軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百二十四話

夕食は料理長が張りきっただけありとても美味しかった。

夕食を食べ終えたクロードはネツァルさんの部屋へとやってきた。

「今研究してるのは転移門についてじゃ」

「魔人達は実用化しているから実現は可能ですよね」

「ファイネル殿に頼んで破片などからヒントを得て作成しておるが実現までにはまだまだ解決すべき課題が山盛りじゃの」

「実物を確保できれば良いのですが魔界と通じている転移門を放置するわけにもいきませんし」

「国の安寧のことを考えれば仕方ないことじゃの」

「研究はどこまで進んでいるんですか」

「これが転移門の試作品じゃ」

ネツァルさんは人が通り抜けられるぐらいの木で出来た枠を示す。

「これが試作品ですか」

「魔力を流すと対となるもう一方の転移門に繋がるようになっておる」

クロードが試作品に魔力を流すと枠が鏡のようになる。

「ここまでよく研究できましたね」

「褒めてくれるのは嬉しいのじゃが問題がある」

「問題ですか」

「もう一方の転移門にも魔力を流さなければ転移はできないのじゃ」

「なるほど。確かにそれは問題ですね。でも魔石を使えば可能なのでは」

「儂もそう考えた。だが恐ろしく燃費の悪い状態でな。それに飛べてもここからここまでと短距離しか無理だった」

「それでは実用に耐えませんね」

「強力な魔物の魔石を使っても燃費の悪さが改善されなければ焼け石に水だしの」

「僕の方でも研究してみますね」

「まとめた資料はこれじゃ。クロードの発想に期待しておるぞ」

転移門の開発は急務ではないが多くのメリットがあるのは確かだ。

今までは遠すぎて運べなかった物の運搬が出来るようになれば物流に革命が起きるだろう。

戦争でも短時間で大軍を送ることができるようになり非常に有利になれるはずだ。

デメリットとしては敵に奪われればいきなり敵軍が現れることになるがそうなる前に破壊してしまえばいい。

クロードはネツァルさんがまとめた転移門に関する資料を読み漁っていく。

いくつか改良できそうな箇所もありそれを紙にまとめていく。

しかし一番の問題である燃費の悪さと距離の問題はどうすれば解決できるのか見当もつかない。

クロードは気分を変えるためにお風呂場に向かう。

考え事をしながら服を脱ぎ風呂場に入るとそこで事件が起きた。

「ク、クロード」

「っ・・・。エリーゼ。ごめん」

クロードは慌てて風呂場を出る。

脱衣所にはエリーゼの脱いだ服があったのだが考え事をしていたクロードが見落としたのである。