作品タイトル不明
ファイアール公爵家の大ホール
馬車に乗っても僕の胸のドキドキがおさまらない。改めてミカに対して恋している。
ファイアール公爵家に行くのが少しだけ憂鬱だったけど、そんな気持ちは吹っ飛んでしまった。
ミカは今日のパーティーが楽しみなのかニコニコしている。
馬車がファイアール公爵家の前に止まった。ミカをエスコートする。2人でパーティーの受付に向かう。周りがざわつく。これは僕が現れた事とミカの美しさの両方が原因だと思った。
周りを見ると殆どの髪色が赤色だ。髪色が水色の僕と黒髪のミカはそれだけで目立っている。
受付の担当者は知ってる顔だった。
確か分家の息子だったような。僕たちを見て顔を強張らせた。
「アキ・ファイアール様とBランク冒険者のミカ・エンジバーグ様ですね。本日はご出席いただきありがとうございます」
鷹揚に頷きパーティ会場に向かう。今日のパーティーは大規模なためホールだけでは入り切らない。庭も開放している。まずは屋敷の中のパーティーホールに入る。
ホールに入るとミカが「ハァー」っと声を上げる。ファイアール公爵家自慢のホールだ。
まず入ると頭の上にある大シャンデリア。キラキラしてまずは目を引く。全体的にシックにまとめているがアクセントとして美術品が飾られている。品がある。
悔しいことにこのホールの監修はファイアール公爵家筆頭執事のベルク・ファイアードである。芸術性のセンスと性格は一致しないのだろう。
ホールにいる多くの招待客のドレス姿も華やかさに一役かっている。
ミカはキラキラした目で周りを見ている。