軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百三十話

女の子と向かい合ったクロードだが女の子のほうからぐぅ~っとお腹が鳴る音が聞こえてくる。

「もしかしてお腹空いてる」

「まともな物食べさせてもらえなかったから」

「少し待っててね」

クロードは衛兵詰め所の料理場を借りて野菜をすりおろし麦を煮込んでゆく。

まともな物を食べていなかったということで胃が弱っていても負担にならないよう麦がゆを用意する。

出来上がった麦がゆを持って戻りお椀に注いで女の子に渡す。

「ゆっくり食べてくださいね」

「お兄ちゃん。ありがとう」

女の子は麦がゆをふーふー冷ましながら食べてゆく。

女の子は2回ほどお代わりしていた。

お腹がいっぱいになった影響かうとうとしはじめる。

「ここなら安全ですから眠いなら寝て大丈夫ですよ」

「うん・・・」

女の子は返事と共に眠りに落ちていった。

それに気が付いた衛兵の一人が毛布を持ってきてくれ女の子にかける。

しばらく待っていると男の尋問が終わったのか衛兵が報告にやってくる。

「クロード様。根城と思われる場所が判明しました」

「わかりました。僕が直接指揮を執り一味を捕縛します」

クロードと衛兵達は寝ている女の子を起こさないように準備を整えて街はずれにある空き家を目指した。

逃さないように空き家を包囲させる。

クロードと数人の衛兵が正面から突入する。

「なんだ。お前ら」

一味と思われる男が怪訝そうにこちらを見てくる。

「我々はニーパスの衛兵だ。領主様の命により不法侵入と奴隷売買の現行犯で捕縛する」

「なんだって衛兵が」

騒ぎを聞きつけたのか部屋にいたと思われる男達も出てきて武器を構えてくる。

「はぁ・・・。大人しく投降してくれると助かるんですけどその様子だと無理そうですね」

言い終わると同時にクロードはライトニングボルトを発動させて男達を痺れさせる。

「クロード様。我々にも出番をくださいよ」

「あはは。すみません。でも無駄な怪我人は出したくありませんから」

衛兵隊長と軽口をたたきつつも手早く男達を捕縛していく。

部屋を調べていた衛兵から子供が数人見つかったと報告を受ける。

子供達を保護して衛兵詰め所に戻ると女の子が起きており泣いていた。

「お兄ちゃん・・・。どこいってたの」

「他の子達を助けに行ってました。不安にさせてしまい申し訳ありません」

「もうどこにも行かない」

「どこにも行きませんよ」

女の子を安心させるように頭を撫でてあげる。

「クロード様。保護した子供達はどうしましょうか」

「孤児院に連絡して保護してもらえるように頼んでください」

「手配いたします」