軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百九十五話

多くのクラスメイト達が順調に演習に臨む中苦戦している者もいた。

「ハバロフといったか。肩に力が入りすぎているもっとリラックスしろ」

「そんなこと言われても」

ギクシャクしているのを見かねてアドバイスを上級生が送るのだが逆に動きが硬くなる始末だ。

「普段の練習通りにといっても難しいかもしれんがそんなのじゃ何も倒せないぞ」

踏み込みも剣の振り方もめちゃくちゃである。

「落ち着け。一度手本を見せるから同じようにやれば大丈夫だ」

上級生はショートラビットに突きを放ち仕留めてみせる。

「ほら。簡単だろ」

ハバロフは真似して突きを放つ。

「そうだ。それでいい。難しいことは考えるな。体で覚えろ」

「はい」

この後何とかショートラビットを倒すことに成功して徐々に自信をつけていくこととなる。

クロードとエリーゼはダンジョンの2層目に突入していた。

アーチャーやメイジといった遠距離攻撃のできるオークも混じっているが近接型のオークを盾にすることで射線を遮り効率よく狩りすすめていた。

大部屋で溜まっているオークに遭遇した場合は通路へと引き込み一度に戦闘できる数を減らすことによって対応する。

エリーゼは集中しているが疲労からか体の動きが悪くなってきた。

「一度代わるので少し休んでください」

エリーゼとオークの間に入りオークの攻撃を全て弾いていく。

オークとの技量差が圧倒的にあるために出来る芸当である。

「ありがとう」

エリーゼは座り込み水分を補給して体力の回復を優先する。

クロードは時折飛んでくる矢や魔法も魔法を放つことで相殺させる。

以前は威力の調節がうまくいかず打ち勝ってしまったがクロードも成長しているのである。

十分な休憩を取ったエリーゼは立ち上がる。

「そろそろいけるわ」

「わかりました」

オークを軽く蹴飛ばして距離をあけたらエリーゼと交代する。

エリーゼはオークを翻弄するように動き見事な手際で次々とオークを狩っていく。

程なくして大部屋のオークを全て討伐することに成功する。

「おつかれさまでした」

「クロードの技量は凄いわね。倒さないように時間稼ぎなんて普通はできないわ」

「ちょっとしたコツがあるんですよ」

「クロードに追いつけるように頑張っているつもりだけどこれだといつになるかわからないわね」

「頑張ってくださいね」

クロードは疲労回復効果のある回復薬をエリーゼに差し出す。

「疲労によく効きますよ」

「いただくわ」

エリーゼは一息に飲み干すと空になった瓶をクロードに返す。

「少し休んだら狩りを再開しましょう」

クロードとエリーゼのダンジョン攻略は続く。