軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百六十七話

翌日。

クロードとエリーゼはエリーゼの強くなりたいという願いをかなえるべく行動を起こしていた。

目指すのは湯霧山と呼ばれる温泉があっちこっちに湧いている山だ。

湯霧山はゲーム時代EXダンジョンの一つにあげられ経験値効率の高さもそうだが対人戦闘の経験を積むのにもよいと言われたダンジョンだ。

湧いている温泉も疲労回復効果があり短期間で高効率の成果をあげられる一因だ。

大和の国は山が多数あるため通常なら移動には苦労するのだが空路を使えるクロードとエリーゼは難所と呼ばれる場所も関係なく移動できる。

途中、飛行型の魔物が襲ってくるがクロードが魔法で瞬時に倒してしまうので関係がなかった。

湯霧山の麓には街が広がり湯気が立ち上り多くの温泉があることをうかがわせる。

街に到着したクロードとエリーゼは迷うことなく湯霧山を目指した。

観光名所であると同時に修行場としても機能しているようであちらこちらに武芸者の姿が確認できる。

湯霧山に入ろうとしたところで男に声をかけられる。

「おいおい。ここは餓鬼のくるところじゃねぇ」

「ご心配なく」

クロードのそっけない態度に頭にきたのか男が肩をつかんでくる。

「俺は心配していってやってるんだぜ。忠告は素直に聞くもんだぜ」

「忠告には感謝しますがそれでは修行になりませんので」

「修行したいならここ以外にいくらでもあるだろ」

「実戦に勝る修行などありませんよ」

言い争いをしていると山の方から一人の男性が近づいてくる。

「見苦しいですね。山に入れるかどうかは私が決めます」

クロードが男性の方を見れば只者ではない風格があった。

「貴方は・・・」

「私は眼海と申します。失礼ですが貴方方のステータスを覗かせていただきました」

その言葉を受けてクロードは警戒する。

「そう身構えないでください。私が頂いた恩恵がたまたま他者のステータスを覗けるというものだったのです。今ではこの能力を使って湯霧山の管理人のような仕事をさせていただいています」

神々から授かるギフトは多岐に渡る。

このような能力を授けられる者もいるだろう。

「それで僕らは入れるんでしょうか」

「貴方は文句なしで入山を許可します。ですがそちらの彼女はかなり厳しいですね」

「なら、これではどうでしょうか」

クロードは支援魔法をエリーゼにかける。

「支援系の呪術ですか。その状態であれば苦戦すると思いますが許可は出せます」

「おいおい。眼海。本気か」

「条件は満たしていますからね。止めることなど出来ませんよ」

こうしてクロードとエリーゼは無事に湯霧山への入山を果たした。