軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百二十五話

クロードは服を着たエリーゼに居間にて謝罪をしていた。

「さっきは本当にごめん」

「いえ。咄嗟のことで驚きましたがそこまで謝罪していただくことでは」

「未婚の女性の肌を覗いてしまったのです。謝らせてください」

「普段は侍女が付き添って肌を見られていますし」

「それは女性同士だからです。男に見られるのはダメなのです」

「そうなのですか。でもクロードにだったら見られても嫌な気にはなりませんよ」

前世30歳プラス10歳のクロードと10歳であるエリーゼの認識の差は大きかった。

「あらあら。どうしたのかしら」

「母様。実は・・・」

クロードは事のあらましを母様に説明する。

説明を聞いた母様は部屋の隅にエリーゼを連れていき内緒話をはじめる。

どうエリーゼに説明すべきか悩んでいたクロードは助かったと思うと同時にどういう沙汰が下りるのかヒヤヒヤしていた。

「エリーゼ様。未婚の貴族の女性は好きな人以外に肌を見せるのを許してはいけないのよ」

「そうなのですね。でも私が好きなのはクロードですから問題ないですね」

「あら。エリーゼ様はクロードのことが好きなのですね」

「はい。大好きです」

「どういう所がいいのかしら」

「優しくて強い所とか困っている相手を放っておけない所とか。好きな個所をあげればきりがありませんわ」

「そうなのね。でも好きな相手でも肌を気安く見せてはダメよ。女の価値が下がるわ」

「そうなのですか。勉強になります」

「クロードに対して怒っているとかはないのね」

「怒る理由がありませんもの。それにクロードの体はしっかり鍛えられていてますます惚れてしまいましたし」

「あらあら。エリーゼ様はおませさんなのね」

二人の話し合いは終わりこちらに戻ってくる。

「クロード。エリーゼ様は快く許してくださったわ。今後はこのようなことがないように気をつけてね」

「もちろんです」

「エリーゼ様も気を付けてくださいね。王族に何かあれば私達は国王陛下に申し訳がたたないわ」

「はい。気をつけますわ」

こうしてエリーゼの裸を見てしまった件は解決した。

クロードは改めてお風呂に入っていた。

ちらりとだがエリーゼの裸を見てしまったクロードはその光景を思い出してしまうが他のことを考えることによって雑念を追い出す。

「今は転移門をどう再現するかだよな」

口に出すことで完全に意識を切り替えたクロードは真剣にどうしたら転移門を実現できるのかを考えていった。

考えすぎて湯あたりしてしまい使用人達含め家族やエリーゼにも心配をかけることになる。