作品タイトル不明
354.クエストが始まります!
「よーし! それじゃさっそく行こうぜ!」
「この数ならトレジャーハンター側は、参加するだけで報酬がもらえそうだぞ!」
先んじて遺跡内へと進んで行ったトッププレイヤー姉妹。
それに続くようにして、多くの参加者たちも遺跡の内部へと駆けこんで行く。
「レンちゃん、遺跡を守るにはどうすればいいの?」
「基本的には防衛みたいね。動力部を守る『扉』『物理障壁』『魔法障壁』っていう三つの防御装置は、遺跡内にある三つのスイッチをオフにされると消えちゃうみたい。だから私たち『遺跡保存組』はまず、このスイッチを切らせないことが大事ってことになるわ」
『扉』を自力開閉しようとすればかなりの合計【腕力】値が必要となり、大人数を集めて押し開ける手間が必要になる。
『障壁』は、一定までの物理攻撃や魔法を防いでくれる盾となる。
これらの仕掛けがあれば必然的に動力部の破壊は難しくなり、トレジャーハンター側の作戦は失敗する確率が上がる。
「各スイッチにもたどり着くのには手間がかかる。だが先にスイッチをロックしてしまえばもうオフにされることはないはずだ」
考古学者が補足を入れる。
「そして最後は『動力部』そのもの。『お宝奪取組』は総攻撃をかけてくるだろうから、最後の戦いはそこになるでしょうね」
「なるほど! りょうかいですっ!」
「でも、今回もまた不利な方に回っちゃったわねぇ」
新しいマップの話を聞いて集まってきた面々は、ほとんどが『宝』を求めてトレジャーハンター側についた。
迷っていた層もトップ姉妹の話を聞いて、それに続いた。
「先に来ていた私たちと違い、遺跡に対して思い入れもない状態ですからね……」
考古学者側についたのは、古いものを壊してしまうことに何となく抵抗を感じた者。
メイを探してこの場に来て、なおかつメイたちがどちらに付いたかを確認できた者。
もしくはメイたちが考古学者側につくだろうと予想できた者くらいだ。
その数は決して多くなく、『お宝奪取組』の半分にも満たない。
「私たちの勝利条件ってどうなっているの?」
レンがたずねると、考古学者がそれに応える。
「『誰か』が動力部にたどり着くこと。すると動力部自体が緊急モードに移行。一定の時間を経て、手出しができない地中潜行状態になるようだ」
「向こうにも制限時間があるってわけね」
こうして、予想外に大きな展開となったクエストが始まる。
「防衛戦が基本になるのなら、動力部にメイちゃんたちがたどり着くことが大事だな」
「そうなるな」
メイたちをよく知るプレイヤーは、動力部の防衛が勝敗を分けるのなら『そこにメイがいる』ことが勝利のカギになると確信。
大きくうなずき合う。
「それじゃまずはとにかく内部に散って、各装置を見つけるところから始めましょうか」
「「おう!」」
「みなさん、一緒にがんばりましょうっ!」
「「「おーっ!」」」
メイが両拳を握って言うと、『遺跡保存組』の面々は早くも気合十分。
迅速にパーティを分割し、速い動きで遺跡内へと散っていく。
「なんだかここ最近、味方の皆さんが頼もしい感じがします」
「本当だね!」
「それじゃ、私たちも行きましょうか」
「はいっ」
遺跡保存組もパーティに分かれて、内部へと駆けこんで行く。
道は石灰色のブロックによって作られており、内部はかなり広そうだ。
「本来はもう少し、少ない人数で始まる対決クエストだったんじゃないかしら」
レンがつぶやく。
「早い段階でこの遺跡にたどり着いたパーティたちが、ロボットクエストをクリアしたうえで遺跡と宝のどっちを取るかで割れて、ちょっとした勝負になる感じの」
レンの予想は正しい。
この遺跡に早くたどり着いた者たちは、必然的にロボットと共にクエストをこなすことになる。
そのうえで、ロボットたちと宝のどちらを選ぶかを決めさせられるという形だ。
それが数千にのぼる参加者が集まるクエストになるとは、誰も予想していなかった。
「……何か騒がしい音がする」
進むメイが、不意に猫耳を動かす。
「行ってみましょう」
さっそく駆けつけてみると、そこには一つのギミック。
誰かがブロックを動かしたことで、細い一本道が生まれていた。
『お宝奪取組』の前衛が、移動スキルを使用して道を走り出すが――。
「ぐあああああっ!!」
道の天井に並んだ無数の魔法石が反応して雷光を落とし、それを喰らった前衛は倒れ伏した。
よく見れば道の途中にはすでに、前衛職が何人も倒れ伏している。
「ここを抜けるの難しくないか? 結構速いはずだぞうちの前衛は」
「この道は諦めた方が良さそうだな……」
そんな光景を前に、立ち尽くす『お宝奪取組』の面々。
「なるほどね。上の魔法石から落ちてくる攻撃を何度も喰らうと死に戻りになるってところかしら」
「あれなら走って抜けられるよ」
「私はどうしようかしら」
「おまかせくださいっ! 【装備変更】!」
頭装備を【鹿角】に変更して、移動スキルの性能を向上。
「よいしょっ」
「っ!!」
メイは、レンを抱えて走り出す。
「【バンビステップ】!」
レンを抱えていても、素晴らしい速さの足運び。
そのまま野生動物のようなしなやかさで、仕掛け通路に飛び込んでいく。
メイの侵入を確認して魔法石から落ちてくる雷光は、派手なエフェクトで威力の高さを見せつける。
しかしその反応速度では、メイのスピードに追い付くことはできない。
「……なんだあれ、速っ!?」
驚きに、つい見学を始めてしまう『お宝奪取組』の面々。
「【疾風迅雷】」
さらにツバメも【加速】の連続使用で、あとに続く。
そのままメイたちは、一撃も雷光を受けることなく見事に仕掛け通路を駆け抜けた。
「ありがと……ちょっと恥ずかしいわね」
「やったね!」と笑みを向けてくるメイに、お姫様抱っこ状態だったレンは耳を赤くしながら苦笑い。
「……うらやましいです」
幸先の良いスタート。
仕掛けを自力で駆け抜けたツバメは、ぽつりとつぶやいたのだった。
【名前:メイ】
【クラス:野生児】
Lv:258
HP:21518/21518
MP:425/425
腕力:1050(+58)
耐久:645(+78)
敏捷:480(+30)
技量:435(+20)
知力:10
幸運:10
武器:【蒼樹の白剣】攻撃43(【大蜥蜴の剣】)(【魔断の棍棒】)(【大地の石斧】)
防具:【白花の鎧】耐久30 腕力15(【王者のマント】)
:【白花のブーツ】耐久20 敏捷10
装飾:【猫耳・尻尾】敏捷20 技量20(【鹿角・尻尾】)(【狐耳・尻尾】)
:【召喚の指輪Ⅳ】
スキル:【ソードバッシュ】【投石】【装備変更】【キャットパンチ】【フルスイングⅢ】
:【ラビットジャンプ】【バンビステップ】【モンキークライム】【ゴリラアーム】【四足歩行】【裸足の女神】【野生回帰】
:(【アクロバット】)(【突撃】)(【狐火】)(【幻影】)(【トカゲの尻尾切り】)(【魔弾リフレクト】)(【地列撃】)(【グレート・キャニオン】)
:【アメンボステップ】【ドルフィンスイム】
:【遠視】【聴覚向上】【嗅覚向上】【夜目】【雄たけび】
:【自然の友達】【密林の巫女】【蓄食】【帰巣本能】
:【クマ召喚】【クジラ召喚】【ケツァール召喚】【白狼召喚】
【名前:聖城レン・ナイトメア】
【クラス:魔導師】
Lv:95
HP:2712/2712
MP:1104/1104
腕力:10(+8)
耐久:10(+76)
敏捷:140(+12)
技量:104(+15)
知力:706(+35)
幸運:10(+1)
武器:【銀閃の杖】攻撃8 知力15(【ワンド・オブ・ダークシャーマン】)(【魔剣の御柄】)
防具:【夜空の冠】防御5 知力10
:【夜風のローブ】防御40 知力10
:【夜空のブーツ】防御15 敏捷12
装飾:【銀の腕】防御15 技量15
:【真っ赤なリボン】防御1 幸運1
スキル:【スタッフストライク】【吸魔】【浮遊】
:【ファイアボルト】【フリーズボルト】【ファイアウォール】【ブリザード】
:【フレアアロー】【フレアストライク】【フリーズストライク】【氷塊落とし】【フレアバースト】【フリーズブラスト】
:【ダークフレア】【魔力蝶】
:【魔眼開放】【連続魔法Ⅲ】【連続魔法Ⅳ】【連続魔法・中級】【魔力剣】(【魔力剣・改】)【魔砲術】【コンセントレイトⅠ】【誘導弾】【設置魔法】【魔法速度変化】
:【クイックキャストⅠ】【クールタイム減少Ⅰ】【MP向上】
【名前:ツバメ】
【クラス:アサシン】
Lv:83
HP:3980/3980
MP:158/158
腕力:124(+49)(+45)
耐久:10(+48)
敏捷:593(+38)
技量:103(+10)
知力:10
幸運:10
武器:【グランブルー】攻撃50(【デッドライン】)
:【ダインシュテル】攻撃45
防具:【ミスリルベスト】防御15 敏捷5
:【紺碧のローブ】防御16 敏捷18
:【天駆のブーツ】防御18 敏捷20(【暗転のブーツ】)
装飾:【シルクグローブ】防御5 技量10(【強奪のグローブ】)
スキル:【加速】【跳躍】【隠密】(【スティール】)【壁走り】(【天井走り】)【残像】【罠解除】【地図の知識】(【暗転】)【リブースト】【疾風迅雷】【エアリアル】
:【スラッシュ】【投擲】【連続投擲】【電光石火】【雷光閃火】【アサシンピアス】【紫電】
:【ヴェノム・エンチャント】【四連剣舞】
:【二刀流】【ダブルアタック】【サクリファイス】
:【アクアエッジ】