作品タイトル不明
出来上がった武器はこちらです
続いて武器錬成っていうのが始まる。
そういえば俺が持っている武器、あんまり変わり映えしなかったわけで。
「二回カード合成しただけで、こんなに貰えるの!?」
『はい。錬成の魔石と呼ばれるアイテムで、一度のカード合成で多くの量を獲得することができます。今回はまず、こちらのゴブリンの棍棒から錬成してみてはいかがでしょう』
「分かった! じゃあそれでお願い」
AIミリアにおすすめされたので、それでいってみることにしよう。なんか楽しみ!
『承知しました。では、棍棒に錬成の魔石赤、青、緑をそれぞれ一つずつで錬成します』
すると、今までとは違う新たな演出が起こる。なんと突然、でっかい鍋みたいなのが浮かんできて、そこに棍棒と魔石が入っていった。
……え? 武器錬成っていうから、カーン、カーンと叩いて鍛えるとか思ってたんだけど、全然違う。
ぐつぐつと煮込むような動きをした後、蓋が開いた瞬間にポーン! という感じで武器が出てくる。
「おおー! なんか面白い」
『出来上がった武器はこちらです』
錬成っていうから武器はそのままで、ちょっと追加効果がある、とかだと思ったけど違った。武器自体変わってる!
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デモリッション・スティック
攻撃力:50
当たれば必ずクリティカルヒットが出る不思議な棍棒。
なかなか当たらないのが玉にキズ。
丈夫で長持ち。
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「クリティカルヒットって、防御無視でダメージを与えられるっていう、アレだよな。なかなか強そう!」
『はい。こちらは使い方次第ではかなり有効です。他の武器も錬成されますか?』
「やる! じゃあ、えーと」
これは俺的にかなり楽しい。とりあえず鉄の槍があったのでこれも強化してみたい。
「この槍で!」
『承知しました。では魔石白を五個、他の魔石を一つずつ入れて錬成を開始します』
またしても鍋の中にポンポンと入っていく。そしてぐつぐつ煮込むこと十秒。パッと出てきた槍は、なんかキラキラしてる。
『出来上がった武器はこちらです』
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神秘なる槍
攻撃力:72
白く輝く槍。アンデット系に+15%のダメージを与える。
一定時間ごとに体力が回復する。
耐久度は普通。灯り代わりにも使える。
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「これ便利そう! やばい、ハマってきたかも。もうちょいやりたい。じゃあ次は、この鋼の剣でいこうか。でもこれ、もう壊れそうだったんだよな」
ダンジョン探索最初にお世話になってた剣だけど、ヒビ割れがやばくて壊れる寸前だ。流石にやめたほうが良いかと思っていると、ミリアが意外なことを教えてくれる。
『武器錬成を行うことにより、損傷も回復します。この剣でよろしいですか』
「めちゃくちゃ便利じゃん。じゃあお願い」
『承知しました』
ぽい! と鋼の剣が鍋に入っていき、今度は赤い魔石が多めに投入されていった。
『今回は赤の魔石+を10個、他の魔石を一つずつ投入しています』
「なんかちょっと演出違う気がする」
ぐつぐつ煮込みつつ、鍋が回転してる。そして蓋が開いた瞬間、キラキラした光と共に武器が飛び出した。
『出来上がった武器はこちらです』
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大火の剣
攻撃力:128
使用時に剣身に火炎を纏うことができる。
切れ味がとても良く、なかなか壊れない。
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「これは凄い! 次使おう」
『最後に一つ、こちらのレイピアについても強化をおすすめしますが、実行しますか』
そういえばこの前、ログボでレイピアを貰ったんだっけ。全然使えそうにないのでベンチ入りだと思ってた武器だ。
「じゃあお願い!」
『承知しました。こちらには魔石+の全色を五個ずつ投入します』
「え? そんなに? 勿体なくない?」
『消費に見合った武器が獲得できます』
「そうなんだ。じゃあやってみるか」
またしてもポイっと投げ入れられる武器と魔石達。今度の演出も、さっきと負けず劣らず派手な気がするが、果たしてどうなるか。
ポーンと飛び出した時、それはレイピアというよりちょっと長い剣に変わっていた。
『出来上がった武器はこちらです』
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マッハソード
攻撃力:36
手にするとマッハの速度で剣が振れるらしい。
1〜複数回の攻撃が可能。
耐久度は丈夫なほう。
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「お? 攻撃力低いけど、使えそう?」
『かなり使えますが、こちらは後のために温存をおすすめします。さて……今回の錬成の成功にあたり、ミッションが約八十ほど達成しています。一括受け取りしますか?』
「あ、あー……とりあえず、ちょこちょこ受け取るかな」
また山に埋もれる予感がしたので、一括で受け取るのはやめておこう。
『承知しました。本日のログインボーナスで専用ダンジョンキーが届いています』
すっとテーブルの上に落ちてきたそれは、この前に潜った進化の洞窟のやつとは違うデザインだった。
なんか重厚というか、鍵そのものがデカイ。俺のマンションの鍵より二回り以上は大きいし、質感的には金で作られてるっぽいんだが。
「これ、以前と比べてめちゃ豪華な感じがする」
『はい。かなり有用な報酬を手に入れられるダンジョンとなります。早速ですが、明日にでも挑戦されるのはいかがでしょう』
「そうしよう! いろいろと助かる。マジでミリアは最高だな! ありがとう」
『…………』
「あれ、どうした?」
『……いえ、どういたしまして』
なんか一瞬、声が上擦ってる感あったけどどうしたんだろ?
とにかく俺は、すぐにでも次の専用ダンジョンに挑んでみることにした。なんかだんだんハマってきた!