軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第12話 西へ

アルメリア西の検問から1kmの地点にいる。

やはりゴブリンのエンカウント率が異常に高い。

俺らが狩っていなかったらどうなっていたのだろうか?

この地点に至るまでに30体くらいは倒している。

今回は馬車で来ているので移動と荷物の負担が無くてとても楽だ。

馬がゴブリンを少し怖がっていたのだが、目の前でどんどん狩っている間に馬もあまり怖がらなくなった。

いつもであればここら辺でゴブリン狩りをするのだが、今日はもっと西を目指す。

御者台にはジークが乗っており俺もジークの前にちょこんと乗っている。

ゴブリンを視認できたらウィンドカッターで切り刻むのだ。

アイクは馬車の中で外を見て、危なくなったら出動という感じだ。

まぁ当分出動の機会はないだろうが。

道中ジークにこんな事を聞いてみた。

「お父様。このまま西に行くと何があるのですか?」

「西には鉱山がある。この鉱山はもう掘りつくされているらしく父さんが生まれる前には廃坑となっていたらしいが。麓の村も鉱山が廃坑となったときに廃村となったらしい」

西に行けば行くほどゴブリンとのエンカウント率が上がった。

そして廃村と思われる集落が遠くに見えた。

俺はジークにMPは使い切っていいと言われていたので、あと少しでMP欠乏症となって寝てしまうだろう。

何故ジークがそんなことを言ったかというと、俺が寝ている間にジークとアイクが馬車を守って俺が起きたら、廃村を探索する作戦だ。

ゴブリン狩り(雑魚狩り)は俺が一番適任というのもあるだろう。

最後のMPを使うとレベルが上がった。鑑定するMPすら残ってないからこのまま寝よう。

ジークにMPが尽きたから寝るというと俺を馬車の中に連れて行ってくれて寝かせてくれた。

アイクが俺と入れ替わって外に出る。

3時間を少し過ぎたくらいで目が覚めた。

ジークとアイクは外で警戒しながら談笑している。

俺は先ほどレベルが上がったので自分を鑑定してみる。

やっとレベルが上がってワクワクしているのだ。

【名前】マルス・ブライアント

【称号】-

【状態】良好

【年齢】3歳

【レベル】4

【HP】13/13

【MP】1604/1605

【筋力】10

【敏捷】11

【魔力】15

【器用】11

【耐久】11

【運】30

【固有能力】天賦(LvMAX)

【固有能力】天眼(Lv6)

【固有能力】雷魔法(Lv0/S)

【特殊能力】剣術(Lv1/B)

【特殊能力】風魔法(Lv6/A)

【特殊能力】神聖魔法(Lv1/B)

ステータスがすべて2ずつ上がった。

HPが少ないのが気になるが、能力的にはかなり強くなってる。

アイクといい勝負ができるようになっただろうか?

「お父様、アイク兄。ただいま起きました。回復しますね」

と言って俺は二人に 治癒(ヒール) をかける。

「ありがとう。マルスが寝ている間もゴブリンがかなりきた。どうやら廃村のほうからきているので、廃村の探索は気を引き締めてやろう」

そう言って俺たちは馬車を走らせる。

廃村に近づくにつれてゴブリンのエンカウント率がさらに高くなる。

この村に何かあるっぽいな。

廃村の入り口にたどり着いた。

入り口から村の中を見ると外にいるだけでもゴブリンが50匹くらいいる。

家の中にもいるだろうから100匹と考えてもよさそうだ。

作戦はもう立ててある。

まずアイクがゴブリンのいる中心あたりにファイアを放つ。

一斉にこちらに気づくだろうから村の出入り口で俺がウィンドカッターで切りまくる。

近くに寄ってくれれば纏めて倒せるし、貫通もするからMPの効率も上がる。

対処しきれなくなったらアイクが助けてくれるし、危なくなったらジークがいる。

そしてその作戦を決行した。

まずゴブリンにファイアを当てると

「ギャギャギャ―!!!」

叫ばせるために顔を狙って撃っていない。

叫び声を聞いたゴブリン達はファイアが撃たれた方向を見て俺たちを見つける。

家の中からも何十匹も出てきた。

ゴブリン達は一斉に俺たちに向かってくるが、俺は十分に引き付けてからウィンドカッターを放つ。

小一時間程度戦ったくらいで全部倒しきり、ファイアでゴブリンの死体の山を焼き払う。

そして魔石だけが取り残されるのでその魔石を拾って馬車の中に入れ、馬車から村に戻ろうとした時だった。

山肌にある一番大きな家の扉が開いた。

そこには20匹くらいのゴブリンと一際大きいゴブリンがいた。

大きいゴブリンは2mくらいあるだろう。

俺はその大きいゴブリンを鑑定してみると

【名前】-

【称号】-

【種族】ホブゴブリン

【脅威】E

【状態】良好

【年齢】10歳

【レベル】7

【HP】30/30

【MP】1/1

【筋力】12

【敏捷】5

【魔力】1

【器用】1

【耐久】15

【運】1

初めての強敵だ。

HPが高くて耐久値も高い。

俺は鑑定結果をジークとアイクに伝える。

アイクがジークに聞く。

「お父様どうしますか?」

「まずはいつも通りやろう。もしもマルスがホブゴブリンを倒せなかった場合は後退しながら戦う。アイクは剣を構えておくように」

「「はい」」

ゴブリン達が突撃してきたので、俺はウィンドカッターでホブゴブリン以外を倒す。

そしてホブゴブリンにウィンドカッターを当てることには成功したが、切り傷を刻むだけで致命傷には至らなかった。

「後退しながら戦うぞ!マルスはホブゴブリンの両目を狙うようにウィンドカッターを放て」

そう言われてウィンドカッターを両目に放つと見事にホブゴブリンの両目を切り裂いた。

視界を奪われたホブゴブリンは適当に暴れまわっている。

その隙にアイクの一閃でホブゴブリンの首をはねた。

動かなくなったホブゴブリンから魔石を取りだすと、ゴブリンの魔石より少しだけ大きかった。少しだけ価値が上がるのだろうか?

ホブゴブリンを倒した俺たちは村を探索した。

村には特に何もなかった。そして残すは先ほどホブゴブリンが出てきた山肌の大きな家だけだ。

俺たちは注意しながら大きな家の扉を開ける。

俺は開けた瞬間にこの空間が異質だという事に気づいた。

初めての感覚に俺は言葉を失った。アイクも何か感じているのだろう。

そしてジークが言った。

「 迷宮(ダンジョン) だ。なんてことだ。迷宮になっている。ここからゴブリンが溢れてきていたとしたら大問題だ。 迷宮飽和(ラビリンス) からの 魔物達の行進(スタンピード) なんて最悪だぞ」

「どうしますか? お父様、いったん戻りますか? まだ14時頃だと思いますが」

アイクがそういうと

「少しだけ探索しよう。ここにゴブリンがいればゴブリンはここから発生している可能性があると報告できるからな」

「わかりました。マルスお互い気を付けような」

「はい。アイク兄」

「よし、先頭は父さん、真ん中にマルス、最後尾にアイクで行く。攻略するつもりはないからゴブリンを数体見つけたら帰るぞ」

そういいながら迷宮を進んだ。

迷宮の道幅は10mくらいだった。

扉からまっすぐ進むとすぐに突き当たり丁字路になった。

右に進む。少し進むと部屋があった。注意しながら中を見ると先ほどと同じホブゴブリンと杖を持ったゴブリンが3体いる。

ホブゴブリンを鑑定したが、先ほどのホブゴブリンとあまり変わらない。

そして杖も持ったゴブリンを鑑定してみた。

【名前】-

【称号】-

【種族】ゴブリンメイジ

【脅威】F

【状態】良好

【年齢】8歳

【レベル】5

【HP】12/12

【MP】10/10

【筋力】5

【敏捷】2

【魔力】7

【器用】3

【耐久】3

【運】1

【特殊能力】土魔法(Lv1/G)

魔法を使うゴブリンか。

鑑定結果を二人に周知した。

魔法を発動させないように倒そうという事になった。ホブゴブリンは先ほどと一緒で目をつぶしてから倒すことにした。

まず不意打ちで俺のウィンドカッター、ジークのストーンバレット、アイクのファイアでゴブリンメイジ3体を攻撃した。

アイクのゴブリンメイジだけ生き残ったが、素早く俺がウィンドカッターをもう一発撃って、とどめを刺した。そして残りのホブゴブリンも俺が目を潰してからアイクが首をはねた。

そして部屋の隅に宝箱があった。