軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百二十六話

クロードは湯あたりから回復して庭にて作業をしていた。

というのも魔石の魔力量を抑えるひらめきをしたからである。

一つでは魔力を消費するだけだが二つ以上をうまく連結して循環させられれば消費を抑えられるのではないかと考えたのだ。

実験で使うのは魔石の魔力を消費して発光する一般的な魔道具を改造して魔石を二つ取りつけたものだ。

未知の実験では何が起こるかわからないため遠距離から操作できるようにするのも忘れない。

失敗は発明の母である。

クロードは組み立てた魔道具を早速動かしてみる。

魔道具は正常に作動しているように見える。

実験は成功したかのように見えたが次の瞬間爆発を起こした。

「う~ん。ダメか。原因はなんだろう」

魔道具のところに行き原因を追究する。

魔石周囲の回路が焼け焦げ魔石は粉々になっていた。

「回路が魔力に耐えられなくて魔石に負荷がかかったのかな」

クロードは回路を熱耐性の強い物に取り換えて再び実験を行う。

今度は爆発は起きなかったが魔石が粉々に砕けてしまう。

「魔石が負荷に耐えられなかったか。なら魔力の循環をもっと緩やかになるように調整しすればいいのかな」

再び回路を弄って実験を行う。

今度はうまくいっているように見えたが発光が安定していないことに気が付く。

「元々1個に対応した魔道具だもんね。ここをこうして2個に対応できるようにしてっと」

再び魔道具を起動させる。

魔道具は安定した動作しているのを確認して経過を観察する。

「クロード。今度は何をしているのかしら」

庭で何かやっているクロードが気になってエリーゼは質問する。

「今の魔道具って魔石を使い捨てにしてるでしょ。2個以上を組み合わせて使ったらうまく循環できるんじゃないかと考えて試行錯誤しているところだよ」

「それが成功すれば魔石の消費量を抑えられそうだけど今のままでも十分間に合ってるんじゃないかしら」

エリーゼの言う通り魔石の流通状況はよいというより転移門事件を受けて過剰供給気味だ。

「節約するだけが目的じゃなくて消費量の多い魔道具を長時間稼働させるためのものでもあるんだ」

「強力な魔道具を使うためには強い魔物の魔石が必要だものね。これが実現すればランクの低い魔石でも魔道具を動かすことができるようになるのね」

「そういうことになるね。実現できれば世の中に革命が起きるに等しいんじゃないかな」

話しつつも魔道具の動作を観察しているが今のところは問題が起きている様子はない。

この後も様々な問題に頭を悩ませることにはなるが魔道具革命の第一歩を歩み始めたのである。