作品タイトル不明
百七十九話
クロードは最前線で戦いながら指揮をしているフォーネスト団長を見つけ魔法で援護しつつ話しかける。
「フォーネスト団長。大丈夫ですか」
「クロード卿。救援感謝する」
二人は話しつつも手を止めず戦いながら会話を続ける。
「状況はどうなっていますか」
「周辺の諸侯には救援を送るように要請しているがこのままでは難しいだろうな」
「この魔物の大軍はどこからやってきたのか」
「わからん。気付いた時には王都が襲われていたんだ」
その時王都を守る門から歓声が聞こえてくる。
ちらりと確認すると王族を守っている近衛騎士団の旗が翻っている。
「陛下が近衛騎士団を動かしたか」
「近衛騎士団を投入しても原因を突き止めなければ難しいのでは」
「時間を稼ぐことはできる。クロード卿に頼みがある」
「なんでしょうか」
「空を飛べる利点を生かして原因を探ってくれ」
「わかりました」
クロードはグリフォンを操り魔物達が向かってくる方向へと進んでいく。
途中で襲いかかってきた空を飛べる魔物は魔法で排除して進む。
しばらく進むと王都からそう離れていない位置に転移門が複数設置されていた。
それを守るようにケルベロスやヘルハウンドなど魔界にしか生息していない魔物の姿を確認する。
さらには複数の魔人の姿も確認できた。
「ほんと。魔人って迷惑なことしかしないんだな」
距離はあるが問題ないと判断して上級魔法であるインフェルノで守っている魔物ごと転移門を破壊にかかる。
守っていた魔物を排除することはできたが転移門は無事だった。
「原因はわからないけどあれを排除しないとジリ貧だ」
クロードは上空からグリフォンを降りて強襲して魔人に斬りかかる。
「な。人間・・・」
最後まで言葉を語らせることなく次々と魔人を斬り殺していく。
前の時は攻撃力の高い神閃でも一撃で仕留めることができなかったがステータスを50%も引き上げてくれる指輪の力は偉大で易々としとめることができる。
魔人の排除が終わったクロードは転移門を剣で斬って破壊していく。
これでこれ以上魔物が増えることはないはずだと確信して魔物達の背後から襲いかかり掃討していく。
危機を聞きつけて駆けつけてきた諸侯の軍も加わり王都襲撃事件は幕を閉じた。
王宮では今回の事件のことで緊急会議が行われていた。
クロードも呼ばれており顛末を語ることになった。
「複数の魔人が確認されました。転移門を複数設置することで魔界から魔物の群れを大量に送り込んできたようです」