「お姉様はいつも楽をしてずるい」と泣いた妹へ。あなたの望み通り聖女の場を譲りますーあら、どうして1日で国が崩壊しているの?ー
作者: 浅葱きしろ
あらすじ
「お姉様は、いつも楽をしていてずるいんです」妹のその一言で、すべてが決まった。王太子レナードは、聖女エレノアに婚約破棄と追放を言い渡す。実務も祈りもすべて妹ミリアが担っていたのだと——そう信じて。弁明は聞き入れられず、積み上げてきたものはすべて奪われた。聖女の座も、王子の隣も、国に居場所すらも。だからエレノアは、静かにそれを手放す。——“座”だけを。彼女がいなくなったその日から、王都の結界は目に見えて揺らぎ始める。だが王宮は、それを“ある人物のせい”だと断じた。一方、隣国へ渡ったエレノアは、自分でも知らなかった評価を受けることになる。これは、何もしていないと断じられた聖女が、すべてを手放したその後の話。失われたものの価値が、どこで、誰に、どうやって証明されるのかは——まだ、誰も知らない。
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