軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百十六話

アイナはクロードの気持ちをエリーゼに向かせるために一計を講じることにした。

クロードとて男の子。

女の子の体には興味があるはず。

クロードが試作品として作った入浴施設は残っておりエリーゼは人前で肌を晒すのを避けるために。

クロードは混雑を避けるために時間をずらして試作品で作った入浴施設を利用していた。

そこで、時間の変更をクロードに伝えてダブルブッキングさせるのがアイナの作戦であった。

エリーゼが入浴に向かったのを確認してアイナは動き出す。

クロードの寮に向かい扉をノックする。

クロードはすぐに顔を出した。

「失礼いたします。クロード卿。入浴時間をエリーゼ様と変わっていただきたいのですが」

「構いませんよ」

「それでは失礼いたします」

アイナは一度クロードの前を立ち去り玄関からクロードの寮の方を監視する。

クロードは作戦通りこれから入浴に向かうようだ。

これで作戦の第一関門は無事突破だ。

クロードに気づかれないように尾行を開始する。

クロードは気配探知を持っているので不審な行動を取っている自分に気づくのではないかとヒヤヒヤしていたが気にしている様子はない。

クロードは真っ直ぐに入浴施設に入っていく。

ここまでくれば作戦は成功したようなものである。

入浴施設の壁に耳をあてて中の様子をうかがう。

衣擦れの音が聞こえ扉を開ける音がする。

アイナはそのタイミングで入浴施設の中に入り浴室に繋がる扉を開かないように細工する。

中ではエリーゼとクロードがお互いの存在に気付いたようで慌ててクロードが外に出ようと扉を開こうとするが開かない。

アイナは心の中で二人に謝罪するがこれもエリーゼの恋のためであるとほくそ笑んだのである。

アイナさんの言葉を信用して入浴施設にやってきたらエリーゼが入浴中だった。

慌てて出ようとするが何故か扉が開かなくなっている。

「ごめん。エリーゼ。すぐに出ていくから」

しかし、何度試してみても扉が開く気配はない。

「何を慌てているの。このままだと体が冷えちゃうわよ。私は気にしないから一緒に入りましょう」

エリーゼはこう言っているが一緒に入るのは大事件である。

「母様も言ってたでしょ。男女で入るのはまずいって」

「私は気にしないわ」

そういってエリーゼは湯舟からあがりこちらに近寄ってくる。

クロードはエリーゼの方を見ないように顔を背けつつ折れることとなる。

「わかったから。だから近寄ってこないで」

「わかればいいのよ」

クロードは気を使いつつも体を洗い距離をとりながら湯舟に浸かるのだった。