軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第13話 冒険者ギルド

「こんなすぐに宝箱があるなんて……マルス、宝箱を鑑定してみてくれ。もしかしたら罠とか分かるかもしれない」

ジークがそういったので、試しに鑑定してみた。

【名前】宝箱

【特殊】-

【価値】3

【詳細】何が入っているか分からない。出現率、中に何が入っているかは【運】によって変わる

多分罠ないよな……特殊ってところに何も記載がない。

ジークに多分罠は無いと思うと伝えるのと【運】が高い自分が開けたほうがいい結果が出るかもしれないと伝えると俺が開けることになった。

注意しながら宝箱を開けると赤い魔石が埋められた腕輪が入っていた。

腕輪を鑑定すると

【名前】 火の腕輪(フレイムブレスレット)

【特殊】魔力+2

【価値】C

【詳細】火魔法を宿した腕輪。火魔法詠唱時消費MPを1軽減、発現時間を微短縮。

効果を伝えると即座にアイクに装備させることになった。

アイクにはぶかぶかだと思ったが、装備したらピッタリのサイズになった。

「ありがとう。マルス。これで魔物の死体を効率よく燃やせる」

戦利品を手にした俺たちはすぐに迷宮を脱出して急いで帰った。

帰り道にゴブリンは全くいなかった。

夕方前にアルメリアに着き、すぐにギルドに報告に向かう。

今度は俺とアイクも一緒だ。

初めてギルドの中に入ると、冒険者が3人いるだけであとは職員らしき人が数名いるだけだ。

ギルド内は思ったよりも綺麗にされており、壁にはクエストの依頼や剣、盾が飾られている。

ギルドの中にいた冒険者3人が場違いの俺らを見ている。

別に威嚇されたりはしていない。どちらかというと物珍しそうに見ている。

ジークは受付の女性の所まで歩くと

「ルシア。ギルドマスターに報告がある。あと馬車の中に魔石があるから買い取ってくれ」

ルシアと呼ばれた16歳くらいの若い女性はもう一人の受付にいた女性職員を馬車に向かわせ、彼女自身は俺らを別の部屋に案内してくれる。

ギルドマスターの部屋は2階にあった。

「こちらへどうぞ。今日はお子様も一緒ですか?」

とルシアが尋ねるとジークが

「あぁ。ちょっと今回は同席させたい。ダメか?」

「いいえ、大丈夫かと思います。お二人とも年齢に見合わない佇まいですし」

俺とアイクは

「「ありがとうございます」」

と頭を下げた。

そしてルシアが扉をノックして

「ジーク様がマスターにご報告があると言っております」

とルシアが言うと中から

「入ってくれ」

ぶっきらぼうな声が部屋の中から聞こえた。

ルシアが扉を開けて俺たちを中に入れてくれたが、ルシア自身は中には入らないようだ。

「おぉ、ジークご苦労だった。してその子達は?」

「はい。私の息子のアイクとマルスです。アイク、マルス挨拶をしなさい」

「お初にお目にかかります。アイク・ブライアントと申します。6歳です」

「お初にお目にかかります。マルス・ブライアントと申します。3歳です」

「おぉ。丁寧にどうも。俺はここのギルドマスターのラルフ・サージェントだ。ラルフでいい。よろしくな。おいジーク、どうやって教育したらこんなになるんだ? そこらの冒険者よりも礼儀正しいじゃないか」

「それが、礼儀作法や話し方を教えたことがないんですよ。それはさておき、指名クエストの件ですが、鉱山の麓の廃村がゴブリンに占拠されておりました。

400体は倒したと思います。問題はここからですが、その廃村の家の中に入ると迷宮になっておりました。おそらく鉱山と一体化した迷宮です。迷宮内にはホブゴブリン、ゴブリンメイジを確認しております。おそらくゴブリンキングが深層におり、 迷宮飽和(ラビリンス) が始まっていると思われます。 魔物行進(スタンピード) になる前に叩き潰しておかないと大変なことになるかと」

「なんだと!? 迷宮に 迷宮飽和(ラビリンス) だと……まだゴブリンしか確認できていないことが幸いか。しかしゴブリンキングとは厄介な。この件はカーメル伯爵に相談させてもらう。カーメル伯爵領に2つの迷宮はさすがに色々まずいからな」

ラルフはしかめっ面をしながら、そう言い言葉を続けた。

「してその子達はどうした? 社会科見学しに来たわけでもあるまい?」

「えぇ。特例でこの子達を冒険者登録して頂きたいのです。今回の調査に同行してもらったのですが、この子達がいないとここまで調査できませんでしたし」

「正気か? まだ6歳と3歳だろ? ジークの頼みと言え無理だな」

「せめて鑑定して頂けませんか? それから実技を見て頂ければこの子達がいかに戦力になるかお分かりになると思うのですが」

「そこまでか? ふーむ……まぁジークが言うのであればやってみるか。

ルシア! 外にいるんだろ?入ってこい!」

そう言うと扉を開けてルシアが入ってきた。

「バレてましたか。はい鑑定をすればいいのですね」

なるほどこの人が鑑定のスキル持ちか。

俺はルシアを鑑定してみた。

【名前】ルシア・サージェント

【称号】-

【身分】人族・平民

【状態】良好

【年齢】16歳

【レベル】1

【HP】10/10

【MP】20/20

【筋力】3

【敏捷】3

【魔力】4

【器用】3

【耐久】3

【運】2

【特殊能力】簡易鑑定(LvMAX)

サージェントって……ラルフの娘かな?

簡易鑑定ってのもあるのか。

あとラルフも鑑定してみよう。

【名前】ラルフ・サージェント

【称号】-

【身分】人族・平民

【状態】良好

【年齢】40歳

【レベル】28

【HP】65/65

【MP】10/10

【筋力】34

【敏捷】32

【魔力】3

【器用】28

【耐久】31

【運】1

【特殊能力】剣術(Lv5/C)

ゴリゴリのアタッカーだな。

年齢的にやっぱり二人は親子だな。

そしてルシアが俺たち兄弟を鑑定する。

するとみるみるうちに顔が引き攣っていく。

「え?え?ちょっ?えぇぇぇぇーーー!!!」

その様子を見たラルフが何事か?と聞いている。

「あ、ありえない、剣術に槍術に火魔法……」

1人でぶつぶつルシアが言っている。

「お、おぃ。ちゃんと教えろよ……何がどうなってやがる……」

どうやら簡易鑑定ではステータスの数値を見ることができないらしい。

「お、お前ら剣も魔法も使えるのか?」

その質問にどこまで答えていいのか分からないので、俺はジークのほうを見た。

するとジークが俺らの代わりに答えた。

「アイクは火魔法のファイアを、マルスは風魔法のウィンドとウィンドカッターを使えます。それにアイクは魔剣の火精霊の剣を扱えますし、火の腕輪も装備しておりますので、攻撃力はかなり高いと思います」

やはり神聖魔法の件は言わなかったか。簡易鑑定でバレているとは思うが自分からは言わないという事ね。

「ま、マジかよ……天才どころの話じゃないな。確かにこの力を使わないという手はないが……わ、分かった。アイクとマルスの冒険者登録を認めよう。ただし条件がある。魔法をちょっと見せてみろ。疑っているわけではないが、確認だけはしておきたい」

俺とアイクは窓から空に向かって魔法を放った。

するとラルフが

「お前らは特例でEランク冒険者とする。Eランク冒険者から迷宮に潜れる。冒険者カードを発行するので後日取りに来るといい。また今回の指名クエストの報酬は渡そう。ちょっと色を付けておく。ただこのまま指名クエストは続行してほしい。できれば 魔物(ゴブリン) の間引きを継続してほしいし、迷宮の情報も欲しい。色々大変だし、危険だろうが今のアルメリアの状況はかなり悪い。マリアと話し合ってよく考えといてくれ」

そう言ってラルフは少し頭を下げた。

ジークはわかりました。家族で考えますと言って頭を下げて部屋から出ていく。

俺たち兄弟もジークの後を追って頭を下げてから退出した。

ギルドマスターの部屋を出るとギルドの受付に寄って、ジークが魔石の換金と指名クエストの報酬を受け取る。

かなり多い金額なのか渡された報酬を見てジークの顔がにやけている。

ようやく家に着くと、マリアがリーナを抱っこしながら、出迎えてくれた。

マリアとリーナの顔を見たら安心したのか疲れがどっと出た。

アイクも同じなのか俺の顔を見るとなぜか笑ってきた。

それを見た俺もなぜか笑ってしまった。

家でゆっくりしよう。