軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百二十九話

1週間ほど訓練を続けて総仕上げとして全員で突撃訓練をしてニーパスの街へと戻ってきていた。

訓練で獲得したドロップ品や魔石は全てクロードが回収したが特別報酬として兵士達にはお金を渡してある。

兵士達は久々の街でお金が入ったということで喜んで街に繰り出していった。

クロードは街を視察するいい機会だと思い自分自身も街に繰り出していた。

王都ほどではないが街は賑わっており活気がある。

市場をまわって消費した野菜を仕入れ露店を巡っていると女の子が何かから逃げるように走ってゆく。

クロードは気になったので女の子を追いかけると後方から男が走ってくるのに気が付いた。

女の子は足が速いわけではないが人混みをスルリと抜けてゆくので中々追いつくことが出来なかった。

女の子に追いついた時には後ろから追いかけてきていた男も追いついておりこれはどういう状況なのか考える。

「ようやっと追いついたぞ」

女の子は助けを求めるように周囲を見ていたと思ったらクロードの後ろに隠れる。

「どういう状況なのかはわかりませんが女の子が怖がっていますよ。落ち着いたらどうですか」

「関係のない餓鬼は黙ってろ」

男を無視してクロードは女の子に語りかける。

「どうして追いかけられてるんだい」

「村が魔物に襲われたの。家族はその時に皆亡くなったの。困っているところに村の人がやってきて嫌だっていったのにその男の人達に引き渡されたの。私達を奴隷として売るって言ってたの」

ゲルマン王国には犯罪奴隷は存在するが一般的な奴隷制度というものは存在しない。

それを聞いてクロードの心は決まったのである。

「もう大丈夫。怖いことなんて何もないからね」

女の子の頭を撫でて安心させる。

「ゲルマン王国では奴隷は禁止されているのはご存じですよね」

「それがどうした。餓鬼が舐めた真似するとたたじゃおかないぞ」

「この地を治める領主として貴方を捕縛させてもらいます」

「領主だと。上等じゃねぇか」

男は剣を抜くがクロードはライトニングボルトを発動させて男を痙攣させる。

クロードは男を担ぎ女の子についてくるようにいって衛兵詰め所を目指した。

ほとんど領内にいないクロードはあまり顔を知られていないため衛兵詰め所の入り口で困惑されて迎えられたがクロードのことを知っている衛兵がいたため対応はスムーズに進んだ。

「奴隷売買の現行犯です。仲間がいるようなのでこの男を尋問して居場所を突き止めてください」

「かしこまりました」

男は衛兵達に連れていかれクロードは改めて女の子と向かい合ったのである。