作品タイトル不明
もしかして俺、もうすぐカンストしちゃう感じ?
ゴーグルに映ったステータス画面に、ただただ呆然としてしまう。
だってこんなだし。
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名前:竜牙景虎
探索者レアリティ:SR
レベル:98
体力:9990/9990
魔力:5131/5131
力:9987
速さ:8769
頑丈さ:9545
器用さ:7276
運:9991
Sスキル:
竜王斬
スキル:
回転斬り 見切り
使える魔法:
ファイアボール オルターエゴ
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「………え。ちょ、ミリア!」
『はい』
「もしかして俺、もうすぐカンストしちゃう感じ?」
なんかEXP沢山稼いだんだろうなーっては思ってたんだけど、想像の斜め上で強くなってる!
『いいえ。レベルは100以上に上がっていきますので、カウンターストップしません』
「え? そうだったのか」
そういえばレベル上限って謎なんだよな。トップランカー達はみんな自分のステータスを見せようとしないし、実際には何レベルがピークなのか誰も知らなはず。
俺はなんとなくゲーム知識で、99が上限なのかなーと思ったんだけど。
「もしかして次のダンフェスに出たら、俺が一番強かったりすんのかなぁ」
『いいえ。レベルが100を超える探索者は数多く存在します』
「マジか。これでも俺、まだまだって感じか」
ビビるわほんと。探索者ってガチで超人の集まりじゃん。
「あれ? そういえばいつの間にかSスキル覚えてる。竜王斬?」
『敵一体に極大ダメージを与える剣スキルとなります。さらに、所持しているドラゴン系召喚カード、その場に存在するドラゴンなどにより、効果が変化します。ここ一番というタイミングで使っていきましょう』
「あ、効果変わるのか。使いどころ気をつけないとな」
多分魔力消費もデカそう。あんまり連発するのは良くないだろうな。
『はい。使用には気をつけていきましょう。話は変わりますが、前回のダンジョンクリアにより、ミッションを多数達成しています。一括受け取りしますか』
「あ、そういえばずっと受け取りしてなかったな。頼むわ」
『承知しました』
すると案の定というか、狭いマンション内に大量のアイテムがドカドカと落ちてきた。
「うおおお!? 今回もすげえ!」
『武器を三つ、防具を四つ、回復アイテムを四種類十個ずつ、マジックカードを二枚、武器素材を二十個、召喚カードを十枚、専用ダンジョンキーを二つ獲得しています』
「すげー。どうっすかなぁ。専用ダンジョンキーがあるなら、ダンフェス当日までに潜っておくか」
『自動周回機能で使用することもできます。レベルアップにより三箇所まで同時に自動周回が可能になりました』
自動周回って、たしか俺の分身みたいなのが勝手にダンジョン潜ってくれるっていう機能だったっけ。
『景虎様は現在、進化の洞窟と成長の洞窟の自動周回が可能です。実施しますか』
「あ、じゃあ頼む!」
『承知しました。では、自動周回を開始します』
すると、突然天井付近にウインドウが出てきた。これは新しく見る画面だ。
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進化の洞窟【全フロア】
あと09:57:32
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成長の洞窟【全フロア】
あと09:57:32
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未設定
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大体十時間くらいで終わるようになってるみたい。しかし、なんか不思議な感じがするなー。
『さて、景虎様がこれから望まれるダンジョンフェスティバルについてですが、レベル上げだけではなく、装備の充実が必要となってくるでしょう』
「装備もだいぶ強くなった気がするけどな。まだ強化できるのか」
『はい。装備面についても、大きな強化が見込めます。素材が集まっておりますので、早速武器錬成を始めますか』
「あ、ちょっと待って」
そういえばだけど、今日は玲奈に飲みに誘われてたんだった。
「これから飲み会行ってこないと! じゃあ帰ったらやろーか」
『…………はい』
「なんかトーン落ちてない? 大丈夫?」
『大丈夫です』
「ほ、本当に?」
やけに声の感じが変わる時あるんだよなぁ。これもAIの優秀な演出ってやつか。
『景虎様。目的地までのナビゲートが必要でしょうか』
「え、ナビとかしてくれんの?」
『はい。可能です』
「あー。ちょっと待って。そういえば場所はっと」
スマホで場所を検索してみる。けっこう入り組んだ所にあるっていうか、俺ってば方向音痴だから迷いそうな予感。
「ネットで調べるから、多分大丈夫だと思うんだけど。初めての場所だし不安っちゃ不安だなぁ」
『音声ナビを行いますので、迷わず現地にご案内ができます』
「めっちゃ便利じゃん! あれ? でもダンジョン配信用のサブスクなんだよね?」
今まではダンジョン関連だったからナビしてくれてたと思う。今回は実生活まで普通にサポートされてる気がするんだけど。
ふと疑問に思ったところで、十秒ほど遅れて返事がきた。
『景虎様は先日、サブスクを更新されています。継続特典により、ダンジョン以外のナビゲートサービスが開放されています』
「マジか! サブスクすげえ。じゃあ頼む!」
『承知しました。では、目的地と店名を教えて下さい』
それにしても、ここまで便利だとみんなサブスク使いたくなるよなぁ。
俺以外にまだ使ってる人見たことないんだけど、これから増えてくるんだろうか。
とりあえず元気な声になったミリアのサポートのもと、俺は時間に余裕を持って現地に到着した。