軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百五十三話

通信の魔道具を定期的に納めなければならないクロードは中等部と高等部の演習に同行することなく授業に参加しつつ魔道具作りをする日々を送っていた。

通信の魔道具は国として秘匿するということになっており製造法も他に漏れないようにクロードが一手に引き受けている。

とはいえ今までもかなりの数を作っており必要とされている部署には配備が終わり作成ノルマも緩いので自由に使える時間も十分確保できている。

フローレンス先生に質問があり職員室を訪れると騒がしいことに気が付く。

「レイシャ先生。何かあったんですか」

「演習中の高等部の生徒がフィールドボスに遭遇したみたいでどう対応するかで揉めているのよ」

「高等部の演習って四聖獣の森でしたよね」

「そうよ。何でも白い虎に襲われたみたいなの」

「それなら白虎ですね」

「クロード君。少しでも情報が欲しいから話してくれるかしら」

「白虎は召喚はしてきませんが単体の戦闘力がかなり高いフィールドボスです」

「続報です。クラウス君とアイリスさんの班が他の学生を逃がすために時間稼ぎをしてまだ森の中にいるそうです」

「クラウス兄様とアイリス姉様が・・・。すみません。僕は現地に飛びます」

クラウス兄様は短期間で強くなった。

それでも四聖獣の一匹である白虎と戦うならかなり厳しい展開になるはずだ。

「ちょっと待って。クロード君」

レイシャ先生には悪いが今は時間が惜しいので職員室を飛び出しグリフォンを召喚し飛び出していた。

時間が惜しいのでグリフォンに支援魔法をかけ無理矢理速度をあげて四聖獣の森に向けて飛んで行く。

どうか二人とも無事でいてくれと祈りながら昼夜を問わず空を駆けてゆく。

グリフォンには無理な負担をかけたがそのかいがあって四聖獣の森についたクロードはまずは待機しているであろう教員の元に向かう。

「すみません。緊急事態を知らせる魔道具を貸してください」

「学園を飛び出したって聞いたけどこんなに早く来るとは。止めても聞かないだろうから渡すけど無事に帰ってくるんだよ」

「もちろんです」

グリフォンはここまでの無茶でふらついているがあと少しだからと鞭を入れ四聖獣の森の上を飛んで行く。

反応の強くなる方へ急ぐクロードだった。

他の学生を逃がすためにクラウスはなんとか耐えていた。

班員達はどの程度の怪我なのかわからないが後ろで倒れている。

アイリスも怪我人を庇って怪我をしてぐったりとして動かない。

ここでクラウスが倒れれば間違いなく全滅だ。

気合を入れて踏ん張るクラウスだった。