軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

side―――???

なつかしいにおい。

でもなんだろう―――すごく、くるしい。

い、たい?

うでが、つばさが、もちあがらない。

どうして?

わかんない。

なにが・・・――?

なにを、してたんだっけ・・・?

ここは―――。

まわり、くらい、とおく、うるさい。

においは?

あたまをもちあげて、くびものばして。

みえる。

たたかってる。

だれが?

わかんない。

なんのために?

わかんない。

でも、どうしてだろう。

もうやめてってなみだがでるのに、しかたがないってあきらめてる。

そのりゆう、げんいんを―――しってるはずなのに。

わたしは、誰・・・なんだろう?

青い光が飛んでいく、どこか懐かしいと思った。

だけど違う。

この感情は惜しい。近いけど、遠い。

戦ってるのはドラゴンと人間。

胸につかえた言葉が苦しい。

頭にのしかかった重さが辛い。

絶対に、知ってるはずなのに。

忘れたりなんか、しないはずなのに。

どうしても答えまで辿り着けない。

雲を掴むみたいに、霧がかって霞む。

ただただ危機感だけが心の臓を打つ。

危ない! 危ない‼ って、それだけがずっと。

這うように身を乗り出す。

なにをしたって、どうしたって、役に立たないことはわかってる。

それどころか邪魔になっちゃうに決まってる。

でも、この感情が、それでも焼き付けろって。

脳裏を焦がすニオイがした。

そうだ、これが懐かしい―――・・・。

ブレス。

いつか見た記憶、共に居た記憶。

「~~~~きぃぅ、ぁ!」

(おにぃちゃんっ―――‼)

声に出そうとして、失敗する。

一瞬で動転する。

それから我に返る。

我に返って、異変に気付いた。気付いてしまった。

この体はなに? 誰のもの?

そうなったらもう、落ち着くなんて無理で。

見逃した。

見逃したかったものを見てしまって、見たかったものを見逃した。

世界を塗り替える線が引かれる。

切り取るみたいに、奪い去るみたいに、薄く、透明に。

おにぃちゃんが―――消えちゃうッ‼

そう思った瞬間。

身体が光った。