軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百三十三話

秘境から帰ってきたクロードは早速薬草をすり潰し中型の魔石を粉末にして調合を進めていく。

どれぐらい必要なのかは聞いていなかったが専用の瓶に詰めれば劣化しないため多めに作っておくことにする。

全ての作業が終わった頃には日はすっかり落ちており慌てて夕食の準備に取り掛かる。

肉と野菜をきって鍋にいれそこに小麦粉の粉に水を加えて生地を作りその生地を適度な大きさにちぎって鍋に加えていく。

今回作ったのは肉と野菜入りの水団だ。

塩と胡椒で軽く味付けして完成だ。

シンプルではあるが素材の味がよく生きており絶品だ。

食事も終わりすることもなくなったため本を読むことにして紅茶を用意する。

数冊の本を読み終わり適度に睡魔が襲ってきたところで眠りに落ちる。

翌朝、早めに起きたクロードは朝食の準備にとりかかる。

肉を分厚くカットして丁寧に焼き上げ野菜と共にパンにはさみこんでサンドイッチにする。

仕上げにコーヒーを淹れればモーニングセットの完成だ。

クロードが優雅な朝を迎える一方でミーシェはアイナと共に朝食の準備をしていた。

準備といってもお皿を用意したりという簡単な仕事ではあるが仕事を任されたということでミーシェは張りきっていた。

そこに眠そうな顔をしたエリーゼが顔を出す。

「おはよう」

「おはようございます。エリーゼ様」

アイナは心得たものでエリーゼの起床に合わせて紅茶を淹れていた。

それをミーシェに運ばせて給仕させる。

「ミーシェ。ありがとう」

「んっ。私、頑張るね」

エリーゼは小さい妹が出来たような気がしていたのだがアイナはミーシェを一流の侍女に仕立て上げる腹つもりのようで少し距離感を感じた。

それを寂しくも感じるが王族であるエリーゼと対等な関係というのは難しいのもわかっているのでミーシェの成長を見守ることにした。

紅茶を飲み切った頃、アイナはワゴンを押して朝食の配膳をすませてくれる。

焼き立てのパンにコーンスープと野菜のサラダだ。

アイナはエリーゼがそれを上品に食べているのを見守り食べ終わった頃に紅茶を淹れる。

登校するまでエリーゼはゆったりとした時間を過ごしそれを見送ったアイナは自分達の食事の用意をはじめた。

料理は多めに作ってあり時間が経って冷めてしまっているがそれでも十分美味しくミーシェは元気よく食べていた。

アイナはミーシェに手伝ってもらいながら食器を片付ける。

それが終わるとミーシェの教育の時間だ。

初歩的な侍女としての心構えを丁寧に教え込んでゆく。

今までも何人かの侍女を育て上げたことがあるためミーシェの教育は効率よく進んでいくこととなる。