軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百八十二話

ミシリウスは報告のあがってくる魔物の量を考えて全ての村を守りきるのは不可能だと判断して村民の避難指示を出していた。

村が蹂躙されるが民が無事なら再建すればいいのである。

援軍を出してくれた周辺諸侯とも通信の魔道具で連携をはかり前線を整理していく。

厳しい戦いをしている父であるタイラントに援軍を送りたい所ではあるが魔物の出現位置は巧妙でありそれが出来ないでいた。

王都からの援軍が待たれるところではあるが今は手持ちをやりくりするしかない。

領都を守る兵士を最大まで削り予備兵力を作る。

これだけの魔物の出現は人為的なものを感じており守ってばかりではジリ貧だ。

どこかで攻めて原因を排除する必要がある。

この状況を脱するために作り出した予備兵力を投入して近場から解決を目指すこととする。

王都からのミッシア領への援軍部隊はとにかく速度を優先しており重い金属鎧ではなくリザードマンの皮鎧を装備した新設部隊が中心となっていた。

さらにそれに先行する形で馬に乗った王宮騎士団がミッシア領へと向かっていた。

シルフィード皇国の許可を待っていたので出遅れていたクロード率いる竜騎士団は遅れを取り戻すように通常では考えられない速度で駆けていた。

ゲルマン王国はライヒルト公国の暴挙に対して全力で対応することを宣言し周辺国も魔物に連動するように動くライヒルト公国を怪しんでいた。

ミッシア領の国境の街を包囲したライヒルト公国の軍勢であったが街を攻めきれずにいた。

街を襲おうとしていた魔物の相手をしなければならなくなったということが一つ。

国境の街ということで住民は定期的に訓練をしており街の防衛にも参加しておりライヒルト公国の想定よりも街の守備力が高かったのである。

そして魔物を避けるように進軍してきた一人の諸侯がいた。

彼はタイラントの盟友であり希代の戦術家であった。

国境の街が落ちれば大軍のライヒルト公国と溢れ出る魔物によりミッシア領は壊滅的な被害を受けることがわかっており独断で行動を起こしたのである。

普通であれば魔物の相手をするだろうと考えていたライヒルト公国側の軍は奇襲を受けて大きな被害を受けることとなる。

ライヒルト公国の軍が混乱している隙に街の中に入り防衛の指揮をとりはじめた。

援軍を受けてミッシア領の国境の街は士気が高まり的確な指示により強固な抵抗を示す。

タイラントは国境の街を気にしながらライヒルト公国の軍を相手にしていたが街に上がった旗により安堵する。

盟友が街に入ったのであれば国境の街が落ちることはありえない。

安心して自分の仕事に向き合うのだった。