軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百十七話

エリーゼの方に視線を向けないように入浴しているとエリーゼが近づいてくる。

「エ、エリーゼ・・・」

「こうやってクロードの裸を見るのははじめてね」

クロードの体は第二次性徴はまだだがよく引き締まっており僅かだが筋力もついている。

エリーゼの手がそれらを確かめるように滑っていく。

「男の子の体ってこうなっているのね」

クロードはエリーゼの方を見ないよう必死に我慢する。

思う存分触って満足したのかエリーゼは戻っていった。

「ふぅ・・・。エリーゼは少し危機意識が足りないんじゃないですか」

「危機意識ねぇ」

「僕も男なんですよ」

「クロードなら私の嫌がるようなことはしないもの。信頼しているわ」

その信頼が痛い。

今も全神経を使ってエリーゼの方を見ないようにしているが女の子の体に興味がないわけではないのである。

それに加えてエリーゼは絶世の美少女だ。

男の欲望として意識しなければ目線が吸い寄せられそうになる。

クロードの我慢の時はまだまだ続くのだった。

エリーゼもクロードを前に何も感じていないわけではなかった。

裸を見られるのは侍女やアンナで慣れているつもりだったがドキドキする。

クロードは顔を背けているが顔は真っ赤だ。

その安心からエリーゼはクロードの体をジロジロ観察してしまう。

クロードの体は自分とは何もかもが違って見える。

勇気を出して近づきつい触ってしまったが心臓の鼓動が早くなっていく。

顔は自分でもわかるほど真っ赤になっているはずだ。

クロードにその顔を見られないのはよかったが少しだけ不満もある。

自分の体は我慢出来るほど魅力がないのだろうか。

お城の侍女やアンナは羨ましいといってくれるが実はそうではなかったのではないかと不安が頭をもたげるが頭を振ってその考えを追い出す。

きっとクロードは紳士すぎるのだ。

最近はアンナから男の子について色々聞く機会が増えたがその話に出てくる男の子の行動とクロードの行動は噛み合っていなかった。

そんなことを考えていると急に頭がグラグラとしてくる。

クロードの慌てた声が聞こえた気がしたが気を失ってしまった。

クロードはエリーゼの方を見ないようにしていたがバシャンという音で慌ててエリーゼの方を見ると湯舟に沈んでいくエリーゼの姿が目に入ってくる。

「エリーゼ」

慌てて助け起こし湯から出す。

その際、エリーゼの体を見てしまうが緊急事態だ。

エリーゼをしっかり抱きかかえて扉を開こうとすると今度はすんなりと開く。

そこには冷静なアイナさんが立っていた。

色々思う部分はあるが今はエリーゼの処置が先である。

エリーゼを横にしてなるべく見ないようにしつつ備えつけのタオルを魔法で冷やしおでことわきの下と首元、足を冷たいタオルで冷やしていく。

アイナさんも手伝ってくれるがその顔がニヤついていたのが印象的だった。