軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百六十五話

「女神アリアにも伝えましたがあんな化け物とは戦いたくないのですけどね」

「そなたは本来の装備を全て使えておらぬことは存じておる。今すぐ倒せとは言わぬが考慮はしてほしいものだな」

「まぁ・・・。身内にちょっかいをかけられましたから思わないところがないわけではないですが」

そこに口を塞いでいた拘束をときエリーゼが会話に加わってくる。

「ちょっとどういうことなの」

「エリーゼ。巻き込んでしまって申し訳ありません」

「クロード。謝らないで。捕まった私が悪いのよ」

「旅行に誘ったのに守り切れなかったのは僕の落ち度です」

「クロードよ。そなたは確かに強いが身内が狙われればその力を発揮できなくなるのは弱点だな」

「返す言葉もありませんね」

「牛鬼が落とした宝玉は持っておるな」

「これですか」

クロードは牛鬼が落とした宝玉を取り出す。

「少し貸してみよ」

閻魔天が宝玉に触れると牛鬼が現れる。

「これは閻魔天様。復活させてもらえるとは」

「お主に使命を与える。求めに応じてエリーゼという娘を守れ」

「ご命令とあらば」

牛鬼はそういうと宝玉へと戻った。

「エリーゼよ。この宝玉はそなたが持っているといい。魔力を流せば牛鬼を呼び出すことが出来る」

「あ、ありがとうございます」

牛鬼がエリーゼを護衛してくれるというのなら確かに攫われるという展開は起こりにくくなるだろう。

「儂がしてやれるのはここまでだ。あまり人に肩入れしすぎれば世界のバランスを損なうのでな」

「護衛を手配してくれたのはありがたいですがロキを討伐できるかは確約できませんよ」

「龍脈を守ってる神にも言われただろうが人間界にちょっかいをかけてきたところを見つけたら相手をしてくれればよい」

「わかりました」

「クロード。後で詳しく話を聞かせてね」

巻き込んでしまった以上はエリーゼには説明が必要だろう。

「まずは都に戻りましょうか」

「わかったわ」

「健闘を期待しておるぞ」

それだけ言うと閻魔天は転移門に入って戻っていった。

クロード達も転移魔法で鬼山より脱出してさらに転移魔法を発動させて都へと戻った。

クロード達は宿屋へ戻ろうとしたのだが手配書がまわっていたらしく衛士達につかまりそのまま御所へと連れてこられた。

そのまま上皇の間まで案内される。

「おお。よくぞ。戻った。歓迎するぞ」

「疲れているので手短にお願いします」

「そなた達はこの国の恩人だ。褒美をとらせる」

上皇が合図すると大量の品が運び込まれてくる。

クロード達が解放されるのはまだまだ先のようだった。