軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百三十二話

学園の2年度がはじまった。

担任は昨年に続きレイシャ先生であり成績順でクラスを決めているようでクラスメイトも同じであった。

「本年度も皆さんと時間を共有できて先生は大変嬉しく思っています。質問がなければこのまま授業を開始します」

特に質問はないようで授業が開始された。

昼休みになるとアイナさんに任せているとはいえミーシェの様子が気になりクロードは寮へと戻ってきていた。

「あっ。クロードお兄ちゃんだ」

「元気にやっているかな」

「うん。御飯も美味しいしここは天国みたい」

「クロード卿。心配なのはわかりますが甘やかしてはミーシェの為になりませんよ」

「すみません。ミーシェの元気な姿も見れましたし戻りますね」

クロードを見送った後アイナは溜息をついていた。

「クロード卿のことは卿か様をつけるようにしてください」

「なんで~」

「お嬢様もそうですがクロード卿も我々とは立場が違います。貴方が気安く接していてはクロード卿が安く見られます」

「お兄ちゃんが困るならちゃんとやる」

「よろしい」

アイナはまずミーシェに立場の違いから教えるのであった。

ミーシェの様子を見たクロードはそのまま食堂に行き昼食をとった。

午後も授業を受けていたのだが授業が終わると同時に来客があるとのことで学園の応接室に向かう。

入室すると相手は立ち上がって迎え入れてくれる。

「クロード卿。はじめまして私は外務省で働いている者です。本日はマスハス外務大臣の使者として参りました」

「よろしくお願いします」

「クロード卿は軍部に高品質の回復薬を卸しておられますね」

「えぇ。定期的に卸していますが」

「外交交渉で使いたいので外務省の方にも卸して頂けないでしょうか」

「お話はわかりました。お引き受けしますよ」

「ありがとうございます」

「今は材料がないので明日、王宮に届けるということでよろしいでしょうか」

「それで構いません」

「他にご用件がないようなら僕は失礼しますね」

「お引き受けいただきありがとうございました」

クロードは応接室を後にして自分の寮に戻り準備を整えてから転移魔法で秘境の森へとやってきた。

この秘境の森はアースドラゴンなどの強力な魔物が生息しているがそれ以上に貴重な薬草が多く注文を受けた回復薬の生産に必要な薬草も生えている。

秘境の魔物達は気配に敏感であり少し移動するだけで襲いかかってくるがクロードは剣の一振りで瞬殺し薬草採取を続けた。

人がほとんど立ち入らない領域であり必要な薬草を大量に集めることに成功したのだった。