軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百二十四話

城壁が八割方完成した頃異常を知らせる鐘が鳴り響く。

「クロード様。シルフィード皇国の大軍です。大軍がやってきました」

クロードは状況を確認する為に城壁に走る。

「これはまた数を集めてきましたね」

「どういたしましょうか」

「流石に打って出るのは愚策ですね。城壁の完成していない場所に騎士団を配備して籠城戦に入ります」

「作業に従事している人々はどうしますか」

「戦闘に関係ない位置の建設作業を進めるように指示を出してください」

「退避させないので」

「今から下手に退避させるよりは街の中の方が安全ですから」

「了解しました」

シルフィード皇国の指揮官は数に後押しされて気が高くなっていた。

「小僧。これがシルフィード皇国の力だ。この数に攻め込まれては一溜まりもないだろう」

「降伏勧告をいたしますか」

「状況判断のできぬ小僧が相手だ。攻略の準備に入らせろ」

内心思うところはあるがプライドの高いこの男に何を言っても無駄だろうと判断して了解の意を返して部下は去っていった。

「やれやれ何の説明もなしに一方的に攻撃をしかけてくるとはマナーのなっていない相手だ」

「しかしあの数は厄介ですよ。防衛の手が足りません」

「大丈夫ですよ。考えがあります」

クロードは警告の意味を込めて誰もいない場所に上級魔法であるインフェルノを放つ。

「上級魔法をあっさりと。ですがこれで相手の出鼻を挫くことができましたね」

「これで引いてくれると楽なのですけどね」

「なんだ。あの馬鹿でかい炎は」

「恐らく今のは警告でしょう。迂闊に近寄れば魔法に巻き込まれて終わりです」

「全方位はカバーできないはずだ。迂回分散させて突入させよ」

「それでは多くの将兵に犠牲がでます」

「ここまでして撤退など出来るか。そんなことをしたら我々には破滅の未来しかない」

「閣下。どうか英断を」

「くどいぞ。撤退はありえぬ。いいから指示に従え」

「わかりました。お供いたします」

「敵はまとまっていては魔法でまとめてやられると判断したのか分散して仕掛けてくるようです」

「僕が単独で打って出て無力化させます」

「クロード様。危険ですのでおやめください」

「大丈夫ですよ。見たところ練度も高くないようですし散歩に行くようなものです」

クロードは分散したシルフィード皇国の兵士の前に出る。

「なんだ。子供か」

「貴方達には恨みはありませんが無力化させてもらいますね」

クロードはライトニングボルトを使ってシルフィード皇国の兵士を次々と無力化していく。

歩兵部隊は無力化された敵兵を武装解除して捕虜として運び込んでいった。