軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

76 やっと着いたチノイダンジョン

お昼ご飯に1人4つずつクレープを食べて、食後に白湯を飲む。これでも少なめらしい、ヤバいな。クレープじゃなくて焼いた肉を出せばよかったよ。

ちびちびと白湯を飲みながらこの後の予定を話す。先ずは街に着いたら宿を探すみたいだ。ダンジョンのある街なので宿はたくさんあるけど、空いてない場合もあるから先に確保しておかなきゃいけないらしい。

それから足りない物があれば買い出しに行って少しだけダンジョンに様子見にいくんだそうだ。本格的に潜るのは明日からだって。

説明が終わる頃には馬車の出発時間になったので乗車する。残念ながら眠気はない、むしろワクワクしてるので寝れそうにないな。

お尻の痛みに耐えながら1時間ちょっと、やっと街の壁が見えてきた。ダンジョンのある街だからかレンガ造りのしっかりとした城壁だ。

「馬車は城壁の手前で止まるから歩いて門まで行くぞ。入口で冒険者ギルドで作ったカードを提示すれば街に入れる」

「ギルドカードがない人はどうするんですか?」

「仮洗礼の時にプレートもらっただろ。あれを提示して税金を払えば大丈夫だ。冒険者登録してある奴は冒険者ギルドが税金をまとめて納めているから、いちいち払わなくてもいいんだ」

なるほど。リーダーの説明を聞きながら門までくると門番にギルドカードを見せる。抱っこしていたハクも特に問題なく中に入ることができたよ。

初めての場所なのですっごくキョロキョロしていたら、いつの間にか宿を探す組と買い出し組に別れていた。私が早くダンジョンに行きたいだろうから急ぎ目で行動してくれるらしい。有難い。

私はリーダーとミーヤさんと一緒に買い出し組だ。来る前に準備はしてあるので大体揃ってるから特に買う物はないんだけど念のためってことで。

どちらかといえば私の社会見学に近い。こういう時はこの店、◯◯が欲しいならこの店などいろいろ説明しながら店を回ってくれた。流石に大人のお店がある通りは紹介されなかったけど。

ぐるっと見て回ったら入ってきた門とは別の門で宿探し組と合流した。ダンジョンに行くにはこっちの門から出て、歩いて10分くらいで着くようだ。

道すがらダンジョン内での注意事項を教えてもらう。他の冒険者に会った時の行動とかセーフエリアの使い方とかだ。

助けを求められた時以外は他の冒険者に関わらない。

魔物は先に見つけた冒険者に倒す権利がある。

宝箱は罠がある場合もあるので慎重に。

セーフエリアではトイレは決まった場所でする。

他に細かいこともあったがとりあえず最低限のことを守ればいいって言われた。ちなみに、ゴミは放置しておくとダンジョンに吸収されるので捨ててもいいそうだ。

ダンジョン内で死ぬと遺体はダンジョンに吸収されて残らないので気をつけろって。あれだね、新人狩りとかのことだね。

今から行くチノイダンジョンは1階から5階が洞窟ゾーンで6階から10階が草原ゾーンになっている。10階にはボス部屋もあるそうだ。11階から15階がまだ洞窟ゾーンで16階から20階が森林ゾーンだ。

草原ゾーンに野菜系が生えていて、森林ゾーンに木の実や果実があるらしい。是非とも果実が欲しいところだ。これは頑張らねばなるまい。

説明を聞き、フンスフンスと鼻息荒くしているのを笑われながらダンジョンに到着。大きな岩に門がついてる。これがダンジョンに入る入口のようだ。

「さぁ、お待ちかねのダンジョンだ。勝手にどっか行くなよ」

「大丈夫です! 早く行きましょう!」

皆を急かしてダンジョンの門を潜ると少し薄暗い洞窟の中だった。おぉ〜、ファンタジー。所々光る苔が生えているので明かりは準備しなくて大丈夫そうだ。

先頭がジャンさん、次にミーヤさん、レストマさん、リーダーの順で歩くので、私はミーヤさんとレストマさんの間に入る。並び順には理由があったんだけど、ダンジョンが楽しみ過ぎて忘れてしまった。まぁ大丈夫だろう。

1階はスライムや大鼠等の弱い魔物しか出ないので、探索せずに下の階を目指す。5階まではたいした魔物がいないので真っ直ぐ草原ゾーンまで向かう。

あぁ~、待ってておくれ。私の食糧!! たっぷり採取してあげるからね。