軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第1235話 合流

うちのお風呂にのんびりと入る。

ひとりでお風呂に入るっていつぶりだろう。

お湯をいっぱい使えるってなんて贅沢!

いろいろ凝り固まっていたものがほどけていく気がする。

ギャンに乗っての珍道中は、銀龍のいる山の麓の小屋まで行き着くのに2日かかった。野宿は素晴らしいテントがあるし、食料も何もかも持っているから問題はなかったけどね。

ギャンは後でアダムが近くの街に返しておくと言って、仮小屋のルームを使ってユオブリアに戻ってきた。

すぐに父さまと母さまと会い、事情を詳しく説明する。兄さまから報告はしてくれていたし、わたしもフォンで話しはしていたけど。

そしてこちらがどんなふうだったのかを聞いた。

翌日にはガゴチの式典の様子が新聞に載ったそうだ。

セインの乱入。ドラゴン密猟。女王と聖霊王の関係。

そして神聖国の女王が立つ話と、ガゴチがいずれわたしが花嫁になると豪語と見出しが踊ったらしい。

その式典後から、わたしは聖霊王役と姿をくらましたとあったそうだ。

ガゴチは式典を盛り上げるために役者を雇い、聖霊王のフリをしてもらっていたと話したそうだ。で、ガゴチの花嫁の話はと突っ込むと、それにはノーコメントを貫いた。

みんなは王都に戻り、もふさまやもふもふ軍団、ドラゴンちゃんたちも王都の家にいるようだ。

王都はユオブリアの貴族令嬢がガゴチの花嫁に?ってところでわさわさしていて、今は学園に通うのは騒がしすぎて無理と言われた。

領地の中も外れも、王都の家も、それぞれの別荘も見張られているみたいだよ。わたしのコメントが欲しくて。

変わった様子を見せるとそこにいるとバレるので、みんなわたしは行方をくらましているていでいる。

もふさまやドラゴンちゃんたちが姿を見せてないと、わたしのところへ行ったと思われるだろうから、兄さまたちが出かける時に一緒に行ってくれてるようだ。

ノエルは転移ができるから一番疑われやすい。だからクジャクのおじいさまの仕事について行ってるって。みんなに迷惑かけちゃってる。

みんなわたしを探しているようなそぶりを演技中。

髪を乾かしてから、秘密基地に行った。

そこでみんなと合流だ。

ドラゴンちゃんたちはわたしにひっついて離れない。

食事を口からも取れるようにしておいてよかった。

離れている間に、なんでも食べてたと聞いて安心した。

もふもふ軍団ともぎゅっとしあった。

もふさまのお腹に顔を突っ込んでもふもふを堪能していたら、いつのまにか泣いていて、顔をあげられなくなってしまった。もふさまは濡れたから気づいたと思うけど、そっとしておいてくれた。

たった何日か離れていただけでこんなに淋しくなるのに、本格的に離れることになったらという考えがよぎってしまった。

兄さまにもそのあと、探るように見られてた。

落ち着いてから、みんなとも情報交換をする。

ガゴチは自分たちから何かをすることはないと言ったそうだ。

わたしが奴隷解放をする。わたしがガゴチをいずれ頼る。なぜかそう確信している。

誰が何を考え思うのは自由だ。けれど、力ある立場の人がそれを口にすると、なぜか人はそれを信じるべきかどうか気にかかるもの。本当に信じているなら、黙っていればいい。口にしたのはどこかに不安があったから。そうなる未来と思いきれなかったから。だからそんな未来を示唆したくて。世論を煽りたくて、ガインはあのことを口にしたんだろうと、吐き捨てるようにいう兄さま。実際、ガインにそう突きつけてきたらしい。

わたしたちの方は、セインとバッカスの追っ手がきて、バッカスには保護すると言われ、それに乗ったことを話した。

いきなりアダムの胸ぐらを掴む兄さま。

「どうしてリディーを危険に晒した?」

「そうならないよう、最善を尽くしたんだけど?」

「に、兄さま、本当だよ、アダムはわたしを守ってくれたから、怪我も何もないよ?」

そういうとアダムから手を話した。

「でも乱暴な手ではあるな。リディア嬢が一緒だったのだから」

ロサも少し責める口調だ。

「でも、こんな機会でもないと探れないだろ?」

やっぱり探るつもりだったんだ。

「アカがいた。アカは真実を知った僕たちを全員亡き者にしたいはずだ。でもそんなことはおくびにも出さなかったし、危害を加えようともしなかった。

バッカスにはアカの気を変えられるような何者かがいるってことだ」

……そういえばそうだ。

アカさんは次に会ったとき息の根を止めることになるだろうみたいなことを言ってたし。でも岩の砦では何も言わなかった。

「あとは何かわかったことはあるか?」

「バッカスはガゴチに一目置いている」

え?

それはアダムの観察眼?からわかったこと。

彼らはガゴチから保護しようとした、わたしを。

セインが対象ではなかった。ガゴチだった。

アダムはセインの公爵のバックにいたのはバッカスと考えた。

セインがわたしを欲しているていにしながら、本当はバッカスが欲していたのではないかと思ったようだ。そう、バッカスの今までの続き。セインの公爵に今度はそうさせようとしていた。でも計画は失敗。そのうえ、ガゴチもわたしを欲しているように思えた。

彼らはわたしをガゴチから保護しようと言った。

わたしは保護じゃないでしょ?ってところでカチンときていたけれど、アダムは考えが違った。バッカスはガゴチにわたしが囚われたら厄介と思っていると踏んだ。

バッカスはイケイケ集団だ。だって禁忌とされるドラゴンにまで手をだす輩。

そんな人たちが厄介って思うガゴチってなんなの?

ガゴチの何が厄介な要素なの?

それがわかれば、バッカスの弱点が見えるかもしれない。アダムはそう考えたようだ。

そしてそれはロサたちもそうみたいで、ガゴチを今一度探ってみようという話になった。

途中途中で報告は入れていたので、詳しく話せなかったことだけ話し、お開きになった。

わたしはどこにいる?と言われ、明日からミラーダンジョンにこもろうと思っているというと、もふもふ軍団とドラゴンちゃんたちが大喜びをした。