軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百七十七話

「いやぁ。演習中にまともな食事をとれるとは思いませんでした」

「クロードがいると毎回こんな感じよね。一家に一人クロードがいると助かるのだけどね」

エリーゼの冗談に皆笑いあう。

「腹ごしらえもできましたし、いよいよ第3層に向かいましょう」

アイリス姉様はじめ高等部の生徒に緊張の色が見える。

演習できたことはあれ2層までであり3層にまで潜ったことはなかったのである。

「大丈夫。いざとなれば我々が助けに入ります」

近衛騎士団長であるアンベルの心強い言葉に安堵したのか適度に緊張が抜けていた。

3層に入ると早速ハイリザードマンの群れと遭遇する。

全部で10体だがここでアンベルがクロードに話を持ち掛けてくる。

「クロード卿。出来れば貴方の腕前を見てみたいのですが1人で討伐してみせてはもらえませんでしょうか」

「わかりました」

クロードは自然体でハイリザードマンの群れに歩いていく。

しかし、次の瞬間体がブレたかと思ったら群れの奥に移動しており遅れてハイリザードマン達の首が落ちてゆく。

アンベルは辛うじて動きを視認することが出来たが他の者は怪しいだろう。

そして、視認出来たからと言って相手を出来るかと言えば違う。

間違いなく自分では相手にならないだろう。

「クロード卿の実力がこれほどとは・・・」

ドロップ品を回収して戻ってきたクロードが話しかけてくる。

「納得していただけましたか」

「実力は確かめさせていただきました。クロード卿。近衛騎士団長変わりませんか」

「ニーパス領だけでも手一杯ですからお断りします」

「それは残念です。クロード卿が加わっては訓練になりませんね」

「僕は奇襲とかに備えて待機してますね」

「それでお願いします」

演習はエリーゼと高等部の生徒が協力することで進められていった。

クロードは警戒しつつもエリーゼの成長を感じ取っていた。

距離を常に一定に保てるようになっているし近づきすぎた場合でもうまく対処できるようになっている。

高等部の生徒達もエリーゼが戦いやすいように場を整え数が多い場合はそれぞれ相手取り安定した戦闘を見せていた。

近衛騎士団も背後や横道からの挟撃に対処して安心して戦える場を整えていた。

その一方でクロードとアンベルはいつでもフォロー出来るように待機していたが正直暇であった。

「必死に戦ってる皆には悪いですがすることがないですね」

「もっと出番があるかと思っていましたが学生もやるものです」

クロードは皆の頑張りに応えようと夕食を豪勢にしようと密かに考えていた。