軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百六十六話

上皇が用意した褒美は食料品は勿論のこと綺麗な絹にお酒に金、銀を使った宝飾品などだった。

「今、用意できるのはこんなものだが勘弁してもらいたい」

「報酬を用意していただけただけで十分です」

「何か困ったことがあったら気軽に訪ねてきてくれ」

クロードとエリーゼは褒美の品々をアイテムボックスにしまい御所を後にした。

御所に泊ってくれて構わないと言われたが流石にそれは辞退したのである。

改めて宿に戻ってきたクロードとエリーゼは部屋に入り話し合いをしていた。

「それでクロード。何が起こっていたの」

「そうですね。エリーゼには僕の秘密を話しておきましょうか」

長い話になるのでクロードはお茶を用意してから語りはじめた。

「まず僕は転生者です。この世界とは比べるべくもない平和な国で生まれました。その世界の文明はこちらとは違ってかなり発展していて、映像の映る箱の中に世界を構築してゲームと呼ばれる遊戯が流行っていました。僕もラグナレクと呼ばれるゲームにはまっていましてね。そのゲームはこの世界とよく似た世界でした」

エリーゼは話を黙って聞いている。

「僕はラグナレクを遊んでいる途中で災害にあって死亡してしまったのですが女神アリアと名乗る女性からゲームのステータスとアイテムを引き継いでよく似た世界に転生しないかと誘われたのです。僕はその誘いを受けプロミネンス侯爵家の3男として転生しました」

「クロードのステータスがおかしくなっている原因はそういうことだったのね」

「僕を転生させた目的は邪神ロキを討伐させるためだったようです」

「おとぎ話に出てくる邪神ロキね」

「邪神ロキの目的は人間界を混沌に持ち込み最終的にラグナロクを引き起こし世界に終焉をもたらそうとしています」

「スケールの大きな話ね。だけどロキのしようとしていることが大変な事になるのはわかるわ」

「ロキは現在も配下の魔人達を使って人間界に干渉をしています。エリーゼを攫ったのはその魔人の一体です」

「あんなのが大量にいるなんて恐ろしいことね」

エリーゼはクロードが鍛えあげただけあり同年代の子と比較すればステータスが高いが魔人相手では何もできなかったようだ。

「とにかく、ロキと魔人達の思うような世界にするのだけは阻止しなければいけません」

「それはわかるわ。私ももっと強くなってクロードの隣に立てるぐらいになって見せるわ」

これはクロードに課せられた使命ではあるが心強いパートナーが生まれた瞬間だった。