい光だった。
蝋燭みたいに揺れるのに、消えそうにない。春の陽だまりみたいに温かくて、触れられている足首の奥まで染み込んでくる。
痛みが、引いていく。
腫れた皮膚の熱が収まり、ずれていた何かが元の場所へ戻るような感覚があった。手の甲の切り傷も、光に撫でられるたびに塞がっていく。
あまりにも早すぎて、怖くなるほどだった。
足首を動かす。
痛くない。
手を握る。血は止まっている。傷跡もない。
「……治った」
呟いた瞬間、ミユウの体がぐらりと揺れた。
「ミユウ?」
顔が青い。
さっきまで俺の足を包んでいた手が、力なく落ちる。唇から色が消え、まつげが震えた。
「おい、ミユウ!」
倒れ込んできた小さな体を、俺は慌てて抱き止めた。
軽かった。
怖くなるくらい、軽かった。
腕の中で、ミユウは目を閉じている。息はある。けれど浅い。額に触れると、冷えていた。
足音がした。
今度は迷いのない、鋭い足音だった。
「龍夜殿!」
図書室の入口に、ルシウスが立っていた。
寝間着ではない。剣を帯び、肩に外套をかけている。夜の見回り中だったのかもしれない。
ルシウスは散らばった禁書と、俺の腕の中のミユウを見て、表情を強張らせた。
「何をしているんです、こんな場所で」
「俺が……怪我をして、ミユウが治して……そしたら急に」
「癒しの力を使わせたのですか」
責める声ではなかった。
だから余計に、胸に刺さった。
ルシウスはすぐに膝をつき、ミユウの手首に指を添えた。呼吸を確かめ、瞼の色を見る。その動きは慣れていた。
「命に別状はありません。ですが、力を使いすぎています」
「力を使いすぎるって……傷を治しただけだろ」
「ミユウ殿の癒しは、ただの治癒術ではありません」
ルシウスは低い声で言った。
図書室の暗がりが、少し濃くなった気がした。
「神に選ばれた者だけが持つ、命に触れる力です。傷を塞ぐのではなく、失われたものを本来の形へ戻す。その代償に、彼女自身の力を削ります」
俺は腕の中のミユウを見下ろした。
小さな胸が、かすかに上下している。
「削るって……どれくらい」
「相手の傷が深ければ深いほど。彼女が幼く、加減を知らなければ知るほど」
言葉が出なかった。
俺の足首が治ったのは、奇跡なんかじゃない。
ミユウが、自分の中の何かを差し出したからだ。
「この力は、外に知られてはなりません」
ルシウスは散らばった本を一冊拾い上げ、閉じた。
「癒しの光は、悪魔族にとって格好の目印になります。特に族長ラフィセルは、この力を長く探している。ミユウ殿を見つければ、必ず奪いに来る」
「奪うって……」
「力だけでは済みません」
ルシウスの声が硬くなる。
「ミユウ殿自身が狙われます。だから神殿は、彼女の存在を隠してきました。花を風から守るように、白い羽根を闇から隠すように。けれど、ミユウ殿は誰かが傷ついていると、すぐに手を伸ばしてしまう」
俺の腕の中で、ミユウの指がわずかに動いた。
まだ意識は戻らない。
それなのに、俺の袖を掴もうとしているみたいだった。
「……俺のせいだ」
声が、かすれた。
ルシウスは俺を見た。
「龍夜殿」
「俺が勝手にここへ来た。俺が怪我をした。俺が、ミユウに使わせた」
「ミユウ殿は、自分の意思で力を使いました」
「でも、俺がいなければ使わなかった」
抱きしめる腕に、力が入った。
ミユウは軽い。
なのに、その軽さが俺の体を沈める。
俺は何が救世主だ。
自分のことばかりだった。
帰れるか。利用されていないか。本物か偽物か。
それを確かめるために、夜中に忍び込んで、怪我をして、守られる側に立った。
そして、守らなきゃいけない子を倒れさせた。
「ルシウス」
「はい」
「ミユウは、ずっと狙われているのか」
ルシウスは少しだけ息を止めた。
迷ったように見えた。
けれど、目を逸らさなかった。
「九百年です」
九百年。
その数字は、あまりにも遠すぎて、最初は意味がわからなかった。
「ミユウ殿は、白い羽根と癒しの力を持つ者として、長い呪縛の中にあります。彼女の力を巡って、神も、悪魔も、人も、多くのものが彼女を求めてきた。だからこそ、龍夜殿には早く覚醒していただきたいのです」
「俺が……勇者として?」
「はい。彼女を守り、呪縛から解き放つ者として」
俺は笑えなかった。
昼間なら、そんな大げさな話に巻き込むなと言っていた。
救世主だの勇者だの、勝手に決めるなと怒鳴っていた。
今も、全部を納得したわけじゃない。
俺はまだ帰りたい。
地球のことも、家のことも、学校のことも、全部忘れたわけじゃない。
でも。
腕の中のミユウが、俺のために命を削った。
俺が痛がるのが嫌だと、泣きそうな顔で光をくれた。
その子を狙うものがいる。
九百年も。
だったら、俺の肩に証があるかどうかなんて、今はどうでもよかった。
「部屋へ運びます」
ルシウスが手を差し出した。
俺は首を振った。
「俺が運ぶ」
「龍夜殿、先ほどまで怪我を」
「もう治ってる」
自分で言って、胸が痛んだ。
治っている。
ミユウが治したから。
だから、このくらいは俺にさせてくれ。
ルシウスは一度だけ目を伏せ、それから道を開けた。
「では、静かに。彼女を冷やさないようにしてください」
俺はミユウを抱き上げた。
ナイトガウンの裾が床に触れないよう、腕で支える。銀髪が俺の腕にかかり、月明かりを受けて淡く光った。
図書室を出る時、扉の向こうの廊下はまだ夜のままだった。
ステンドグラスの青い光が床に落ちている。さっき通った時と同じ廊下なのに、まるで違う場所に見えた。
俺は一歩ずつ進んだ。
足音を立てないように。
ミユウの呼吸を乱さないように。
ルシウスは少し後ろを歩いていた。何も言わなかった。その沈黙が、今はありがたかった。
ミユウの部屋は、俺の部屋の隣にある。
扉を開けると、花のような甘い香りがした。白いカーテン。小さな机。窓辺に置かれた花瓶。昼間のミユウらしい明るさが、夜の中で息を潜めている。
俺はベッドに近づき、ミユウをそっと寝かせた。
枕に銀髪が広がる。白い羽根がわずかに揺れた。青白い頬に、まつげの影が落ちている。
いつもはうるさいくらい俺にまとわりついてくる。
りゅうやくん、と呼んで、笑って、勝手に手を引いて、俺の都合なんておかまいなしにこの世界を見せようとしてくる。
そのミユウが、今は何も言わない。
俺は毛布を引き上げ、肩までかけた。
「……ごめん」
声が勝手に落ちた。
誰に聞かせるつもりもなかった。
それでも、言わずにはいられなかった。
「俺、自分のことばっかだった」
ミユウの手が、毛布の外に少しだけ出ていた。
俺はその手を取った。
小さくて、冷たい。
指先を両手で包むと、ほんの少しだけ温もりが戻ってくる気がした。
ルシウスが入口で立ち止まる。
「私は神官を呼びます。ただし、禁書庫の件は今夜は伏せます」
「いいのか」
「罰は後で受けていただきます」
ルシウスの声は厳しかった。
けれど、扉を閉める直前、ほんの少しだけ柔らかくなった。
「今は、ミユウ殿のそばに」
扉が閉じた。
部屋に、夜の音だけが残る。
窓の外で風が吹き、カーテンがわずかに膨らんだ。遠くの鐘が一つ鳴る。まだ夜は深い。
俺は椅子を引き寄せ、ベッドの横に座った。
ミユウの手を握ったまま、顔を見つめる。
帰りたい。
その気持ちは消えていない。
でも、帰るために誰かを踏みつけるくらいなら、俺は自分が嫌になる。
スローライフだって諦めたくない。剣を振り回して、魔族と戦って、救世主だの勇者だのと呼ばれる人生なんて、昨日までの俺なら全力で逃げていた。
それでも。
ミユウが笑っていない世界で、俺だけ楽に生きることに意味があるのか。
この子が九百年も狙われ続けてきたなら。
この子が誰かを助けるたび、自分を削ってしまうなら。
俺が本物の勇者かどうかなんて、今は知らない。
証がないなら、刻めばいい。
剣が未熟なら、振れるようになればいい。
怖いなら、怖いまま前に立てばいい。
俺はミユウの手を握り直した。
小さな指が、かすかに動いた。
眠ったまま、俺の指を握り返すように。
胸の奥で、何かが静かに熱を持った。
「守るよ」
声に出すと、逃げ道が一つ消えた。
それでいいと思った。
「俺が、守る」
人間界では、女子の扱いなんてわからなかった。
気の利いた言葉も言えない。優しく手を引く方法も知らない。誰かのために命を懸けるなんて、漫画やゲームの中だけの話だと思っていた。
でも今、俺の手の中には、冷たい指先がある。
この子を傷つけるものがいるなら、前に立つ。
この子が自分を削って誰かを助けるなら、その前に俺が傷を受ける。
救世主の証なんて、右肩にはない。
けれど、この手を離したくないと思った。
初めてだった。
この世界で、俺が守ると決めたものは。