軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

77 天国を見つけた

フォーメーションを組んで洞窟内を移動する。階下にいく階段の場所は知っているようで、寄り道することなくズンズン進む。

出てきた魔物は先頭のジャンさんにザックリやられてドロップ品になっていく。ドロップ品は絶対に落とすわけじゃないみたいで、何も出ないこともある。

魔物によって違うが、魔石の他に牙や爪、毛皮、肉などの魔物素材と、魔物に関係ない薬草やポーション、宝石やマジックアイテムなど、結構いろんな物がドロップされるそうだ。

ここのダンジョンの浅い階層ではたいしたドロップ品はないから、余計な戦闘はしないで下を目指す。強い魔物もまだいないのでサクサク進むな。

「ノア、ここからはお前が前を進んでみろ。道順は指示するから」

「魔物が出たら倒していいですか?」

「倒せる魔物ならいいぞ」

なるほど。索敵しながら進んで魔物がいたら倒すと。森でやってることと同じだね。多分大丈夫だと思うけど、しっかり警戒しながらいこう。

初めて見るコボルトやダークバット、キャタピラーなどが出てきたがストーンバレット1発で倒せた。むしろ、まだ上手く使いこなせてないので魔物が爆散してしまうのが問題だ。ダンジョンの中でよかった…。

たまに出るドロップ品を拾いながら順調に下の階に進む。気配察知のスキルもいい感じで使えてるし、この調子なら大丈夫そうかな。

「そろそろ6階にいく階段があるんだが、階段の前に転移装置があるから登録してからいこう」

「転移装置って何ですか?」

「ダンジョン内で移動するための装置だよ。5層毎に装置があって、行ったことのある階に転移できるようになるんだ。」

「ダンジョンによってある所とない所があるんだよな。全部のダンジョンにあれば便利なのにな」

転移かぁ。ジャンさんとレストマさんの説明を聞く限り便利なのはわかるんだけど、ちょっと怖いんだよね。

空間と空間をつなぐタイプなのか、分解して再構築するタイプなのか。前者ならまだマシなんだけど、後者だと自分の身体が違うものになりそうで心配だ。まぁ、慣れたらなんてことないんだろうけど。

腰くらいの高さの台座に丸い水晶のような物が付いている。これに触って魔力を流せば完了らしい。特に何もなく終わったけど、これでホントに転移できるのか? …ちゃんと帰れるか心配だ。

「登録も終わったし6階に行こう。時間的に今日は6階だけの探索になるから下に行く階段を見つけても行くなよ」

「了解です。ハク、行こう!」

「キャンッ、キャンッ」

一応魔物がいるから注意しながら採取をはじめる。とりあえず、片っ端から鑑定しまくっていく。おっ、じゃがいも発見!! ……ん? じゃがいも?

どうやら本当に野菜が生えているみたい。ざっくり鑑定してみたところ人参や玉ねぎ、大根などを発見することができた。

野菜自体は地球と変わらないと思う。鑑定しても普通の情報しか出てこなかった。ただ、サイズが一回り大きい。ずいぶん立派なサイズだ。

もしかして、この世界は全体的にサイズが地球よりも大きいんじゃないか? リーダー達も背高いし、ギルドで見た5歳児も大きかった。…アレ、やっぱり、私が小さい…?

まあ、気にしても仕方ない。これからニョキニョキ伸びるかもしれないしな。ちゃんといっぱい食べて、良く寝れば成長するはずだ。

いっぱい食べるぞー、っと元気に採取をはじめた。美味しそうな野菜がたくさん生えてるのが見える。

「これで食費がかからない。ここが天国か…」

「ダンジョンだよ、ノア。それと、リーダーとミーヤが下の階の確認だけしに行ったから報告しておくね」

「わかりました。下の階って採取できる物に違いはありますか?」

「あったと思うけど、植物は詳しくないから微妙…。ごめんね」

「大丈夫です。ありがとうございました」

レストマさんと別れ採取を続ける。あぁ~、なんて素晴らしい…。取り放題最高だな!

いろいろ鑑定してみたら6階にある野菜は根菜類が多いみたいだ。厳密には違う物もあるがほとんどが土に埋まった状態の野菜ばかりだ。

土魔法を使いじゃがいもを掘り起こすと芋が15個くらいゴロゴロと出てくる。ん〜、いいね。場所を移動しながら掘り掘りする。何個かに1個、めっちゃデカい芋が出てくるのが面白い。

たまにハクが吠えて魔物の接近を教えてくれるので安全に採取ができるからさらにすすむ。すんごく楽しい。

最終的に6種類の根菜を見つけることができた。もしかしたらもっとたくさんの種類があるのかもしれないけど、帰る時間になってしまったのでまた明日頑張ろう。他の階層の食材も気になるし。

もう明日が待ち遠しい。むしろ、セーフエリアで宿泊したいくらいだけど、言ったら速攻で却下されたので大人しく帰ることにした。諦めも肝心だ。

そういえば、ごぼうを食べると言ったらドン引きされた。…納得がいかん! 絶対に美味いと言わせてみせるぞ!