軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

75 まだまだ馬車移動

ハクにできるだけキレイなほうに行くように伝えてみたらクンクンと匂いを嗅いだあと草丈の短い方へ走り出した。頭のいい子だ、これで少しは安心だな。

古い布を丸めて縫って作ったボールのような物を思いっ切り投げると、ハクが楽しそうに取りにいく。元気でなにより。

身体強化をしないと遠くに投げられないので、全身を強化しながら遊んでいるとミーヤさんがやって来た。どうやらハクと遊びたいらしい。

ミーヤさんは身体がデカくて無口なのでちょっと怖い感じの人だけど、意外と手先が器用だ。昨日竹を割ってもらった時、初めてやったはずなのにめっちゃ上手かったんだよね。

ボールを投げてくれると言うので、代わりにハクの相手をお願いした。体力的にはまだ大丈夫なんだけど、力が足りないので遊び相手には力不足なんだよ。

ハクが遊んでいる間に私は薬草採取をする。この辺りは大丈夫そうだからできるだけ多く見つけたいな。ついでに雑草の鑑定も忘れずにおこなう。ハーブ類はいくらあってもいいからね。あ、ラッキー、ノビル発見!

30分程採取を続け、野草やハーブを集めた。時期的に食べられる葉っぱ系が少ないな。ダンジョンでたくさん採取しないと冬が越せないかも。

少し早いが採取を終了して、馬車の中でできなかった竹ひご作りをする。道具がないので平たいタイプのを作る予定だ。これならナイフがあればなんとか作れるからね。ナイフは使わなくなったやつを譲ってもらったよ。

作業中ってついつい鼻歌を歌っちゃうんだよね。特にアニソンが多いかも。前世の少ない友人に布教された曲だ。フンフンしながら作業を進める。幅と厚さを揃えるように削ってささくれがないように確認する。編むのはあとでにしよう。

ギリギリまで作業して時間になったら馬車に乗る。あぁ~、また痛くなるのか…。次馬車に乗る機会があるなら絶対に座布団かクッションを用意しよう。

今度はジャンさんに抱っこされた。やっぱり成人男性の太腿は硬い。どう座ってもしっくりくるポジションにならなかったよ。ちなみに、ハクはミーヤさんに抱っこされている。彼は案外動物好きだったようだ。

ーーーー

2時間後、おはようございます。ぐっすり眠っていたようです。よく見ると赤ちゃん抱っこされてました。どうりで身体が痛くないわけです。恥ずかしくはないです。快適が1番なので。

「お前、首が取れるかと思ったぞ。あんなにグニってなるとは思わなかった」

「すんごい角度になってたよ。よく起きなかったな」

「話しかけても反応なかったしな」

「赤ちゃんみたいでかわいかったぞ」

…嘘です。めっちゃ恥ずかしいです。もう寝ないようにしないと。

2時間馬車で走ったのでここで1時間休憩して、その後目的地までいくみたい。目的地までは1時間ちょっとだから、もう少しでダンジョンのある街に到着だ。

寝てたから思ったより早く感じる。できれば次の1時間も眠っているうちに到着してほしいけど、恥ずかしいのはイヤだな。

ちょうどお昼なので昼ご飯にするつもりなんだけど、ここの人達は1日2食みたいだから誰も食べてないんだよね。どうしようかな…。

とりあえず、緊張感MAXのトイレにいったあと様子をみる。身体を動かしたりしてる人が多いな。リーダー達は倒れた丸太をベンチにして座り焚き火をしている。他にも焚き火をしている人がいるのでお茶を飲むくらいはするのかも。小鍋でお湯を沸かしているし。

「ノア、お前もこっちにきて座れ」

「少しは水分補給しないとダメだよ」

やっぱりお茶タイムだ。ならこのタイミングでご飯食べちゃおう。アイテムボックスからなんちゃってクレープを出す。4人にも1個ずつ渡してから食べはじめる。

「これ何?」

「お昼ご飯のクレープです。中身はレッドボアのお肉と野菜です。いらないなら回収しますけど」

「いや、食べるけど。普段食べないから変な感じ」

「3食食べたほうがいいですよ。僕はお昼に食べないと夜まで我慢できないんで」

渡してみたら皆食べだした。うまっ、美味し〜とバクバク食べているから問題なさそうだね。さて、私も食べようっと思ったところでおかわりが入る。

あれ、思ったよりガッツリ食うな。しかも早いし。時間がある時に追加で作らないと足りなくなりそうだ。