軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

55「ギャラクシー流とかやばくね?」①

「あら、スーパーテレパシーの反応からセンスのない子だと思っていましたが、ギャラクシー流のかっこよさに気づくとはなかなか見どころがある子ですね。そういえば、ギャラクシー河童勇者を名乗っていましたね。勢いだけで適当に名乗っていると思いましたが、君はギャラクシーに導かれし者の可能性がありますね」

「――ギャラクシーに導かれし者!? や、やばい、かっこよすぎる! くっ、かつて封じたはずの俺の右腕に封印されし呪いが再び暴れ狂いそうだぜ」

厨二病が完治していない夏樹にとって、「ギャラクシー流」は心に響くものがあった。

同時に、再び発症しかける厨二病。

「ギャラクシー流を学び、名乗るにはまだ君はステージに上がっていません。ですが、可能性はあると言っておきましょう」

「――っ、本当ですか!?」

「ええ。嘘などつきませんよ。しかし、ギャラクシー流には敵が多い。習得し名乗るのであれば、いずれ多くの敵と戦うことを覚悟してください」

「安心してください! ここ一ヶ月ほぼバトルばかりです!」

「なら、安心です」

今まで強敵とばかり戦ってきた夏樹にとって、今更敵が増えたところで変わらない。

むしろ、師匠が使っていた「ギャラクシー流」を学びたいという気持ちの方がつよかった。

「参考までに聞いておきたいんですけど、敵って誰です?」

「誰と言うよりも、他の流派です」

「――流派争いきたぁああああああああああああああああああ!」

「わかります。胸が高鳴るでしょう、ときめくでしょう。それもひとつのギャラクシーです」

「――これがギャラクシー?」

夏樹は心のときめきの正体を理解した。

「そうです。それが、ギャラクシーです!」

あまり良い出会いではなかったいつるのことを、夏樹は誤解していたとわかった。

これほど澄んだ瞳でギャラクシーを語る子が悪人のはずがない。

もしも、それでも騙されていたのなら、夏樹の方が悪いのだ。

「しかし、ギャラクシーを感じることができない身でありながらギャラクシー流を名乗る不届きものがいます」

「許せない!」

「ありがとう。そう言っていただけると、嬉しく思います。奴らは、ギャラクシー流を習得できなかった弱者でありながら、ギャラクシー流を名乗ることでおじいちゃん関係者だと威張るのです」

「あ、駄目だ。もう殺すしかない」

「しかも奴らは、ギャラクシー剣術をはじめ、ギャラクシーをつければなんでもギャラクシー流と思う始末!」

「始末するしかないっすねぇ!」

「残念ながら、現在、ギャラクシー流は私ひとりしかいません。もし、君がギャラクシー流を習得できるのであれば」

「任せてください! ――偽ギャラクシー流の奴らを鏖殺ですね!」

きらきらと瞳を輝かす夏樹に、

「――いえ、そこまではちょっと」

いつるはまたドン引きした。

「あれー?」