軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百二十五話

「閣下。分散させて侵攻させた兵士が何者かに無力化されています」

「詳細はわからんのか」

「それが敵は子供一人だそうです」

「子供だと・・・。またあの餓鬼か。邪魔ばかりしやがって」

「閣下。このままでは無駄に兵を減らすだけです」

「やむを得ん。こうなったら持久戦だ。都市と距離をとって布陣しろ」

「クロード様。敵は距離をとって布陣しました」

「これで正面からも挑むのは無謀だと判断して大人しくしてくれるといいんだけど」

「そうですね」

「後は問題ないかな」

「手際は見事でしたが大量の捕虜を管理するために兵士の人数が取られてさらに防衛が困難になりました」

「数日中には援軍が来ると思うからそれまでの辛抱だよ」

「クロード様はブレませんね」

「領主としての責任があるからね」

王宮第三騎士団団長イリウム・フォン・マクネガンは馬を限界まで酷使し出来る限りの速度で進軍してニーパス領へと到達していた。

「もう少しで目的地に到着する。気合を入れろ」

檄に触発されてさらに駆ける速度を増して王宮第三騎士団は突き進んでいく。

シルフィード皇国と対峙すること数日。

待ちに待った援軍がやってきた。

「イリウム卿。遠路はるばるありがとうございます」

「クロード卿。会えてうれしいぞ。王命で飛んできたが元気そうで何よりだ」

「現在はシルフィード皇国と睨みあいをしているところです」

「激戦を繰り広げている可能性も考えていたがそれはよかった」

「クロード様が色々規格外のことをした結果です」

「ほう。興味深いな」

「まずは上級魔法であるインフェルノを牽制として放ち大規模な攻撃の阻止をしました」

「優秀な魔術師がいると敵に認識させたわけだな」

「次に分散して侵攻してきた敵を単独で無力化してまわった結果が今です」

「分散したところを各個撃破したわけだ。それで手の打ちようがなくて睨みあいか」

「状況は動かないと思うので第三騎士団のみなさんはまず休息を十分にとってください」

「休息をとった後はどうする」

「北と南門から出撃してうちの騎士団と第三騎士団で敵を挟撃します」

「タイミングがずれれば片方が危機に陥るがどうする」

「練度の高い騎士団同士ですので大丈夫だと思っていますよ」

「そこまで言うなら信用しよう。私も休ませてもらう」

クロードは散っていた騎士団員を呼び寄せ作戦の内容を説明する。

作戦内容を聞いた騎士団の面々はやる気に満ちていた。