軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百八十三話

ミッシア辺境伯領に到着した王宮騎士団は魔物の排除を優先すべく動き出した。

魔物を放置し続ければ討伐するのが大変になることもあるがライヒルト公国の裏を突くようにクロードが率いる竜騎士団が向かっており任せておけば大丈夫だという信頼があった。

ミシリウスは王宮騎士団が到着したことにより担当区域から外れた部隊を再編して崩れそうな部隊を支援させ防衛部隊が完全に崩れるのを防ぐことに成功していた。

疲弊している部隊を休ませてやりたいところではあるが今が耐え時と檄を飛ばす。

それに応えた防衛部隊はよく踏ん張り想定以上の奮闘を見せる。

タイラントは騎兵の足を生かしてライヒルト公国の軍との距離を取り休憩をしていた。

地の利もこちら側にあり足の速度の差もあるので手玉に取るのもお手のものである。

合流されないように適度に戦いをしかけ消耗させることに専念する。

ライヒルト公国軍はタイラントの率いる騎士団を追いかけてミッシア領の深いところまで入り込んでいた。

クロード率いる竜騎士団はシルフィード皇国とライヒルト公国の国境手前で休憩をとりそこからライヒルト公国へと侵入していた。

狙いは補給線を寸断しながらライヒルト公国軍の後方を強襲することである。

クロードと竜騎士団はライヒルト公国軍の補給物資を奪い取りながら進軍を続けていた。

王都からミッシア領への援軍部隊はミッシア領に入る前に大休止で疲れを癒し順次魔物の討伐を開始していた。

まとまった戦力が投入されたことにより戦い続け疲労の溜まった部隊に休憩を与えることができ体勢を整えることができた。

先行して魔物の討伐をしていた王宮騎士団からの報告で転移門が確認されどうすれば事態が収拾するのか目処が立ったのも大きかった。

ライヒルト公国軍は混乱状態だった。

当初の目的は達成できず後方も所属不明の軍団に襲われ補給物資を無事に受け取れるかもわからない状態。

街を包囲したものの有効な手を打てずライヒルト公国軍の次席指揮官は判断に迷っていた。

撤退すべきではないのか。

しかし勝手に撤退したと知られれば何を言われるかわからない。

結局ずるずると街の包囲を続けることになるのだった。

タイラント率いる騎士団を追いかけたライヒルト公国の首席指揮官が指揮する部隊は窮地に陥っていた。

完全に敵の姿を見失い捜索部隊を派遣したというのにそれを掻い潜られ奇襲を受けたのである。

ライヒルト公国の首席指揮官は敵に誘われたのだと理解して即時撤退を指示するがタイラント率いる騎士団の奇襲を受け続けたのである。