軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

6 スキルって面白い

(あれっ? そういえば……)

普段、この家の中には人の気配はない。食事をしながら先ほどの事を思い出す。時間になると母親がやって来て、ご飯を置いて帰っていく。

どこに行ってるのかは知らないが、1日2回必ず来るので気にした事なかったな。そうなると俄然気になってくるのは何故だろう? ステータス画面で解決してくれそうなスキルを探す。

【マップ】

【探索】

【気配察知】

こんなもんかな。早速ポイントを使って……。んっ? 普通にポイント使ってど真ん中のスキル習得しちゃったけど、これが普通なのか? 大丈夫かな? いつか、詳しい人に会ったら聞いてみよう。ちなみに、スキルは問題なく使えるようだ。

【マップ】は今いる家の周りのみ埋まっているが、それ以外は真っ白だ。自分のいる場所に三角の印が表示されている。【探索】【気配察知】は家の中までしかわからないが、スキルレベルが1なのでしょうがない。

次の日、いつも通りに母親がやって来た。マップを出してちゃんと反応するか確認する。その状態で母親を見ると、

【マークしますか?】

【YES・NO】と出ている。

どうやら、マークしないとマップには表示されないらしい。YESを選択するとマップに青い丸が表示された。母親が部屋を出るとそれに合わせてマップの青い丸が動き出した。

(おぉ~。おもしろい)

青い丸は30分ほど移動し、動かなくなった。そこになにがあるのかわからないけど、新しいスキルを使ったので満足だ。他のスキルも使いこなせるよう練習しよう。

………あっ、扉のこと忘れてた………。

扉のことを忘れ新しいスキルで遊んでたけど、そろそろ真面目に探そう。そういえば、その他特殊属性のところってあんまり見てなかったな。

探索とかはスキル名がわかりやすかったからあっさり見つけちゃったし、それ以外はよくわからないから後回しにしてたんだった。

その他のところを見てみると、職業スキルと生産スキルがあった。無属性もここにある。無属性ってなんだろう? 説明欄とかないかな。

ーーーー

(ふぅ~。確認終わり)

その他のスキルを確認したところ、量が多すぎてかなり時間がかかってしまった。

鍛冶とか錬金とか戦闘に関係ないのが生産スキルで、剣士や魔法使いなどの職業に関係しているのが職業スキルに分類してあった。

更にそれ以外が無属性に分けられていて、空間魔法とか付与魔法とか色々混ざっていた。属性とかあまり知らないけど、この分け方って気持ち悪い。

誰が分けてるのか、どういう仕組みで分けてるのか知らないけど、もう少し整理出来なかったのか?

本棚がぐちゃぐちゃになってるみたいでモヤモヤする。

(……とりあえず、やるべきことをやろう)

スキル確認中に使えそうなのは見つけておいた。

無属性魔法の中にあった【サイキック】という魔法だ。サイコキネシスのことだと思う。超能力的なやつ。浅い知識しかないが、雰囲気はあってるだろう、テレビで見たし。

スキルポイントを使って習得し、試してみる。

(どうやんの、これ?)

スキルは間違いなく習得しているんだけど、使い方がわからない。魔法だから魔力を使うんだろうけどイメージが湧かないからか、何も起こらない。ヤバい、時間かかりそう。

……焦っても仕方ないので、少しずつ進めよう。

どうせ暇なんだから練習しよう。

私のイメージだと、触らなくても物を動かしたり、浮かせたりすることが出来るって感じなんだけど違うのかな?手に魔力を集中させて動かすみたいな。試しに足に巻いていた布を丸めて、それを動かしてみる。

「んむむむっ」

1㎝くらい動いた……か? うん、ちょっとだけ動いてるな。結構魔力使ったのにちょっとしか動かないのは、多分、魔力の使い方が違うんだろう。使い方を変えながら再度挑戦してみるが、結果は似たようなものだった。

(……練習はするけど他の方法も探そう。いざとなったら壊そう)

何度か挑戦してみたが、時間がかかり過ぎる。すぐに方針転換しよう。最初に試した身体強化してからジャンプのほうが可能性がありそうだ。サイキックも練習はするけど、ジャンプもしよう。

そういえば、1日のほとんどの時間がスキルの練習に費やされている。生きる為に必要だから必死に練習してるけど、これじゃあ、前世の勉強とバイトの日々と変わらないな。

平凡で幸せな生活には程遠い。状況からみると前世より酷いのは間違いない。モンスターもいる世界だし、どうせなら攻撃魔法も練習してしまおう!

こうしてスキル練習の時間が更に増えていった。

ーーーー

ほとんどの時間を練習に費やし数ヶ月。多分、もうすぐ2歳になる。転生して2年、スキルの練習しかしていない。使えるスキルが増え、スキルレベルも上がった。

努力の成果がステータスとして目に見えるというのは、私のモチベーションを上げ続けた。おかげで苦労はしたが楽しんで練習することが出来たのはよかった。

ただ、つい先日悲しい出来事があった。

母親がいつものように食事を運んできた。普段は何もしないが、2~3日に1度オマルの汚物を窓から捨てる。その日は汚物を捨てる日だったようで窓を開けていた。

なんとなくその様子を眺めていたら、それに気づいた母親がどこかに行ってしまった。すぐに戻ってきた母親は小さな階段状の物を持ってきた。

「今日から自分で捨てなさい」

私は踏み台を手にいれた………。