軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

2「まさかのUMA扱いじゃね?」①

鏖殺系勇者である夏樹はとりあえず落ち着けと一登に言われ、深呼吸をした。

「ごめんね、モスマンさん。新たな神々って碌なことしねえからつい殺意が」

「驚いたが、構わないさ。君の怒りは私たちのためでもあることを理解しているから感謝している」

「何言ってんの、俺とモスマンさんの仲じゃない!」

「――なっちゃん」

「早っ! 友達になるの早っ! コミュ力が勇者だから! モスマンさんもこのノリについていけるのがすごい!」

「一登……義政先生がまだ寝ているんだから千手さんするのやめなよ」

「千手さんするのやめなよってどういうこと!? もしかして、ツッコミのこと千手さんって言ってんの!? 千手さんに知られたら張り倒されるよ!?」

「まあまあ、一登くん、君も落ち着いて。朝からそんな血圧を上げてはいけないよ」

「あなたたちのせいですけどね!」

落ち着け、と言った一登が今度は落ち着けと言われる側になってしまった。

夏樹以上に一登は大きく深呼吸を繰り返す。

しばらくして落ち着きを取り戻したようだ。

「とりあえず新たな神々がUMAさんたちにいらんちょっかいをかけていることはわかったんだけど、なんで俺?」

「そうだよね。まさかとは思うけど、夏樹くんのヤバさがアメリカにまで轟いているの!?」

「――あれ? 一登、今、俺のことヤバいって言った?」

「え? そんなこと言ってないよ?」

「だ、だよね。一登が俺のことヤバいなんて言うわけないもんね」

ちょっと空耳が聞こえ動揺してしまった夏樹ではあるが、モスマン・忍に再び問いかける。

「それで、なんで俺?」

「河童たちからの紹介だよ」

「じゃあ、しょうがないかー」

「うん、しょうがないね」

「……モスマン的にはそれでいいのかな、と悩ましいが、納得してくれるのであればありがたい」

「あ、でも待ってよ。妖怪の河童さんとUMAのモスマンさんのどこに接点が?」

「それ! 俺も気になる!」

「ははは、面白いことを。河童だって立派なUMAじゃないか!!」

「えぇええええええええええええええええええええ!?

「ジャパニーズヨーカイも我々UMAも同じようなものだろう? 実際、集会にも顔を出しているし、SNSで連絡もとっているしね」

「……今、なんて?」

「うん? ジャパニーズヨーカイも」

「そこじゃなくて! 集会とかSNSってどういうこと!?」

モスマンは不思議そうな顔、というかジェスチャーをした。

「おかしなことかな? UMAだってスマホの一台や二台は持っているものさ!」

「……いや、マジでどうやって契約したんだよ。支払いとかどうしているんだよ」

「ふふふ、人の姿になることは造作もないことさ」

「えー、嘘ぉ」

「珍しく夏樹くんがガチで困惑していて新鮮!」