作品タイトル不明
パーティー参加の準備
1月10日天候晴れ。ファイアール公爵家主催の新年祝賀パーティーである。
慌てて買ったタキシードとドレスは1月8日に納品された。間に合って良かった。
パーティーに行く準備を始めた。姿見で自分の姿を見てみる。
黒のタキシードに水色の髪が映える。
なかなか格好が良いじゃないか。
僕も満更じゃ無いなと思っていたらミカがリビングに現れた。
ミカを見て僕は息を飲んだ。
今日の服装はこの間買ったイブニングドレス。
全体的なシルエットが細く直線的なシルエット。胸元が結構開いているが、ミカの生来の品のせいか上品に見える。
鮮やかな水色のドレス。奴隷の証であるチョーカーは現在僕の髪色に合わせて水色にしている。
神経が張り詰めていながら優雅にしなやかに動く指先がミカはやはり帝国の上級貴族と思い出される。
今日は長い黒髪をアップに纏めている。黒髪と白いうなじのコントラストに色気を感じられる。
切長な目と綺麗に通っている鼻筋、柔らかそうな唇、今日は薄化粧をしている。圧倒的な美がそこにあった。
今、僕は間違いなくミカに魅了されている。
ミカの後ろからリーザさんが現れた。今日はミカの支度の手伝いに来てくれている。ミカに見惚れている僕にリーザさんが軽い笑みを浮かべて口を開いた。
「アキ様、どうですか。今日のミカ様は私の自信作です。素材が良いと、こちらも気合いが入りますね」
「こんなドレスを着るのは初めてです。アキくん似合っていますか?」
ミカが自信なさげな声でそう言った。慌てて僕は「とても似合ってる。綺麗だよ」と言った。
ミカは笑顔を見せてくれた。そして少し沈んだ声を発した。
「アキくんもとても似合ってます。カッコ良いです。今日はありがとうございます。私のわがままに付き合わせてしまって。私は奴隷失格ですね」
「何を言ってるかよくわからないよ。さぁ楽しんでこようか。」
僕はミカの手を引いて迎えに来た公爵家の馬車に乗った。