軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百三十四話

クロードは授業も終わり王宮の外務省を訪ねていた。

マスハス外務大臣が直接対応してくれる。

「クロード卿。今回は無理を聞いてもらいありがとうございます」

「いえいえ。こちらが依頼のあった回復薬となります」

クロードはアイテムボックスから回復薬を取り出す。

「これだけあれば外交で有利な条件を取り付けることが出来ます」

足りないようであれば追加で出す用意もしていたのだが十分な量だったようだ。

「こちらが依頼料となります」

「確かに受け取りました」

代金を受け取ったクロードは外務大臣室を後にして街に繰り出した。

街に繰り出したクロードは高級菓子店によってクッキーやケーキなどを仕入れて寮へと戻った。

ミーシェを預かってもらっているのに何もしていないのでアイナさんへの手土産である。

エリーゼの寮を訪ねたクロードはエリーゼに迎え入れられて居間に移動する。

アイナさんが紅茶を淹れてくれたところで手土産であるクッキーとケーキをアイテムボックスから取り出して渡す。

「これ、ミーシェがお世話になっているお礼です」

「わざわざありがとうございます」

アイナさんは早速持ってきたケーキを出してくれるが多めに買ってきたのでアイナさんとミーシェも食べられるはずだ。

「クロードってまめよね」

「そうでしょうか」

「他人に頼られたら嫌がらずに丁寧に教えたりしてるじゃない」

「それはエリーゼも同じじゃないですか」

「頼られたら無下にもできないしね」

「クロード卿もお嬢様も似たもの同士ですからね」

「どんなところがでしょうか」

「努力家で人に優しく素晴らしい人格者でいらっしゃいます」

アイナさんのべた褒めに二人して顔を赤くしてごまかすように紅茶に手を伸ばす。

「ふふふ。お似合いですよ」

アイナさんはそう言って下がっていった。

クロードは出されたケーキに手を伸ばす。

「うん。上品な甘さで美味しいですね」

「王都でも有名なお店だからね。私ここのお店のお菓子好きなのよ」

「そうなんですね。覚えておきます」

そのまま二人はまったりとした時間を過ごしクロードは自分の寮に戻っていった。

アイナとミーシェは裏でケーキを食べていた。

「甘くて美味しい」

「このお店のケーキは高くて中々食べられないんですよ。クロード卿に感謝ですね」

エリーゼの寮には小型の冷蔵庫の魔道具があるがそれでも悪くなってしまうためありがたく思いつつ食べていたのである。

「クロード様ってお金持ちなんだね」

「この国でも有数の大貴族ですからね」

クロードの総資産は詳しくはわからないがかなりの額であろうことが予測できた。