軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百八十四話

タイラント率いる騎士団を追いかけていたライヒルト公国の軍は国境の街を包囲していた軍と合流を果たしていた。

タイラントは徹底的に追撃をして合流できたライヒルト公国の軍はかなり数を減らしていた。

タイラントの率いる騎士団側も被害は受けていたがまだまだ戦えるという高揚感に包まれていた。

しかし包囲を解くまでは不可能だと判断して休息をとっていた。

ライヒルト公国軍は部隊の再編を急いでいたが不運なことにクロード率いる竜騎士団がライヒルト公国を抜けて迫ってきていた。

最初は援軍だと判断していたのだが旗が視認できる段階になって敵軍であることがわかったのである。

クロード率いる竜騎士団は大いに暴れまわりライヒルト公国軍は散り散りに散っていった。

タイラント率いる騎士団とクロード率いる竜騎士団は国境の街に迎え入れられ情報の共有を図っていた。

現在は王宮騎士団はじめ王都から派遣されてきた部隊が魔物の排除に動いており初戦から戦っていた部隊は再編中である。

籠城していたために国境の街は物資に困っていたがクロードが鹵獲したライヒルト公国の補給物資を提供することで解決した。

タイラントは領内の安定を優先するのかライヒルト公国に追撃戦をしかけるのか選択を迫られていた。

「クロード卿がきてくれるとは思わなかった」

「家族の為ならどこからでも駆けつけますよ」

「敵国を通って補給物資を奪い取りながら進軍してくるとは恐れ入る」

「予想外の動きには対応が遅れるものですからね」

「クロード卿。来て早々で悪いが働いてもらえるか」

「何なりと」

「全軍でライヒルト公国に進軍する為に邪魔となる領内の魔物を一掃したい」

「わかりました。それではこちらの方面を担当させていただきます」

「よろしく頼む」

クロードは竜騎士団を引き連れ去っていく。

それを見送ったタイラントは盟友と話をしていた。

「来てくれて助かったぞ」

「ご自慢の騎士団はずいぶんボロボロだな」

「戦争をしているのだ。ある程度は仕方ない」

「それにしても我が国にもあんな若者がいるとはな」

「クロード卿は特殊だろうな」

「陛下のお気に入りか。知り合いから才ある若者とは聞いていたがここまでとはな」

「配下の騎士団もよく訓練されている。正直敵にはまわしたくないな」

「その心配はあるまい。家族なのだろう」

「ミシリウスの嫁がクロード卿の姉でな」

「確かプロミネンス侯爵家の娘だったか」

「何だ。知っているのではないか」

「情報は大事だからな」

指揮官同士が冗談を言える程、場の雰囲気は明るかった。