軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

2「海の神と見せかけて陽キャの神じゃね?」②

「なっちゃんテンションたけーっ、俺も負けちゃいられないぜ! ふぅぅうううううううううううううううううう!」

「テンションを高くしているわけじゃねーから! 全力でツッコんでいるだけだから!」

「ツッコむだなんて……このスケベ中学生!」

「なんでぇええええええええええええええええええ!?」

疲れる。

こいつ、すごく疲れる。

夏樹は目眩を覚えた。

「ま、あいつらの紹介は後にすることにして」

「スルーされても困るんだけど! 俺の夢の中でやりたい放題するのやめてもらえます!?」

「いいじゃん、いいじゃん、減るもんじゃないし!」

「減ることはなくても心労が増えるわぁああああああああああああああああ!」

「なっちゃん……気にすんなよ、ハゲるぞっ!」

「うぜぇえええええええええええええええええええええええ!」

ウインクしてくる日に焼けた青年。

無駄にイケメンなのもイラっとする要因だ。

「なっちゃんともたくさん話をしたいんだけど、俺の次の予定もあるんでちょっと真面目に話をしておこうぜ!」

「……次の予定って、この夢から出ていくんだよね?」

「うんにゃ。せっかくの常夏ビーチなんだから、シュノーケリングするぜ!」

「もういや、この陽キャの神。本当に相性悪い。なにこいつ、マジでうぜえ!」

ぜい、はぁ、と夏樹が息を切らせてしまう。

周囲にいなかったタイプなので、接し方がわからない。

ウザさでいえば、人外を前にした佐渡祐介レベルだった。

「……それで、新たな神々さんたちが俺になんのようですか」

「うぇいうぇいうぇいうぇい!」

「なになになになに!?」

「誤解しているぜ、なっちゃん! まず俺たちは神だが、新たな神々じゃない!」

「あ、そうなの?」

「でーもー、旧き神々でもない。もちろん魔族でもないよ。あ、でも、新たな神々にジャンル分けされているかもしれない」

「……わかんねえし。結局、どのポジションなのよ」

「そだねー。ま、俺たちは昔からずっといるんだ。どの時代のどの神話にも、当たり前のように存在しているんだぜ。なんたって、自然そのものだからね!」

「……自然を神に見立てることもあるんじゃ」

「あるねぇー! だから、俺たちは名もなき、また別の神ってことさー!」

「中学生だから難しいことわかんない! 要約して!」

「えっと……神様っていうか、自然に近いってことでオッケー!」

「オッケー!」

「うぇいうぇいうぇいうぇい!」

「うぇいうぇいうぇいうぇい!」

いえーい、と笑顔で夏樹と陽キャの神はハイタッチする。

が、すぐに夏樹は真顔になった。

「で、なんで俺の夢の中でバカンスしているんだよ?」